富士フイルムのITの仕事|医療AI・アプリ開発・業務DXの実例
富士フイルムでITの仕事を考えるなら、技術の名前に加えて、誰の課題をどんな行動で解くかを比べてみましょう。同じAIやITを扱う仕事でも、医療機器の研究、アプリケーションの開発、社内の業務改革では、考える対象も関わる相手も変わります。
写真や医療という事業名だけでは、社員が日々何をしているかは見えにくいものです。医師と話して研究へ戻す場面や、複数の部門に課題を聞く場面を知ると、自分が関心を持つ仕事の進め方を具体化できます。
掲載社員の経験を対象・作業・相手に分けることで、学んだ技術をどこで使いたいか、どんな知識を深めたいかを考えられます。その関心を、応募先の法人や採用区分と照らしてみましょう。
本記事では、富士フイルム株式会社のIT関連職を考える就活生へ、医療AI・アプリ開発・業務DXの3つの社員例と、応募前に確認したい採用区分を解説します。
富士フイルムのITは、製品開発と社内の業務改革に関わる
富士フイルムの公式職種紹介では、ソフトウエア開発・ITエンジニアリングの対象として、画像技術やITシステム、データを使う材料研究、企業活動への応用などを挙げています。情報技術を製品やサービスだけでなく、会社の仕事にも生かすという広がりがあります。
公式サイトのトップには、写真や産業向けの製品とともに、医療分野の案内があります。医療の区画では、ヘルスケアITや画像診断装置、内視鏡などを紹介しています。製品を使う場面を知ることは、その中でソフトウェアが何を支えるのかを考える入口になります。

応募先として扱うのは富士フイルム株式会社です。富士フイルムホールディングス、富士フイルムビジネスイノベーション、富士フイルムソフトウエアなどの別法人と、仕事内容や応募条件を混ぜないようにしましょう。グループ各社は、それぞれ採用を行っています。
会社全体の事業と、一人の社員が担当する仕事を分けて読むことが大切です。社員インタビューは取材当時の経験であり、取材年月は明示されていません。入社年から、その仕事を全員が入社直後に担当すると考えることはできません。
ITエンジニア職を考えるプログラミング経験のある27卒・28卒の方は、レバテックルーキーの対象者と支援内容も確認してみてください。
3人の担当例を、作るものと関わる相手で比べる
医療機器のAI、診療サマリの作成を支援するアプリ、社内の業務DXは、それぞれ別の担当例です。何を作り、どのように課題を確かめ、誰と協力するかを同じ軸で見ると、仕事への関心を整理できます。
| 掲載社員の担当例 | 対象と具体的な作業 | 関わる相手 |
|---|---|---|
| 臼田氏の医療機器AI | 議論の成果をアルゴリズム研究へ反映 | 国内外の医療機関の医師 |
| 鑓水氏のアプリ開発 | 診療サマリ作成を自然言語処理で支援 | 医師・看護師、社内メンバー |
| 福神氏の業務DX | 勤怠管理の課題を複数部門から把握 | 事業部門・グループ会社 |
医療機器AI|医師との議論をアルゴリズムの研究へ戻す
2017年入社の臼田氏は、内視鏡などの医療機器に使うAIのアルゴリズムを開発しています。新しいAI技術の情報を追うだけでなく、製品を使う医療の現場にも目を向けている点が、この担当例の特徴です。
臼田氏は、国内外の医療機関へ足を運び、医師と議論した成果を持ち帰って研究に反映すると説明しています。対等に話せる医学の知識も必要と考え、会社の支援で専門カリキュラムを受講した経験を紹介しています。

この例からは、アルゴリズムを考える力に加え、利用する相手の知識や現場を学ぶ行動が見えます。技術的に何ができるかと、製品にどのような工夫が必要かを、相手との議論で結び付ける仕事です。
技術の研究と、使う現場を学ぶ行動の両方に注目しましょう。自分の専門を深めながら、別分野の相手と話すことに関心があるかを考える材料になります。
医療サービスを開発する別企業の例は、エムスリーの仕事内容と比べると、変更の届け方や対象の違いを考えられます。

診療サマリ支援|使う人の課題からアプリの価値を考える
2019年入社の鑓水氏は、自然言語処理のAI技術を使い、診療サマリの作成を支援するアプリケーションの開発に携わっています。大学病院との共同研究から始まったプロジェクトで、医師など社外の利用者と協業した経験です。
鑓水氏は、技術の新しさだけでなく、利用者の課題解決につながる価値を考えることを重視しています。社内のメンバーや医師、看護師と密接に話し、実際の現場から課題を見つける姿勢を紹介しています。

ここで扱う対象は、医療機器の画像処理とは異なる、文書作成の支援です。同じ医療分野のAIでも、使う人が何に困り、どの作業を助けるのかによって、開発で確かめることが変わると読み取れます。
使う技術に加え、利用者の何を助けたいかを考えてみましょう。機能の名前だけでなく、その機能を必要とする場面に関心を向けると、仕事の理解が深まります。
分析やモデルを業務の課題へ生かす一般的な役割は、IT職種一覧のデータサイエンティストの説明でも確認できます。

業務DX|部門の相談を、全体の仕事の見直しへ広げる
2018年入社の福神氏は、グループ会社への4年間の出向を経て、入社5年目に社内公募でICT戦略部へ異動しました。紹介している業務DXは、ITツールの導入に加え、業務プロセスの再設計や利用環境の整備にも関わる仕事です。
勤怠管理の取り組みでは、一つの部門から相談を受け、他の部門にも共通する課題ではないかと考えました。10部門以上にヒアリングして課題を洗い出し、新しいITツールを導入する全グループ的なプロジェクトが動き始めたと説明しています。

これは、相談された問題をその場だけで解くのではなく、同じ困りごとがほかにもないかを確かめた例です。ツールを選ぶ前の課題の捉え方に、業務改革の仕事を見ることができます。
個別の相談と、複数の人に共通する課題を分けて考えることが大切です。仕組みを変える仕事に関心があるなら、利用者の話をどう集めたいかにも目を向けましょう。
自分の身近な作業から改善を試したい方は、小さな自動化ツールを作る考え方も参考になります。

応募前は法人・採用区分・対象年度をそろえて確認する
富士フイルムの採用FAQでは、事務系総合職と技術系総合職の併願はできないと案内しています。マイページの初回アンケートで希望する職種を選ぶ仕組みです。同じITに関わる社員例でも、掲載上の職種区分や経歴が異なるため、仕事内容への関心と応募区分を合わせて確認しましょう。
- 富士フイルム株式会社と、別のグループ会社の募集を区別する
- 事務系・技術系の希望区分と、該当する年度の応募条件を確認する
- 推薦応募では、会社が求人票を送付している学校が対象かを確認する
グループ関係会社は個社ごとに採用しており、それぞれにエントリーできます。同じ法人内の職種併願と、別法人への応募は異なる扱いです。富士フイルムソフトウエアなどの条件を、富士フイルム株式会社の応募資格として読み替えないようにしてください。
FAQは、理系の学生も事務系総合職へ応募できると説明しています。また、既卒者は卒業後3年以内で就労経験がない場合に応募可能としています。自分の専攻や卒業後の状況を、希望する区分の案内と照らして読むことが必要です。
採用サイトには27卒と28卒の入口があります。入口の表示と、その年度の詳しい募集条件や現在の受付は別に確認しましょう。技術系のページは推薦応募と自由応募を案内し、推薦は求人票を送付した学校が対象と説明しています。
興味を持った社員例から、応募先の法人と区分を確かめることが大切です。社員の異動や担当例は、同じ仕事への配属を約束する条件ではありません。自分が応募する年度の案内を読み、希望の伝え方や選考の流れを整理してください。
技術名に加えて、誰の課題をどう確かめたいかを伝えよう
富士フイルムのITの仕事への関心は、誰の課題を、どんな行動で確かめたいかまで考えると具体的になります。医師と議論して研究へ戻すこと、利用者が求める価値をアプリへつなぐこと、複数部門の共通課題を探すことでは、惹かれる点も変わります。
自分の研究や制作も、使った言語や技術名だけで終わらせず、目的を決めた理由や、必要な機能をどう確かめたかから振り返ってみましょう。社員と同じ規模の仕事を経験している必要はなく、自分が実際に判断したことを説明するのが出発点です。
学習用のアプリを作った経験なら、使う人が何に困っていたか、どの機能を優先したか、試してもらって何を直したかを整理できます。研究なら、何を明らかにするために方法を選び、得られた結果をどう受け止めたかを言葉にしてみてください。
チームの成果と自分の担当は区別しましょう。相手の話を聞いたこと、相談して判断したこと、技術を学び直したことも、仕事への関心を説明する材料になります。まだ経験していないことは、入社後に取り組みたい理由や、これから学ぶ課題として分けて伝えてください。
事業への興味と自分の行動をつなげることで、会社名や技術名の列挙から一歩進んだ企業研究になります。関心のある対象と、深めたい専門、協力したい相手を整理してから、希望する採用区分を確かめましょう。
ITエンジニア職を希望するプログラミング経験のある27卒・28卒の方は、経験の整理や就職支援についてレバテックルーキーの記事も確認してみてください。


