NTTテクノクロスを企業研究|2つの開発と職種の選び方
NTTテクノクロスに興味があっても、研究所の技術、システム開発、自社の製品などの説明を見て、自分がどんな仕事をするのか迷うことがあります。
企業研究では、何を作るかに加えて、誰の課題から仕事が始まり、どんな役割で関わるかを考えることが大切です。
公式の仕事相関図と社員の担当例を読み合わせると、技術への関心を、担当したい仕事や説明会で聞く質問へつなげやすくなります。
本記事では、NTTテクノクロスを検討する就活生に向けて、2つの開発の進め方と3職種の違い、公式事例の読み方、28卒の案内を確認するときの注意点を解説します。
NTTテクノクロスはどんな仕事をする会社?
NTTテクノクロスは、NTT研究所の研究成果とさまざまな技術を組み合わせ、企業が使うシステムや製品・サービスにつなげる会社です。
公式の会社紹介では、AI、クラウド、セキュリティ、コミュニケーション、メディアなどの技術をもとに、顧客の課題を追究すると説明しています。
仕事の範囲には、コンサルティングや設計、システム開発、運用・保守まで含まれます。
研究で生まれた技術を、実際に使える仕組みへつなげることが、同社の仕事を考える入口になります。
その過程では、NTT研究所に加え、パートナー企業やNTTグループの事業会社などとの連携もあります。
研究所と同じ立場で基礎研究だけを行う会社と考えたり、すべての仕事を社内だけで完結させると考えたりせず、技術を誰にどう届けるのかを見ましょう。
また、似た社名のNTTテクノクロスサービスなど、別法人の仕事内容や応募条件を混ぜないよう、採用案内の会社名も確認してください。
27卒・28卒でプログラミング経験があり、ITエンジニアとしてどの会社や仕事を選ぶか迷う学生は、レバテックルーキーで相談する方法もあります。
この相談はITエンジニアの企業選びや選考準備に関するもので、NTTテクノクロスへの応募先や、同社の求人紹介を保証する窓口ではありません。
2つの開発の進め方を比べる
NTTテクノクロスの公式の仕事相関図は、システム開発と、サービス・製品開発という2つのプロジェクトを紹介しています。
違いを見るときは、仕事の起点、一緒に取り組む相手、作った後の関わり方をそろえて比べましょう。

| 比べる項目 | システム開発 | サービス・製品開発 |
|---|---|---|
| 仕事の起点 | 顧客のビジネスや個別の課題・要望 | 市場や対象とする顧客のニーズ |
| 一緒に取り組む相手 | 顧客、営業、エンジニア、開発に関わるパートナーなど | 社内の企画・開発、NTT研究所、製品を利用する顧客など |
| 仕事を具体化する見方 | 顧客に合わせて何を設計・調整し、導入を支えるか | どんな価値を製品にし、利用者の要望へどう対応するか |
| 確かめたいこと | 顧客とのやり取りや設計・導入のどこを担当するか | 企画・開発・運用・改善のどこに関わるか |
表は公式の仕事相関図をもとに、企業研究で確かめたい観点を加えたものです。
会社の事業を完全に二分する組織図や、応募時に選べる2つの採用コースを示すものではありません。
それぞれの進め方を、具体的な担当例と合わせて見ていきましょう。
- 顧客の課題から始めるシステム開発
- 市場のニーズから育てるサービス・製品開発
顧客の課題から始めるシステム開発
システム開発では、顧客がどのような業務や課題を抱えているかが出発点になります。
公式の相関図では、営業とエンジニアが顧客の要望を聞いて企画・提案し、エンジニアがパートナー企業と協力して詳しい仕組みを検討し、開発を進める関係を示しています。
使う製品や技術の名前だけでなく、顧客の業務に合うように何を調整するのかにも目を向けてみましょう。
BIツールを顧客のシステムへ導入する例
社員紹介の永井遼さんは、データ分析を支援するBIツール「Yellowfin」の導入案件で、顧客のニーズを把握し、調整しながら既存のシステムへ組み込む仕事を説明しています。
開発メンバーをまとめ、設計から製造、導入支援までを管理する立場も紹介しています。
これは紹介時点の個人の担当例で、入社直後から同じ仕事を任されるという説明ではありません。
この例からは、製品の機能を知ることに加え、顧客がその機能をどの業務で使うのかを理解する仕事が見えてきます。
顧客ごとの課題を聞き、仕組みの調整や導入まで関わることに興味がある人は、担当する顧客や工程を詳しく確かめてみましょう。
市場のニーズから育てるサービス・製品開発
サービス・製品開発では、市場や対象とする顧客が何を必要としているかから、提供する価値を考えます。
公式の相関図は、市場のニーズとNTT研究所の技術を組み合わせて企画・開発し、顧客の要望に合わせた調整にも取り組む関係を示しています。
製品を作って終わるのではなく、利用状況や問い合わせから、改善すべき点を見つける仕事もあります。
利用の増加に合わせてサービスを改善した例
2020年のマジックコネクトの公式事例では、リモートワークの需要増加に対応するため、サーバーの増強や負荷試験、性能の調整に取り組んでいます。
利用方法の問い合わせに対応するため、エラーへの対処を適切なタイミングで案内する機能も追加しています。
これは当時の対応事例で、現在の利用者数や製品仕様、採用中の担当業務を示すものではありません。
使う人の困りごとに目を向け、機能や性能を改善していきたい人は、このような継続的な関わり方を企業研究の軸にできます。
ただし、自社の製品だから顧客ごとの調整がない、あるいは全工程を一人で担当できる、と読み替えることはできません。
関心のある製品について、企画、開発、運用、利用者の支援がどのようにつながるのかを質問してみましょう。
3つの職種から関わり方を考える
開発の進め方が分かったら、次は自分がどの立場で関わりたいかを考えます。
公開の採用ページでは、開発系職、営業系職、業務系職という3つのキャリアコースを説明しています。
これは会社の仕事を理解するための公開説明であり、同じページの27卒募集要項を、そのまま28卒で選べるコースの案内として扱うことはできません。
まずは3職種の担当を比べ、28卒の募集条件は後で年度の案内へ照らしましょう。
- 開発系職:技術を確かめ、仕組みを作る
- 営業系職:課題と技術を提案でつなぐ
- 業務系職:会社を専門領域から支える
開発系職:技術を確かめ、仕組みを作る
開発系職は、システム設計やプログラミングだけでなく、コンサルティング、テスト、運用・保守、技術の調査・評価・分析なども含む職種です。
技術を作ることと、使えるかを確かめることのどちらに関心があるかも、仕事を考える材料になります。
暗号技術のテストや性能を確かめる例
社員紹介の伊藤歩未さんは、NTT研究所で開発した暗号プログラムのテストや性能測定などを担当すると説明しています。
研究の成果を実用的な技術へつなげる過程にも、開発系の社員が関わることを知る例です。
本人が希望する仕事に就いたという経験も紹介していますが、それをすべての応募者への配属の約束として受け取ることはできません。
学習や制作の経験がある人は、作ったものだけでなく、動作を確認したり、性能の違いを調べたりした部分も振り返ってみましょう。
その経験をもとに、顧客向けのシステム、製品の改善、技術の評価など、どの仕事をさらに知りたいかを整理できます。
入社後の学び方やOJTをほかの企業と比べたい方は、教育制度をまとめた記事も参考にしてください。
初期研修・演習・OJTからIT企業の教育制度を比べる

営業系職:課題と技術を提案でつなぐ
営業系職では、顧客の課題と、提供できる技術や製品を結びつけることが仕事の中心になります。
公式ページは、自社の製品などを使って課題解決を行うプロダクト営業と、担当顧客の経営課題に向けて解決策を提案するアカウント営業を説明しています。
同じ製品を扱う場合でも、誰に提案するかによって、課題の聞き方や伝え方が変わることがあります。
直接の提案と代理店を通した提案の例
社員紹介の大北幸奈さんは、マジックコネクトを顧客へ直接提案する営業を経験した後、代理店営業に取り組んだと説明しています。
代理店の営業担当へ製品の価値を伝え、その先にいる顧客の課題や不安を捉える仕事の違いを紹介しています。
同じ製品でも仕事相手が変わる一例で、全社員の担当順序や現在の配属制度を示すものではありません。
顧客から届く要望は、提案だけでなく、製品を改善するための手がかりにもなります。
人と話すことへの関心に加え、どの顧客の課題を知り、どの技術を使った解決策を届けたいかまで考えると、仕事の希望を具体化できます。
業務系職:会社を専門領域から支える
業務系職では、総務、経理、人事などの専門領域から会社を支える仕事を考えます。
公式ページは、社内イベントや福利厚生などを支える総務、支払いや請求などに関わる経理、人事制度や採用・研修を担う人事を例に挙げています。
一般事務という一言でまとめず、どんな対象を支え、どの専門性を身につけたいかを分けてみましょう。
顧客向けの製品やシステムを直接作ることだけが、会社への関わり方ではありません。
会社の運営や社員の仕事を支えることに興味がある人は、担当業務、仕事相手、入社後の学び方を具体的に質問すると希望を整理しやすくなります。
ただし、公開の職種説明があることと、その年度に希望部門の募集枠があることは別なので、応募時には当該年度の案内を確かめてください。
28卒の案内で確認したい2つのこと
仕事内容を調べた後は、会社理解に使う情報と、自分が応募する年度の条件を分けて確認します。
公開の採用ページには28卒の入口がありますが、選考日程や募集要項の詳細には27卒向けの説明も残っています。
次の2点を区別すると、過去の選考情報を現在の受付状況と取り違えにくくなります。
- エントリー入口と選考受付を分ける
- 募集年度と応募条件をそろえる
エントリー入口と選考受付を分ける
採用ページの上部には28卒のエントリー入口があります。
一方、27卒の書類選考・適性検査は、6月開催分をもって募集を終了したという案内があります。
ここで大切なのは、入口があることと、本選考の申込みを受け付けていることは別だという点です。
28卒の入口だけを見て、すでにすべての職種の選考へ申し込めると判断することはできません。
採用情報を見る際は、対象年度に加えて、登録の案内なのか、選考やイベントの申込み案内なのかまで確かめましょう。
公開ページだけで分からない日程や予約枠は、28卒向けの公式案内で確認する必要があります。
募集年度と応募条件をそろえる
応募資格や提出書類を確認するときも、自分が応募する年度の見出しから読むことが大切です。
掲載中の27卒募集要項にある学位や卒業時期、募集人数、選考の流れを、そのまま28卒の確定条件として使うことはできません。
また、開発系・営業系・業務系という仕事の説明を読めても、28卒でどの職種を選べるか、どんな資格や締切があるかは別に確認します。
会社理解に役立つ情報は研究メモへ残し、まだ分からない募集条件は質問として分けておきましょう。
NTTテクノクロスの公式募集要項で、対象年度の案内を確認する
仕事への関心を応募準備へつなげる3ステップ
企業研究で調べたことは、関心のある仕事、自分の経験、公式で確かめたい質問の順にまとめると使いやすくなります。
ここでは、本記事が提案する企業研究メモの作り方を紹介します。
会社が指定するエントリーシートや選考の順番ではなく、自分の希望を整理するための3ステップです。
- ステップ1:関心のある仕事を一つ選ぶ
- ステップ2:担当例と自分の経験を照らす
- ステップ3:年度の案内を確かめ、質問を作る
ステップ1:関心のある仕事を一つ選ぶ
まず、公式資料で読んだ仕事の中から、さらに知りたい担当を一つ選びます。
顧客に合わせた導入支援、製品の継続的な改善、技術の評価、提案、会社運営など、関心の持ち方は一つではありません。

仕事への関心を整理する架空の例
授業で作ったアプリについて、使う人から意見を聞き、分かりにくい操作を直した学生を想定します。
「使う人の困りごとを聞き、製品を改善していく仕事を詳しく知りたい」と書くと、サービス・製品開発の事例を読む理由を整理できます。
これは考え方を説明するための架空例で、実際の社員や内定者の経験ではありません。
営業系を考えるなら提案の相手や課題、業務系を考えるなら会社のどの仕事を支えたいかを選んでも構いません。
会社のイメージだけで選ぶより、気になった担当とその理由を一つずつ言葉にしてみましょう。
ステップ2:担当例と自分の経験を照らす
次に、選んだ担当例と、自分が実際に取り組んだ経験を照らし合わせます。
公式に書かれた仕事と、自分の経験や希望を分けると、話を大きくしすぎずに整理できます。
事実・経験・未確認を分けたメモの例
公式の事実には「2020年のマジックコネクト事例で、問い合わせへの対応を助ける案内機能を追加した」と記します。
自分の経験には「授業のアプリで操作への意見を聞き、表示を直した」と、実際に行った範囲を書きます。
未確認のことには「利用者の声を改善につなげる仕事で、若手はどの部分を担当するのか」と残します。
授業の経験を同じ規模の実務経験としたり、関心があるからその担当へ配属されると考えたりしないことがポイントです。
経験がまだ少ない場合も、知っていることと、これから学びたいことを正確に分けて伝えられます。
技術名を増やすことより、何を試し、何を考え、どの仕事への関心につながったかを整理しましょう。
ステップ3:年度の案内を確かめ、質問を作る
最後に、自分の年度の公式案内を開き、分かったことと質問が必要なことを分けます。
NTTテクノクロスの公開採用ページでは、28卒の入口と、27卒の選考終了・募集要項の表示を別々に確認しましょう。

そのうえで、やってみたい仕事の担当範囲と、応募に必要な条件を質問へまとめます。
説明会や採用窓口で確かめたい質問例
「製品の利用者から届く要望を改善につなげる仕事に関心がありますが、若手が最初に担当する業務を教えてください」と聞くと、希望と実際の仕事を照らせます。
「この仕事では顧客、研究所、パートナー企業と、どのような場面で関わりますか」と聞く方法もあります。
「自分の年度では、希望する職種の応募条件や選考案内をどこで確認できますか」と、年度を添えて確かめましょう。
これらは本記事の質問例で、会社から回答を得た内容ではありません。
27卒・28卒でプログラミング経験があり、ITエンジニアとしての希望や経験の伝え方を整理したい学生は、レバテックルーキーへの相談も選択肢になります。
NTTテクノクロスへの応募方法は同社の公式案内で確認し、相談サービスではIT企業選びや選考準備で聞きたいことを伝えましょう。
まとめ:技術と顧客をつなぐ仕事から選ぼう
NTTテクノクロスの企業研究では、研究成果や技術が、顧客の課題を解決する仕組みへどうつながるかを見ることが大切です。
システム開発とサービス・製品開発の進め方を比べたうえで、開発系・営業系・業務系のどの立場に関心があるかを考えてみましょう。
社員やプロジェクトの事例は担当を知る材料として使い、自分への配属の約束や現在の募集枠とは分けて読みます。
仕事への関心と、対象年度に確かめる条件を整理することが、納得できる応募準備につながります。



