エムスリーのエンジニア職|医療サービスを作り、変え続ける仕事
エムスリーのエンジニア職は、何を作るかと、使われているサービスをどう変えるかを合わせて見るのがおすすめです。院内の情報共有、電子カルテの変更、既存サービスへの影響では、同じ開発でも考える条件が変わります。
医療に関わるIT企業と聞いても、日々の仕事を具体的に想像するのは難しいものです。社会への役立ち方だけでなく、開発者がコードを読み、関係者と相談し、変更を届ける場面を見ると、自分との接点が見えてきます。
社員の担当例から作業と判断を知ると、作ること、仕組みを理解すること、利用者の反応を確かめることのうち、どこに興味があるかを考えられます。その関心を、応募先の職種や自分の開発経験へつなげてみましょう。
本記事では、エムスリーのエンジニア職を調べる就活生に向けて、院内チャット・電子カルテ・MR君の3つの担当例と、公開募集の職種や応募資格を読むポイントを解説します。
エムスリーのエンジニアは、医療を支えるサービスを開発する
エムスリー株式会社は、テクノロジーを活用して医療に関わる課題に取り組む企業です。医療従事者向けの情報サイトm3.com、クラウド型電子カルテのデジカル、クリニック向けのデジスマ診療など、異なる場面で使うサービスを開発しています。

公式のソフトウェアエンジニア紹介では、プロダクトマネージャーやデザイナーと小さなチームで開発を進めると説明しています。技術選定、設計、実装、品質確認、運用保守など、複数の段階で意思決定に関わる仕事です。作り方だけでなく、提供し続けるための判断も含みます。
医療という事業領域と、開発者が判断する具体的な作業を結び付けると、仕事内容を理解しやすくなります。利用者に必要な機能を考えることと、日々使う仕組みの変更に配慮することは、どちらもサービスづくりの一部です。
新卒向けの職種紹介には、機械学習、MLOps、アプリ、セキュリティのエンジニアやプロダクトマネージャーもあります。会社全体の職種の幅と、社員一人が経験した担当範囲は同じではありません。職種名に加え、実際に扱う対象や関わる相手を見ることが、自分に合う方向を考える手掛かりになります。
企業研究や経験の整理を相談したい場合は、ITエンジニア志望者向けサービスの特徴も確認できます。
3つの担当例で、作る機能と変更時の判断を比べる
院内で情報を共有する機能、医師が日々使う電子カルテ、多くの機能を持つ既存サービスでは、変更時に考える点が違います。以下は新卒入社社員が紹介する担当例です。記事の掲載・取材年月は確認できておらず、入社直後から経験後までの話を含みます。
| 掲載社員の担当例 | 作る・変える対象 | 変更で考える点 |
|---|---|---|
| 池奥氏の院内チャット開発 | デジスマ診療内の情報共有 | 既存の処理とデータの流れ |
| 穴繁氏の電子カルテ開発 | 日常的に使うデジカル | 利用者の反応と展開範囲 |
| 井上氏のMR君開発 | MR君と周辺サービス | 別機能への影響と保守性 |
院内チャット|既存システムを理解し、情報共有の機能を加える
2024年に新卒入社した池奥氏は、最初にデジスマ診療の院内チャット機能を担当しました。別のチャットツールでやり取りしていた情報を、サービス内で扱えるようにする開発です。機能そのものに加え、既存システムを理解する難しさがあったと説明しています。
デジスマ診療は大きなコードベースを持ち、複数のサービスから成る構成でした。池奥氏は、処理がどこで動くかや、データがどう流れるかを理解するところから取り組みました。関連する領域を少しずつ担当する中で、全体の構造を捉えられるようになった経験です。

新しく書く力と、動いている仕組みを理解する力を合わせて見ると、業務開発の特徴が分かります。自分だけで全体を作った作品とは異なる環境で、必要な機能を既存の仕組みへ加えていく担当例です。

機能を足す前に、今どう動いているかを知る仕事もあるにゃ!
電子カルテ|利用者の反応を見ながら、変更を段階的に届ける
2021年に新卒入社した穴繁氏は、クラウド型電子カルテのデジカルで、機能の設計・実装、既存コードの改善、チームSREの活動などを経験しています。医師が日常的に使うプロダクトだからこそ、安定した動作と変更の届け方を重視する担当例です。
穴繁氏は、使い慣れた画面が変わると、良いと考えた改善にも否定的な反応があると説明しています。そのため、プロダクトマネージャーと連携し、小さくリリースして反応を見て、問題がなければ対象を広げる進め方を取っています。

実装の完成に加え、使う人へどう届けるかを見ると、開発で考える範囲が広がります。新しい機能を用意することだけでなく、日々の使い方への影響を確かめながら変更を進める仕事です。
品質を確かめる仕事の範囲や、テストの計画・実施の分担は、IT職種一覧でも確認できます。

MR君|別の機能への影響を考え、設計の理由を磨く
2019年に新卒入社した井上氏は、MR君と周辺サービスの開発を担当してきたと説明しています。大きな既存システムでは、一つの機能を改善した変更が、別の機能にも影響する難しさがありました。機能単体の動作だけでは判断し切れない仕事です。
井上氏は、変更がどこへ影響するかと、将来の保守性を考える視点を磨いてきました。コードレビューでは、書き方に加えて設計を選んだ理由も議論します。また、開発後の運用で経験した問題が、その後の設計判断の土台にもなったと振り返っています。

動いたかだけでなく、なぜその設計を選んだかを説明することに注目すると、仕事との接点を探せます。目の前の修正と、周囲の機能や将来の変更を結び付けて考える担当例です。
既存コードから仕様や変更の影響を調べる別企業の担当例は、メルカリの仕事内容でも確認できます。

応募資格と職種の条件は、募集入口を分けて確認する
公式の新卒向けページが示す共通応募資格は、今後、高専・大学を卒業、または大学院の修士・博士課程を修了する予定の人です。学部や国籍を問わず、医療・医薬品に関する製薬知識は不要と案内しています。医療系の専攻だけを対象とする募集ではありません。
ただし、共通資格と、希望する職種に必要な開発経験は分けて読むことが大切です。公開ページには、ソフトウェア、機械学習、MLOps、アプリ、セキュリティ、プロダクトマネージャーの仕事を紹介する欄があります。職種ごとに扱う対象が違うため、自分の経験をどの仕事へ生かしたいかを考えましょう。
- 自分が希望する職種と、その個別の応募条件
- 対象となる卒業・修了時期や入社時期
- 本選考とインターンの区別、その時点の受付状況
エンジニア職の公式ページは通年採用を実施すると説明し、エンジニアリンググループの募集一覧へ案内しています。ほかの職種の入口にある28卒という表示を、エンジニア職の個別条件へそのまま当てはめず、希望する求人の内容を確認してください。
共通資格で入口を知り、個別求人で自分との適合を確かめると、準備する内容を整理できます。仕事内容への関心に加え、自分が担当した実装や判断、その理由を伝えられるようにしておくと、経験と希望する役割をつなげやすくなります。
何を作ったかに加えて、変更で何を守ったかを伝えよう
エムスリーの仕事を考えるときは、新しい機能を作る面白さと、使われている仕組みを変える難しさの両方に目を向けてみましょう。既存の処理を理解すること、利用者の反応を見て展開すること、周辺の機能への影響を調べることでは、興味を持つ判断が変わります。
自分の開発経験も、完成した作品の見た目だけでなく、変更するときに何を確かめたかから振り返れます。使う人が困らないように考えたことや、別の機能への影響を調べたことがあれば、どんな理由でその方法を選んだのかを整理してみましょう。
何を作ったかに加え、何を守るために判断したかを伝えるのがおすすめです。目的、自分の担当、使った技術と選択理由をつなげると、単なる技術名の一覧よりも、仕事への関心と経験の接点を説明しやすくなります。
医療の知識を応募時に求めないという案内は、入社後も利用者の仕事を学ばなくてよいという意味ではありません。サービスを使う場面に関心を持ちながら、今ある技術経験をどう生かしたいかを考えてください。チームで作ったものは全体の成果と自分の担当を分け、まだ経験していない作業は次に学びたいこととして言葉にしましょう。
経験の整理や企業研究を相談したい場合は、ITエンジニア志望者向けサービスの対象と活用法も確認できます。


