日立ソリューションズを企業研究|仕事内容と応募職種の選び方
日立ソリューションズを応募候補に考えていても、事業の幅が広く、自分がどんな仕事をしたいのか迷うことがあります。
企業研究では、顧客が抱える課題と、同社が担当する仕事を結びつけて読むことが大切です。
サービス名を知るだけでなく、作る仕組みや任される判断まで確かめると、希望する職種と説明会で聞きたいことを整理できます。
本記事では、日立ソリューションズを検討する就活生に向けて、重点事業と公式の仕事事例、募集職種の違い、27卒・28卒の応募資格の読み方を解説します。
日立ソリューションズは何をする会社?
日立ソリューションズは、企業の業務や人々の暮らしに関わる課題に対し、ITを使った仕組みやサービスを提供する会社です。
公式の企業情報では、製造、移動、働き方、セキュリティなどに関わる7つの重点事業を紹介しています。
企業研究を始めるときは、名称を覚えるだけでなく、どんな困りごとの解決につながる領域なのかを見てみましょう。
| 重点事業 | 取り組む課題・仕組みの読み方 |
|---|---|
| スマートマニュファクチャリング | 生産現場とITのデータをつなぎ、状況の変化に対応しやすい製造を支える |
| スマートモビリティ | 車載ソフトウェア開発の効率と品質を高め、安全で快適な移動を支える |
| スマートライフ | 人手不足や働き方の変化に向き合い、業務の効率化や人の活躍を支える |
| セキュリティ | サイバー攻撃などに備え、情報やサービスを守りながら事業の継続を支える |
| デジタルアクセラレーション | データ・AIの活用、既存システムの刷新、開発や運用の改善を支える |
| デジタルマーケティング | 顧客データをもとに、ポイントや販促を含む顧客との関係づくりを支える |
| 都市・空間情報 | 労働力不足やインフラの老朽化など、まちづくりの課題へデジタル技術で対応する |
表は日立ソリューションズの重点事業を、企業研究で読みやすいように要約したものです。
これらは事業の領域を示すもので、応募時に選ぶ職種や採用コースとは区別して考えます。
関心のある領域が見つかったら、次はその領域の事例を読み、誰に対して、どの仕組みを提供し、どの仕事を担当するのかを確かめましょう。
また、採用情報を調べるときは、募集する法人名が「株式会社日立ソリューションズ」かも確認してください。
日立グループの他社や、日立ソリューションズ東日本・西日本などの採用条件を、同社の条件として使うことはできません。
27卒・28卒でプログラミング経験があり、ITエンジニアとしてどの企業や仕事を選ぶか迷う学生は、レバテックルーキーで相談する方法もあります。
この相談はITエンジニアの企業選びや選考準備に関するもので、日立ソリューションズへの応募先や、同社の求人紹介を保証する窓口ではありません。
公式事例で担当範囲を確かめる3つの観点
仕事内容を具体的に知るには、作る対象、任される判断、業務の組み合わせという3つの観点で公式事例を読むと整理しやすくなります。
同じサービスに関わる仕事でも、画面を作るのか、裏側のシステムを支えるのか、開発の進め方を考えるのかで担当は変わります。
ここではファミペイのプロジェクトと社員紹介を手がかりに、次の3点を見ていきましょう。
- 作る対象を確認する
- 任される判断を確認する
- 業務の組み合わせを確認する

作る対象を確認する
サービスの名前を見たら、その中のどの機能や仕組みを同社が担当したのかまで読みましょう。
利用者が目にするアプリの画面と、その裏側で会員情報やポイントを管理するシステムは、担当する会社が異なる場合があります。
ファミペイで担当した仕組みの例
公式のファミペイ事例では、日立ソリューションズが会員・電子マネー・ポイント・販促を管理するバックエンドシステムの構築と保守を担当したと説明しています。
一方、スマートフォンのアプリ開発は別のベンダーが担当しています。
この事例に興味を持ったなら、「アプリに関わりたい」という希望を、会員管理やポイント連携など、関心のある仕組みへ一段具体化できます。
画面のデザインに関心があるのか、データを扱う仕組みに関心があるのかを分けると、会社への質問もしやすくなります。
ただし、この事例は同社が担当した仕事を知る材料であり、入社すれば同じプロジェクトへ配属されるという約束ではありません。
任される判断を確認する
担当する対象が分かったら、次は顧客の要望に対して何を判断したのかを見ます。
システムを実現する仕事には、既存の製品を使える範囲と、新たに開発する範囲を整理する役割もあるためです。
既存製品と追加開発を分けた例
ファミペイの公式事例では、要件を整理する段階で、ポイント管理システム「PointInfinity」で対応できる機能と、追加で開発する機能を見極めています。
当時の製品で対応できない販促機能には新たな開発が必要で、要望の一部はサービス開始後の更新で加える方針にしています。
開発には国内と国外の会社が関わっており、すべてを同社だけで作ったという説明ではありません。
この読み方をすると、使った技術の名前に加え、要望をどう整理し、限られた条件の中で実現方法をどう選んだかにも目を向けられます。
設計や要件の整理に関心がある人は、自分がコードを書くことだけでなく、顧客の課題と技術上の選択をつなぐ役割を希望に含めるか考えてみましょう。
実際にどの判断を任されるかは配属先や経験によって異なるため、若手が関わる範囲や、先輩から支援を受ける方法も確認したいところです。
業務の組み合わせを確認する
社員紹介では、職種名に加えて、一人の社員がどのような業務を組み合わせて担当しているかを読みます。
開発、保守、品質を高める取り組みなどは、同じ社員の仕事内容として並ぶことがあります。
保守・開発支援・テスト自動化を担う社員の例
公式の社員紹介で、Toh Williamさんは保守、開発支援、テスト自動化の3つを自分の仕事内容として挙げています。
保守では問い合わせへの対応や修正を行い、開発支援では製品のリリースに向けて設計から開発までの工程に参加しています。
テスト自動化では、ソフトウェアの確認作業を効率よく進めるための仕組みづくりに取り組んでいます。
これは紹介時点の一人の社員の例で、すべての社員や入社直後の担当を示すものではありません。
この3つをすべて稼働後の仕事とまとめず、設計や開発への参加も含む業務の組み合わせとして捉えましょう。
自分の希望を考えるときも、「開発をしたい」で止めず、利用者の困りごとへの対応や、テストの改善にも関わりたいかを整理できます。
興味のある業務が見つかったら、最初に経験する仕事と、その後に担当を広げる機会を分けて質問すると、働き方を具体的に考えやすくなります。
募集職種から関わり方を選ぶ
日立ソリューションズの募集要項には、システムエンジニア、営業、管理部門スタッフという職種区分があります。
事業への関心が同じでも、どの立場から課題の解決に関わりたいかによって、確認する仕事内容は変わります。
公式の募集職種と、企業研究で確かめたいことを対応させてみましょう。
| 募集職種 | 募集要項にある区分・内容 | 確かめたいこと |
|---|---|---|
| システムエンジニア | システム開発、ITコンサルタント、ソリューション提供、品質保証など | どの対象や工程を担当し、経験をどう広げるか |
| 営業 | システムやソリューションの営業 | 顧客の課題を知り、提案に関わる範囲はどこか |
| 管理部門スタッフ | 経営企画、調達、財務、法務 | 希望する部門の仕事と募集条件が合うか |
右列は本記事の確認観点であり、同社が定める選考基準ではありません。
それぞれの職種で、次のように希望を具体化していきましょう。
システムエンジニアとして関わる
SEを希望する人は、関心のある事業と、担当してみたい仕事の両方を言葉にしてみましょう。
募集要項のSEには、開発だけでなく、ITコンサルタント、ソリューション提供、品質保証なども含まれます。
先ほどの事例を使うなら、会員やポイントを管理する仕組みに関わりたいのか、顧客の要望を整理したいのか、テストを通じて品質を高めたいのかを考えられます。
学習や制作の経験がある人は、取り組んだ内容のうち、どの部分を仕事でも深めたいかを添えると希望を説明しやすくなります。
一方、事例に登場する製品や技術へ関心があっても、その担当を選べるかは募集職種名だけでは分かりません。
応募するコースで決まる範囲と、配属後に決まる仕事内容を確かめ、自分の希望との接点を探しましょう。
営業として関わる
営業を検討する人は、募集要項にあるシステムやソリューションの営業という区分から、担当する顧客や提案の内容を調べましょう。
事業領域の説明を読むときも、どのような課題を抱える顧客に関心があるかを考えると、質問の出発点を作れます。
ただし、技術職のプロジェクト事例だけでは、営業の具体的な担当範囲まで分かりません。
営業の担当を確かめる質問例
「顧客の課題を整理する段階では、営業とSEはどのように協力しますか」と聞くと、役割の分担を確かめられます。
「提案する製品やサービスを考えるときに、営業が担当する範囲を教えてください」という聞き方もできます。
これらは仕事内容を知るための質問例で、同社の営業が実際に担当する範囲を断定するものではありません。
人と話すことが好きという理由に加え、どの顧客課題に関心があり、どのような提案に関わりたいかまで考えると、企業研究を深められます。
管理部門として関わる
管理部門を希望する人は、募集要項にある経営企画、調達、財務、法務の中から、関心のある部門を確認しましょう。
同じ管理部門スタッフという区分でも、担当する領域が異なるため、ひとまとめにして志望理由を考えると希望が曖昧になりがちです。
大学で学んだ分野や、取り組んできた活動のどこに関心があるのかを整理し、部門の具体的な仕事へ照らし合わせると考えやすくなります。
部門名から仕事内容を決めつけず、実際の担当業務、入社後の学び方、応募時に求める準備を採用案内で確認してください。
また、公開の職種一覧に名前があることと、現在その部門の応募を受け付けていることは別です。
SE向けコースの条件を流用せず、自分の年度・希望部門の案内で応募方法を確かめましょう。
卒年と応募資格を照合する
希望する職種が見えてきたら、自分の卒業・修了時期と学校区分を募集要項へ照合します。
同じページに複数年度の情報があっても、応募資格と選考コースの対象年度が同じとは限りません。
日立ソリューションズの募集要項にある27卒と28卒の資格を、分けて確認しましょう。
- 27卒の応募資格を確認する
- 28卒の応募資格を確認する
27卒の応募資格を確認する
27卒向けの応募資格は、国内・海外の4年制大学・大学院と、国内の高等専門学校・専門学校とで、対象の書き方が分かれています。
卒業・修了済みの人の条件は大学・大学院の欄にあるため、すべての学校区分へ広げて読むことはできません。
| 学校区分・状況 | 募集要項にある卒業・修了時期 |
|---|---|
| 国内・海外の4年制大学・大学院を卒業・修了見込み | 2026年4月~2027年3月 |
| 国内・海外の4年制大学・大学院を卒業・修了済み | 2025年3月~2026年3月 |
| 国内の高等専門学校・専門学校を卒業・修了見込み | 2026年4月~2027年3月 |
また、公開中の選考コース説明には、27卒対象でコース間の併願はできないという条件があります。
応募資格を満たすかと、どのコースを選ぶかを分けて確認することが大切です。
職種・地域・事業部のどこまで決まるかを詳しく比べたい方は、配属の確約範囲をまとめた記事も参考にしてください。
職種・部門・勤務地の確約範囲をIT企業5社で比べる

28卒の応募資格を確認する
28卒向けの応募資格も、学校区分と卒業・修了時期を組み合わせて確認します。
27卒向けの表と似ていても、自分に当てはまる年度の期間を読みましょう。
| 学校区分・状況 | 募集要項にある卒業・修了時期 |
|---|---|
| 国内・海外の4年制大学・大学院を卒業・修了見込み | 2027年4月~2028年3月 |
| 国内・海外の4年制大学・大学院を卒業・修了済み | 2026年3月~2027年3月 |
| 国内の高等専門学校・専門学校を卒業・修了見込み | 2027年4月~2028年3月 |
一方、この応募資格だけでは、28卒で選べるコースや現在の受付状況、締切までは判断できません。
27卒向けに記載されたコースを28卒でも選べると考えず、年度に対応した募集案内を確認してください。
日立ソリューションズの公式募集要項で、自分の年度の案内を確認する
企業研究を応募準備につなげる3ステップ
調べた情報は、関心のある課題、担当したい役割、採用担当へ確かめたい点の順にまとめると、応募準備へつなげやすくなります。
ここからは、本記事が提案する企業研究メモの作り方を紹介します。
会社が指定するエントリーシートの様式や選考の順番ではなく、自分の希望を整理するための3ステップです。
- ステップ1:関心のある顧客課題を選ぶ
- ステップ2:担当したい役割と条件を照合する
- ステップ3:説明会で確かめたい質問を作る
ステップ1:関心のある顧客課題を選ぶ
まず、7つの重点事業から関心のある領域を一つ選び、誰の、どのような課題を解決したいのかを書き出します。
製品名や技術名だけでは理由を説明しにくい場合は、普段の生活や学習の中で気になったことへ戻ってみましょう。

企業研究メモを作る架空の例
授業で簡単なWebアプリを作り、データを登録して表示する部分を担当した学生を想定します。
「身近な決済サービスを使いやすく支える仕組みに関心がある」と書くと、デジタルマーケティングの領域やファミペイの事例を詳しく読む理由を整理できます。
これは考え方を説明するための架空例で、実際の応募者の経験や同社の選考通過例ではありません。
自分の経験と事業が完全に一致していなくても、何に興味を持ったのか、その理由を説明するところから始められます。
経験を大きく見せるのではなく、学んだこと、試したこと、これから知りたいことを分けて残しましょう。
ステップ2:担当したい役割と条件を照合する
次に、選んだ課題に対して、自分はどの仕事で関わりたいかを公式事例と募集職種へ照らし合わせます。
ファミペイの事例なら、利用者が操作するスマートフォン側と、会員やポイントを扱うバックエンド側を分けて考えることができます。
先ほどの架空例でも、データを扱った経験をもとに、裏側の仕組みの設計や開発を詳しく知りたいと整理できます。
希望と未確認事項を分けたメモの例
希望する役割は「会員やポイントを扱う仕組みの設計・開発について知りたい」と記します。
確認できたことは「募集職種のSEにはシステム開発などがある」、まだ分からないことは「希望する仕組みを扱う部門で、若手が担当する仕事」と分けます。
事例への関心を、配属の確約や応募条件を満たす証拠として書かないことがポイントです。
そのうえで、募集要項の職種、選考コース、応募資格を読み、自分の卒年に対応する条件かを確かめます。
27卒のコース表示と、27卒・28卒それぞれの応募資格の欄を分けて読むと、年度の混同を防げます。


要項にない配属先や現在の募集枠は、希望としてメモしたうえで、説明会や自分の年度の採用窓口で確認しましょう。
ステップ3:説明会で確かめたい質問を作る
最後に、公開情報から分かったことと未確認のことを分け、自分の希望する仕事を判断するための質問へ変えます。
会社全体について漠然と尋ねるより、読んだ事例と気になった担当を添えると、知りたい範囲を伝えやすくなります。
説明会で確かめたい質問の例
「会員やポイントを管理する仕組みに関心がありますが、その領域で若手が最初に担当する仕事を教えてください」と聞けば、希望する対象と入社後の業務を結びつけて確認できます。
「希望する仕事は初期配属の決定にどう反映し、担当業務はいつ分かりますか」と聞くと、希望と決定の関係を確かめられます。
「設計や開発への参加に向けて、配属後にどのような教育や先輩の支援を受けますか」と聞くと、学び方を具体的に確かめられます。
「希望する役割を選考で伝える際に、どの段階で、どのような資料を用意するとよいですか」と聞く方法もあります。
これらは本記事の質問例で、会社から回答を得た内容ではありません。
公式の採用プロセスでは、会社説明会、エントリーシート、適性検査、グループワーク、一次面接・最終面接、内々定という流れを案内しています。
参加できる説明会や実際の選考手順は、自分の年度と応募先の案内で確認してください。
事例を読んだから特定の選考を省略できると考えず、確認した回答を、その年度の応募準備へ使いましょう。
27卒・28卒でプログラミング経験があり、ITエンジニアとしての希望や経験の伝え方を整理したい学生は、レバテックルーキーへ相談する方法もあります。
日立ソリューションズへの応募は同社の採用案内で確認し、相談サービスではIT企業選びや選考準備について聞きたいことを伝えましょう。
まとめ:顧客課題と担当する仕事から選ぼう
日立ソリューションズの企業研究では、7つの重点事業を入口に、どの顧客課題に関心があるかを考えることが出発点です。
公式事例を読むときは、作る対象、任される判断、業務の組み合わせを分けると、サービス名だけでは見えにくい仕事内容を理解できます。
その内容をSE・営業・管理部門の職種へつなげ、自分の卒年に合う応募資格と募集案内を確認しましょう。
興味を持った仕事と、まだ分からない条件を分けておくことが、希望を伝え、必要な質問を用意する土台になります。



