就活の健康診断書|大学での発行・検査項目・提出期限の確認
就活で健康診断書を求められたら、提出先の指定と自分の大学の発行条件を照合してから手配することをおすすめします。大学で受診済みか、必要な項目が記載されているかで、確認する窓口や準備が変わります。
「大学で受けた健診を使えるのか」「3か月以内とは何の日付か」と迷ったまま予約すると、不要な受診や書類の取り直しにつながりかねません。提出期限が近いときほど、先に条件をそろえましょう。
発行できる書類と提出先が求める書類を分けて考えると、不足している条件と、誰に何を尋ねるかが明確になります。
大学での発行条件、受診日と検査項目の読み方、期限に間に合わないときの連絡方法を解説します。
健康診断書は提出先の指定を確認してから手配する
健康診断書の手配は、提出案内を読むところから始めましょう。大学の定期健康診断を受けている場合は、その結果に基づく証明書を発行できるか自校へ確認します。ただし、大学で発行できても、提出先が求める項目や受診日の条件を満たすとは限りません。
- 提出を求める目的と、提出先の担当窓口
- 必要な検査項目と、受診日の指定
- 企業指定の書式、原本・写し・データなどの形式
- 提出期限と、郵送・持参・アップロードなどの方法
選考中の提出と、雇入時の健康診断も分けて考えます。厚生労働省は、採用選考時の健康診断は合理的・客観的な必要性を慎重に検討するよう求めています。真に必要な場合も、内容や必要性を応募者へ事前に説明することが必要です。
一方、労働安全衛生規則第43条は、事業者が常時使用する労働者を雇い入れる際の健康診断を定めています。厚生労働省は、この健診を採否決定のためのものとは位置付けていません。提出を求められたという事実だけで、選考に一律必須の書類とは判断しないことが大切です。
案内の目的や項目が分からなければ、受診を予約する前に採用窓口へ尋ねましょう。指定が確認できたら、その案内を大学の発行窓口にも示すと、標準の証明書で足りるか相談しやすくなります。
出典:厚生労働省「公正な採用選考をめざして」9頁/厚生労働省「労働安全衛生規則」第43条・第44条/東京大学保健センター「健康診断書・健康診断結果証明書(学生)」
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大学で発行できるかを受診状況から確かめる
大学の証明書は、受診状況や発行期間などの条件に沿って申し込みます。まず受診済みの標準的な証明で足りるか、未受診や不足への対応が必要かを分けて確認しましょう。
- 受診済みなら発行開始日・受付期限・書式を確認する
- 未受診・指定項目の不足は発行窓口へ相談する
受診済みなら発行開始日・受付期限・書式を確認する
学内で受診済みでも、検査直後に発行できるとは限りません。自校の案内で、結果が証明書になるまでの期間と、申し込める期限、受け取れる書式を確認します。
東京大学は、概ね健康診断後3週間で発行できると案内し、長期休業を挟む場合は処理にさらに時間がかかる場合があるとしています。和文で、今年度の定期健診結果を同大学の書式で証明する場合は、窓口で申込み・会計後に即日発行します。

この「即日」は、健診当日に結果を証明できるという意味ではありません。また、武蔵大学の2026年度分の発行期間は2026年5月8日から2027年3月下旬で、前年度の結果は発行できません。大学ごとの受付条件を読む必要があります。
受診日だけでなく、発行開始日と受付終了日も確認して申し込みましょう。提出先の期限から逆算すると、窓口に相談する時期を決めやすくなります。
出典:東京大学保健センター「健康診断書・健康診断結果証明書(学生)」/武蔵大学「定期健康診断・健康診断証明書発行」
未受診・指定項目の不足は発行窓口へ相談する
東京大学は、同大学の定期健診を受診していない学生には証明書を発行しないとしています。受診済みでも日付・項目・書式に不足がある場合は、内科へ提出先の文書を持参し、追加検査などを経て診断書を作成する別の案内があります。
武蔵大学は、学内健診の未受診者に、指定項目を学外で受けて結果の原本を保健室へ提出するよう案内しています。結果に異常がなければ、原本提出から2〜3週間程度で証明書を発行できます。結果に応じた追加の手続きもあるため、原本を出すだけで即日発行とは限りません。
未受診なのか、受診済みだが指定に不足があるのかを伝えると、窓口で確認する条件を絞れます。次の図は、自校の案内を調べる順序の整理です。

学外で受ける前に、自校の受入条件と提出先の指定を確かめましょう。同じ検査をやり直す手間を避けるためにも、必要な書面を手元にそろえて相談します。
出典:東京大学保健センター「健康診断書・健康診断結果証明書(学生)」/武蔵大学「定期健康診断・健康診断証明書発行」
受診日と検査項目を提出先の条件に照らす
書類を発行してもらえることと、提出先の条件に合うことは別です。日付と記載項目の二つに分けて、手元の結果や証明書を提出案内と照合しましょう。
- 受診日・発行受付期間・提出期限を分けて読む
- 必要項目と証明書の記載項目を比べる
受診日・発行受付期間・提出期限を分けて読む
「3か月」という期間は、何の日付から数え、どの手続きに使う条件かを確かめます。労働安全衛生規則第43条の例外は、医師の健診を受けた後3か月を経過しない人を雇い入れる場合が前提です。結果を証明する書面を提出したとき、相当する検査項目について例外が適用されます。
この条件の起点は書類の発行日ではなく受診日です。すべての就活用証明書が発行から3か月で失効するという規定ではありません。大学の申込受付期間、提出先の受診日指定や締切も、それぞれ別に確認します。

再発行した日付だけを見ず、実際の受診日を提出先の条件と照合しましょう。大学が発行を受け付けていても、求められた受診時期に合うかは別の判断です。手元の結果を使えるか迷ったら、受診日を伝えて採用窓口へ確認します。
必要項目と証明書の記載項目を比べる
雇入時の健診について確認する場合、労働安全衛生規則第43条は11の項目を定めています。下表はその対象項目の整理です。選考中に求められる書類すべてへ、この一覧をそのまま当てはめるものではありません。
| 区分 | 第43条の検査・調査項目 |
|---|---|
| 1 | 既往歴・業務歴 |
| 2 | 自覚症状・他覚症状の有無 |
| 3 | 身長・体重・腹囲・視力・聴力(1000Hz・4000Hz) |
| 4 | 胸部エックス線 |
| 5 | 血圧 |
| 6 | 貧血(血色素量・赤血球数) |
| 7 | 肝機能(GOT・GPT・γ-GTP) |
| 8 | 血中脂質(LDL・HDLコレステロール、血清トリグリセライド) |
| 9 | 血糖 |
| 10 | 尿中の糖・蛋白の有無 |
| 11 | 心電図 |
第44条の定期健診にある医師判断による省略と、第43条の結果書面による相当項目の例外は、別の条件です。学生自身が症状の有無から検査の要否を決めるのではなく、求められた項目と手元の記載を照合します。
武蔵大学の学部4年生などの健診項目一覧には、身長・体重・血圧・胸部エックス線・内科診察・視力・尿検査が載っています。この一覧だけで、採血や心電図を含む第43条の全項目がそろうとは判断できません。
不足しているように見える項目は、採用窓口と発行元へ確認しましょう。追加受診が必要か、どの書類を提出すればよいかを確かめてから手配します。
出典:厚生労働省「労働安全衛生規則」第43条・第44条/武蔵大学「定期健康診断・健康診断証明書発行」
間に合わないときは取得見込みを添えて相談する
期限に間に合わない見込みなら、取得できる時期を調べたうえで、締切前に採用窓口へ連絡することをおすすめします。大学の結果処理や追加検査には時間がかかる場合があるため、予約日だけで提出可能日を決めないことが大切です。
先に、指定された期限と必要項目を整理し、大学や医療機関へ発行見込みを確かめます。そのうえで、後日提出や別の対応が可能かを企業に尋ねます。返答を得るまでは、自分の判断で提出期限を変更しないようにしましょう。

相談の要点は「元の期限・取得見込み・確認したい対応」の三つです。連絡した記録と回答を残し、認められた提出方法や次の期限を予定表へ反映してください。担当者へ尋ねただけで完了せず、何をいつまでに出すかを最後に確認します。
提出日を相談する文面の例
健康診断書の提出についてご相談です。ご指定の提出期限は○月○日ですが、大学に確認したところ、発行は○月○日以降となる見込みです。取得後の提出が可能か、また事前に必要な手続きがあればお教えいただけますでしょうか。
この例は、確認できた発行見込みを伝えて対応を尋ねる文章です。実際の案内や窓口の回答に合わせて日付と内容を直し、必要な確認事項に絞って連絡しましょう。
提出依頼への返信では、指定された宛先と元の件名を確かめ、未確定の点を分けて伝えます。返信先の選び方や回答に時間がかかる場合の書き方は、次の記事で確認できます。

発行料金や追加検査の費用、誰が負担するか、指定医療機関の有無も案内で確かめます。大学がPDFを発行できる場合でも、企業がデータ提出を受け付けるとは限りません。原本・写し・PDFのどれを、どの方法で出すかまで確認しておくと、取得後の行き違いを防げます。
出典:東京大学保健センター「健康診断書・健康診断結果証明書(学生)」/武蔵大学「定期健康診断・健康診断証明書発行」



