ニッセイ情報テクノロジーのSE職|仕事内容とキャリアの読み方
ニッセイ情報テクノロジーを調べていると、募集職種のSEに加えて、アプリケーションスペシャリストやコンサルタントなど、多くの仕事の名前が出てきます。
企業研究では、入社直後の仕事と、経験を積んだ先の専門キャリアを分けて読むことが大切です。
同じSEという肩書きでも、保険販売のアプリを作る仕事、クラウド基盤を支える仕事、年金システムを動かし続ける仕事では、扱う対象と作業が異なります。
本記事では、28卒としてニッセイ情報テクノロジーを調べる大学生・大学院生に向けて、SEの担当事例、10のキャリアコースの役割、応募や配属で確認したいことを解説します。
ニッセイ情報テクノロジーのSEは何をする?
ニッセイ情報テクノロジーは、保険・共済、年金、ヘルスケアの業務をITで支える会社です。
日本生命グループのIT戦略会社として培った知識を使い、グループ外の保険会社や共済組合などにもサービスを提供しています。
保険分野では契約や保険金の支払いに関わる業務、年金分野では長く使い続ける仕組み、ヘルスケア分野では医療・介護の業務を支援する仕組みが、企業研究の対象になります。
公開中の2027年対象の募集要項は、募集職種をシステムエンジニア、入社直後の業務をシステム開発・運用と説明しています。
28卒の方は、この仕事内容を会社理解の材料にしながら、自分の年度の募集職種や条件を別に確かめましょう。

SEという募集名だけでは、誰が使う何を作り、どこまで担当するかは分かりません。
そこで、事業への関心に加えて、社員が説明する担当作業まで読むと、自分が詳しく知りたい仕事を絞れます。
学習経験をどのようなIT企業の仕事につなげたいか迷う場合は、企業選びを相談する方法もあります。
28卒でプログラミング経験があり、ITエンジニアを志望する未利用の方は、レバテックルーキーの相談案内を確認できます。
3人のSEの事例で仕事内容を知る
同社のSEの仕事は、担当するサービスと、日々の作業を組み合わせて読むと具体的に理解できます。
ここでは公式インタビューから3人の担当事例を取り上げ、現在の仕事と本人が語る将来の関心を整理します。
公式インタビューに登場する3人のSEの事例
以下はそれぞれ取材当時の仕事内容と希望です。
| SEの担当事例 | 扱う対象と作業 | 本人が語る将来の関心 |
|---|---|---|
| Y.N.さん(2018年入社) | 保険販売・事務を支えるシステムや販売戦略策定システムの開発 | アプリケーションスペシャリストとして意思決定を支援すること |
| T.H.さん(2018年入社) | AWSを使ったクラウド基盤の構築・運用 | インフラスペシャリストとして専門性を高め、マネジメントにも取り組むこと |
| K.K.さん(2019年入社) | 日本生命の企業型DCサービスに関わるシステムの開発・保守・運用 | 小規模なチームでもリーダーを担い、顧客のニーズを引き出すこと |
仕事内容を読むときは、会社の分類として覚えるよりも、それぞれの担当でどのような知識や判断を使うかに注目しましょう。
- 保険販売を支えるアプリケーション開発
- クラウド基盤の構築と運用
- 年金システムの開発・保守・運用
保険販売を支えるアプリケーション開発
保険販売を支えるアプリケーション開発では、利用する人の業務を理解し、必要な情報を扱える仕組みへ落とし込む視点が重要です。
機能の作り方だけでなく、その情報を誰が何の判断に使うのかまで考えると、仕事への関心を具体化できます。
Y.N.さんの担当事例(公式インタビュー)
2018年入社のY.N.さんは、販売チャネルソリューション事業部で、日本生命の販売戦略に関わるシステムの企画開発を担当したと説明しています。
配属後はプログラミングやテストから業務理解を深め、その後に要件定義や設計を担ったと振り返っています。
取材では、分析に使うデータを選ぶ際に、顧客が求める情報とその背景を理解する大切さを語っています。
アプリケーションスペシャリストは本人が挙げた将来の目標です。
アプリを作った経験がある方は、使う人から何を聞き、どのように仕様を決めたかを振り返ってみましょう。
その経験と企業の実務を同じ規模と考える必要はなく、自分が次に学びたい業務知識や要件整理の進め方を見つける材料にできます。
参考:ニッセイ情報テクノロジー公式・Y.N.さんのインタビュー
クラウド基盤の構築と運用
クラウド基盤の仕事では、アプリケーションを動かす環境を整え、使い続けられるように支えます。
インフラへの関心がある方は、利用する技術の名前に加えて、アプリ側と何を確認し、どのような判断をするかを調べると理解が深まります。
T.H.さんの担当事例(公式インタビュー)
2018年入社のT.H.さんは、AWSを活用したインフラの構築と運用を主に担当したと説明しています。
将来はインフラスペシャリストとして技術を深め、マネジメントもできる人材になりたいと語っています。
そのためにインフラの知識だけでなく、プロジェクトで適切に判断できるよう、アプリケーション開発も学び続けていると述べています。
クラウドを使った経験がある方も、環境を作れたことだけで終えず、どの設定をなぜ選び、困ったときに何を調べたかまで整理しましょう。
これから学ぶ方は、現在できることを大きく見せず、基盤とアプリのつながりのどこを知りたいかをメモするところから始められます。
参考:ニッセイ情報テクノロジー公式・T.H.さんのインタビュー
年金システムの開発・保守・運用
年金のように長く利用するサービスでは、新しい機能の開発と、既存の仕組みを維持する作業の両方を見ることが大切です。
リリースした後に、誰がどのように使い続けるかにも目を向けると、開発への関心を広げられます。
K.K.さんの担当事例(公式インタビュー)
2019年入社のK.K.さんは、年金ソリューション事業部で、日本生命と企業型確定拠出年金の加入者が使うシステムの開発・保守・運用を担当したと説明しています。
本人は、自分が修正したプログラムを本番へ反映できた経験や、新しい機能の開発を通して技術への自信を深めた経験を語っています。
将来は顧客からニーズを引き出し、チームを率いるリーダーに挑戦したいと述べています。
システムを作ることに興味がある方は、新しい機能を増やす場面と、既存の機能を安全に変更する場面のどちらも調べてみましょう。
保守や運用への関心も、漠然とした安定性だけでなく、使い続ける人の業務と変更時の確認作業へ結びつけると、会社へ聞きたいことが見つかります。
参考:ニッセイ情報テクノロジー公式・年金担当K.K.さんのインタビュー
10のキャリアコースは応募職種と分けて読む
公式が紹介する10のキャリアコースは、SEとして一定のシステム開発経験を積んだ後に、適性や将来像を踏まえて選ぶ専門分野です。
まずは入社後の実務を通して何を学び、その先にどのような専門性を持ちたいかという順序で読んでみましょう。

公式のコース名と役割を整理すると、次のようになります。
| 公式キャリアコース名 | 役割の説明 |
|---|---|
| コンサルタント(CO) | 顧客業務とITの知識を使い、業務やシステムの課題解決を支援する |
| クライアントスペシャリスト(CS) | 顧客の課題やニーズをつかみ、解決につながるサービスを企画・提案する |
| データサイエンティスト(DS) | データ分析の手法を使い、顧客の課題に対応する分析サービスを企画・提案する |
| プロジェクトマネジャー(PM) | 顧客との関係を築きながら、大規模なプロジェクトの成功を目指して進行を担う |
| アプリケーションスペシャリスト(AS) | 業務知識とIT技術を組み合わせ、アプリケーションの設計・開発・構築を担う |
| インフラスペシャリスト(IS) | 顧客の要望を満たすシステム基盤を設計・構築・導入する |
| 運用サービスマネジャー(OM) | 安定性と効率を高めるため、システム運用の企画や設計を担う |
| プロダクトビジネスマネジャー(PB) | 市場のニーズから、事業を広げる製品を企画・開発する |
| プロダクトサービスマネジャー(PS) | ソフトウェアの専門技術を使い、製品の導入・調整・保守を担う |
| 事務サービスマネジャー(JM) | 事務運用の企画・設計や、大規模な事務案件の受託・管理を担う |
同じ課題解決でも、顧客の業務、データ、アプリケーション、基盤、運用、製品、事務というように、専門性を向ける対象が異なります。
今の段階では一つに決め切れなくても、どの対象を深く知りたいかを考えれば、SEの仕事内容を調べる軸になります。
一方、この一覧を28卒向けの10の応募コースと受け取ることはできません。
公式ページは選択までの具体的な年数や、希望するコースへ進むための細かな条件を示していないため、その点は採用担当者へ確認しましょう。
応募と配属で確認したい3つのこと
希望する仕事が見えてきたら、自分の卒年の募集、入社直後の担当、将来の専門キャリアを分けて確認します。
研修や学習支援をほかのIT企業と比較したい方は、教育制度を比較した企業紹介も参考にしてください。
- 自分の卒年の募集職種と応募条件
- 入社直後の業務と配属の確認点
- 専門キャリアを選ぶ時期と条件
自分の卒年の募集職種と応募条件
最初に確認したいのは、見ている募集要項が自分の卒業予定年に対応しているかという点です。
公開要項は、2027年3月までに大学卒業・大学院修了見込みの方などを対象に、募集職種をSE、募集学部・学科を全学部・全学科としています。
2023年4月から2026年3月に卒業した方についても、同要項は応募対象に含めています。
採用トップには2028年のマイページ入口がありますが、入口の存在だけで、27卒の資格や募集条件を28卒へ当てはめることはできません。
自分の年度の募集職種、学校区分、受付状況、締切を確認してから、応募準備を進めてください。
検索で見つかる仕事体験ページにも過去の開催案内が残っているため、開催年と対象年度を合わせて確かめましょう。
入社直後の業務と配属の確認点
事業への興味が固まってきたら、その分野の仕事にどの段階で関われるかを確認します。
公開中の27卒対象要項は、入社直後をシステム開発・運用業務、変更の範囲を会社が定める業務とし、日本生命などへの在籍出向を命じる場合にも触れています。
28卒の方は同じ条件を前提にせず、配属希望を伝える機会と、担当業務が決まる際の考え方を該当年度の案内で確かめましょう。
希望した分野と初期配属の個人例
Y.N.さんは公式インタビューで、入社前はITとヘルスケアに関わる企業を希望し、実際の配属先は販売チャネルソリューション事業部だったと説明しています。
その後は販売戦略のシステム開発にやりがいを見つけたと語っていますが、これは取材当時の本人の経験です。
希望する事業名だけを伝えるよりも、扱いたい課題と担当したい作業まで説明できるようにすると、確認する論点を具体化できます。
同時に、希望と異なる領域になった場合にも知りたい仕事があるかを考えておくと、会社への理解を広げられます。
専門キャリアを選ぶ時期と条件
将来の専門性を考える際は、コース名に加えて、そこへ進むまでにどのような経験を積むかを確認しましょう。
公式は一定のシステム開発経験を経て選ぶ順序を説明していますが、全員が同じ年数で選択するとは書いていません。
選択の時期、必要な経験、希望を相談する機会、選択後の具体的な仕事を分けると、聞きたいことが整理できます。
専門キャリアについて聞く質問例(編集部作成)
「アプリケーションスペシャリストを目指す場合、若手のうちにどのような業務知識や担当経験を積むのでしょうか。」
「キャリアコースの希望は、どの時期に、誰と相談しながら考えていくのでしょうか。」
「コースを選んだ後は、担当する仕事や求められる役割がどのように変わるのでしょうか。」
教育制度の期間を、そのまま専門キャリアを選ぶまでの必須年数として読み替えないようにしてください。
また、社員紹介を読む際は入社経路も確認し、経験者として入社した人の担当を、自分の入社直後の選択肢へ直結させないことが大切です。
仕事内容を企業研究メモへまとめる3ステップ
調べた内容は、関心のある仕事、自分の経験、会社へ確認したいことに分けてメモへまとめましょう。
年度別の入口は、ニッセイ情報テクノロジー公式採用サイトから確認できます。
- ステップ1:知りたい対象と担当作業を選ぶ
- ステップ2:経験と将来の関心を質問へ変える
- ステップ3:該当年度の公式案内で確認する
ステップ1:知りたい対象と担当作業を選ぶ
まず、事業のどの部分と、SEのどの作業に関心を持ったかを一つずつ書き出します。
保険、年金、ヘルスケアという対象への興味と、アプリ開発、基盤構築、保守・運用という作業への興味を分けるのがポイントです。
対象と作業の組み合わせが分かると、次に読む社員紹介や確認する質問を選びやすくなります。
関心を具体化する例(編集部作成)
「保険の仕事に興味がある」から、「保険の申込手続きで必要な情報を、アプリの機能にどう落とし込むか知りたい」へ具体化します。
「クラウドに興味がある」から、「アプリの担当者と何を確認しながら、動作する基盤を整えるか知りたい」へ具体化します。
この時点では応募先や将来のコースを決め切る必要はなく、調べたい作業を言葉にできれば十分です。
ステップ2:経験と将来の関心を質問へ変える
次に、自分が実際に作ったものや学んだ内容を振り返り、その先に知りたい仕事を質問へ変えます。
チーム制作なら、自分の担当とほかの人の担当を分け、個人で学習した場合も、試した範囲とまだ分からない点を整理しましょう。
今できることと、将来身に付けたい専門性を分けて書くと、経験を大きく見せずに関心を伝えられます。
企業研究メモの記入例(編集部作成の架空例)
授業で申込フォームを作り、学習用のクラウド環境へ公開した学生が、次に知りたいことを整理する例です。
| 関心のある対象 | 知りたいSEの作業 | 将来の専門性への関心 | 会社へ確認したいこと |
|---|---|---|---|
| 保険の申込手続き | 必要な情報を整理して機能を設計すること | アプリケーションスペシャリスト | フォーム制作で入力項目を考えた経験を踏まえ、顧客の業務をどのように学ぶか知りたい |
| アプリを動かすクラウド基盤 | アプリ側と条件を確認し、基盤を整えること | インフラスペシャリスト | 学習用の公開環境と企業の実務では、確認する条件や役割分担にどのような違いがあるか知りたい |
| 自分が知りたい対象 | 自分が確かめたい作業 | 関心のある専門性・まだ迷う点 | 実際の経験や学習と結びつけた質問 |
制作経験がない方は経験を作らず、調べた内容のどこに興味を持ち、これから何を学びたいかを書いてください。
回答を聞いた後にメモを更新し、当初のイメージと実際の仕事の違いを残すと、企業比較にも使えます。
ステップ3:該当年度の公式案内で確認する
最後に、公式採用サイトから自分の卒業予定年に合う入口を選び、案内の対象と募集条件を確認します。

未登録の方は該当年度の登録案内と利用対象を確認して登録し、すでに登録している方は自分のマイページへログインしてください。
公開要項の年度とマイページの年度を見比べ、募集職種、応募資格、締切、会社説明や配属希望を確認する機会を確かめます。
28卒向けの個別条件を確認できるまでは、27卒要項や過去のイベント日程で予定を決めないことが大切です。
作ったメモを手元に置き、公式案内で解決した点と、会社へ聞きたい点を分けておきましょう。
ほかのIT企業も含め、プログラミング経験をどの仕事につなげるか相談したい28卒のITエンジニア志望者は、レバテックルーキーの利用案内も確認できます。
すでに利用している方は再登録せず、担当者へ整理したメモを持って相談してください。
まとめ:SEの仕事と将来のキャリアをつなげよう
ニッセイ情報テクノロジーの企業研究では、SEの具体的な担当作業と、経験後に選ぶ専門キャリアをつなげて考えることが大切です。
公式の3人の事例を参考に、どの対象に関わり、どの作業を詳しく知りたいかを整理してみましょう。
10のキャリアコースは将来の専門性を考える材料として読み、自分の卒年の応募条件や初期配属とは分けて確認してください。
仕事への関心と実際の経験をメモにまとめれば、会社説明や企業選びで確認したいことを、より具体的に伝えられます。



