マネーフォワードのエンジニア職|3つの開発実務を比較
マネーフォワードのエンジニア職を考えるなら、何を作るかに加えて、変更が誰に影響するかを見るのがおすすめです。利用者への請求、他のプロダクト、社内の費用判断では、設計や調整で考える相手が異なります。
家計管理や会計のサービスを使った経験だけでは、裏側の課金の仕組みや、複数の製品をつなぐ開発までは見えにくいものです。同じエンジニアという呼び名でも、担当する対象によって仕事の進め方が変わります。
新卒入社社員が語る過去の実務を知ると、自分が興味を持つ課題や関わり方を具体化できます。掲載時点の担当例と、現在の募集・配属条件を分けることも企業研究の大切な視点です。
本記事では、マネーフォワードのエンジニアの仕事を課金基盤・人事管理・インフラ費用の3例で比較し、2028卒の募集条件と仕事への関心の整理に役立つ見方を解説します。
マネーフォワードの開発は製品と共通基盤を支える
マネーフォワードは、個人のお金を見える化する「マネーフォワード ME」や、企業のバックオフィス業務を支える「マネーフォワード クラウド」などを展開しています。利用者が日々使う画面だけでなく、複数のサービスを支える仕組みも開発の対象になります。

2028卒のソフトウェアエンジニア職の募集案内は、個別のプロダクトまたは横断的な開発業務に携わると説明しています。法人・個人・金融機関へ価値を届ける仕事があり、新規事業の立ち上げと既存事業の成長の両方を挙げています。
サービスの名前と、担当する仕組みを分けて考えると、仕事の違いを捉えやすくなります。利用者が操作する機能の開発と、認証やセキュリティなど複数の製品を支える基盤では、主に向き合う課題が異なります。
公式案内は、技術の領域を越えた開発に加え、関係者との調整にも触れています。製品を改善するためには、コードを書く作業と、その変更で何が起きるかを考え、周囲と条件をすり合わせる作業を一緒に見ることが大切です。
社員の担当例には、その時点の製品や組織の課題、本人が積んだ経験が反映されます。新卒で入社した人の話であっても、すべてが入社直後の業務とは限りません。掲載時点と担当の範囲を押さえると、自分が知りたい仕事を具体的に考えられます。
仕事への関心や経験の整理を相談したい場合は、ITエンジニア志望者向けサービスの特徴も確認できます。
新卒入社社員の3つの実務を比べる
課金、人事管理、インフラ費用では、変更する対象と影響を受ける相手が違います。掲載された3人の実務を同じ軸で比べると、開発の仕事に含まれる判断や調整が見えてきます。
| 掲載された担当例 | 変更する対象 | 影響を考える相手 |
|---|---|---|
| 岩村氏の課金基盤 | 料金プランや製品の連携 | 請求を受ける利用者 |
| 玉井氏の人事管理 | 新機能と既存機能 | 連携する他のプロダクト |
| 一木氏のインフラ費用 | 各本部が費用を把握する仕組み | 経営企画・経理・開発組織 |
課金基盤|変更が請求額へ与える影響を考える
2022年2月掲載のインタビューで、岩村氏は課金基盤を担当していた当時を振り返っています。「マネーフォワード クラウド」の各サービスの料金プランを一つに集約する時期に、数字と向き合う開発を経験しました。
本人は、誤りがあると利用者への請求額にも影響するため、データを修正する対応や、ミスが起きた場合の復旧を考える必要があったと説明しています。新しいサービスが増える際の連携にも関わり、クラウド勤怠との連携プロジェクトではリーダーを担当しました。

この例では、仕組みを変更した先で、利用者に何が起こるかを考えることが重要です。料金や製品のつながりを変える開発には、動くコードを作ることに加え、数字の整合や問題が起きたときの対応を見通す役割があります。

画面に見えない変更も、利用者への影響から考えるにゃ。
人事管理|他製品との連携を踏まえて設計する
2020年に新卒入社した玉井氏は、2022年2月のインタビューで、クラウド人事管理の開発を説明しています。新しい機能を作りながら既存機能も改修し、テックリードとして難しい設計と実装を主導していた時点の話です。
本人は、他のプロダクトとの連携が前提にある点を開発の難しさとして挙げています。人事管理の機能だけを見て完結させるのではなく、クラウドの他シリーズとのつながりも考える仕事です。掲載時点では、利用者を広げるためのコア機能の開発に取り組んでいました。

この実務からは、一つの機能が周囲の仕組みとどうつながるかを見る視点を得られます。新機能を増やすことと、すでにある機能を見直すことを並行し、製品全体の使われ方を考える点に注目しましょう。
自分の作品でも、画面やデータのつながり、修正の判断を説明する方法はポートフォリオの準備で整理できます。

インフラ費用|各部門が把握できる状態をつくる
2022年に新卒入社した一木氏は、2023年6月のインタビューで、インフラコストの配賦に取り組んだと説明しています。サービス基盤本部で一括して持っていた費用を各本部へ振り分け、それぞれが把握できるようにするプロジェクトです。
本人は、経営企画や経理、エンジニアリングマネージャーと合意を形成する難しさを語っています。各本部が費用を理解し、削減する対象や別の用途に回す費用を自律的に考えられるようにすることが、この取り組みの目的でした。

この例では、基盤の費用を誰が把握し、判断できるかまで考えることも仕事になります。技術的な設定だけを改善するのではなく、異なる役割の人と相談して、事業側が選択できる状態を整える実務として読めます。
顧客の銀行システムを支える基盤設計と比較したい方は、三菱総研DCSの担当例も参考になります。

2028卒の募集条件と配属の決め方
2026年10月10日の確認時点で、公式の2028卒ソフトウェアエンジニア職の本選考ページには「募集中」の表示があります。第2締切の期間は2026年9月28日から10月18日です。応募を考える際は、自分が対象となる卒年と職種を合わせて確認しましょう。
対象は2028年3月に卒業見込み、または既卒の方で、正社員としての就業経験がない方です。インターンやアルバイトはこの就業経験から除きます。日本国内在住も条件で、海外の大学に留学中の方には問い合わせ先を案内しています。
英語はTOEIC600点相当以上を求めていますが、資格がない方も応募できます。選考中に会社指定のTOEIC IP試験を受ける可能性があります。また、日本語の資格は不要でも、ユーザーとの対話や他部門との連携に支障のない日本語力が必要です。
配属先は、入社前に希望を聞き、選考評価や適性、本人の意向を考慮して決めると説明しています。過去の社員が担当した課金基盤や人事管理などを、現在の初期配属として約束する情報ではありません。
実務への関心と、現在の応募・配属条件を分けて整理することが大切です。社員記事にある過去の英語基準をそのまま使わず、該当年度の要項で準備する内容を確かめてください。
出典:マネーフォワード公式:2028年新卒採用 ソフトウェアエンジニア職 本選考
変更する対象と影響から仕事への関心を考える
マネーフォワードのエンジニア職への関心は、使ったことのあるサービスから考え始めても構いません。そこから、何を変える仕事に興味があるのか、その変更で誰に影響が及ぶのかへ視点を進めると、企業研究を具体的にできます。
課金基盤の例は、利用者への請求の正確さと、問題が起きた場合の対応を考える仕事でした。人事管理の例では、他プロダクトとの連携を踏まえた設計と実装が必要になります。インフラ費用の例は、各本部が費用を把握し、選択できるようにするための合意形成を含んでいました。
作った機能だけでなく、影響と確認の過程にも目を向けると、自分の経験と仕事の接点を見つけやすくなります。制作で仕様を変えた経験があれば、どこが変わり、何を確かめ、誰と相談したかを振り返ってみましょう。
掲載された仕事は、当時の製品や組織の課題に対する社員の担当例です。興味を持った作業を企業に聞きたい問いへ変え、現行の募集条件や配属の考え方と照らし合わせてください。製品への共感と、実際に担いたい仕事の両方が、就職先を選ぶ判断材料になります。
仕事内容への関心と経験の伝え方を整理する支援を探す場合は、ITエンジニア志望者向けサービスの活用法も確認できます。


