IT専門就活エージェントを利用する
IT企業分析
PR

【就活生向け】SESとは?契約形態、メリット・デメリット、企業の見分け方を解説

【就活生向け】SESとは?契約形態、メリット・デメリット、企業の見分け方を解説
tennis0709closs@gmail.com
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

SES(システムエンジニアリングサービス)は、IT業界で広く利用されている契約形態の一つです。

新卒からエンジニアを目指す場合に、よく名前が上がるのがSIerですが、実際のところエンジニアとして働く約7割近くがSESの業態を取っています。

働いて見れば分かりますが、大きなプロジェクトに参画しているエンジニアは7割がSES所属という統計データがあるほどです。

本記事では、SESの基本から、契約の種類、メリット・デメリット、SIerや派遣との違いまで、詳しく解説します。新卒にSESはおすすめなのか?

事前に読みたい
【新卒・就活生】IT業界の企業とは?企業ランキングに意味なし!企業の種類とポイント解説
【新卒・就活生】IT業界の企業とは?企業ランキングに意味なし!企業の種類とポイント解説
【PR】IT業界専門のおすすめ就活サービス
ユニゾンキャリア
おすすめ度:
特徴
内定獲得を狙うなら圧倒的なサポートのユニゾンキャリアがおすすめ!
レバテックルーキー
おすすめ度:
特徴
高学歴&情報収集に最適。業界最大手の安心感はレバテックルーキー!
エンジニア就活
おすすめ度:
特徴
インターン参加からスカウトサービスまでエンジニア就活ならトータルサポート!

SES(システムエンジニアリングサービス)とは

ちょっと小難しい話が入ってきますが、SESのビジネスモデルについて理解していきましょう。

SESの基本的な定義

SES(システムエンジニアリングサービス)とは、情報システム開発や運用で専門技術を提供するサービスです。

具体的には、ITエンジニアが企業のプロジェクトに参加し、設計や開発、テストなどを支援します。

特定の成果物を納品するより、エンジニアの労働力やノウハウを提供する形態なので、プロジェクト管理や品質確保は顧客側が主になります。

要件定義から保守まで、幅広い工程で人材不足を補ったり、外部の専門家を入れて効率化を図ったりできるのが特徴です。

必要なタイミングで専門的なスキルを柔軟に確保できる点がSESの大きなメリットといえます。

SES契約の主な特徴

SES契約は、エンジニアを一定期間プロジェクトにアサインして、その労働力や技術力を提供する形態です。

民法上の準委任契約が一般的で、「成果物の完成責任」は負わず、契約期間は数ヶ月から年単位までさまざまに設定されます。

エンジニアのスキルや経験、稼働時間によって契約金額が決まり、月額で支払うケースが多いです。

業務内容や責任範囲、就業場所、勤務時間などは契約書に明記して、認識のずれを防ぎます。

ただし、顧客が進捗管理を行う分、成果物に関する責任の所在が曖昧になりやすい点には留意が必要です。

SESと派遣契約の違い

SES契約と派遣契約の大きな違いは、「法的規制」と「指揮命令」の有無にあります。

派遣契約は労働者派遣法に基づき、派遣先の指示に従って業務を行います。

一方、SES契約は請負や準委任に基づくため、エンジニアは自らの裁量で業務を進め、成果物の責任を負いません。

派遣契約は期間や業務内容に制限があるのに対し、SES契約は制限が少なく、より柔軟な形で働けます。

ただし、SESといいつつ実態が派遣と変わらない「偽装派遣」のリスクもあるため、契約前に条件や業務指示の範囲をしっかり確認することが大切です。

SES契約の種類と特徴

SES契約についてはいくつかの種類があり、それぞれの違いを理解することで正しく認識できます。

準委任契約とは

準委任契約は、法律行為以外の特定の業務を委託する契約で、成果物の完成責任を負わないのが最大の特徴です。

エンジニアの技術力や労働力を提供し、顧客のプロジェクトをサポートするイメージで進行します。

そのため、開発の進捗管理や成果物の品質管理は主に依頼元が担います。

契約期間や業務範囲、報酬などは契約書で明確に決めておく必要があり、曖昧だとトラブルの原因になります。

請負契約との違い

請負契約は、特定の成果物を完成させることを目的とする契約で、納品までの品質や納期に責任を負います。

一方、準委任契約は業務の遂行自体が目的なので、成果物の完成責任はありません。

もし契約した成果物が要件を満たさない場合、請負契約では契約不適合責任を追及されますが、準委任契約では原則その責任を負いません。

システム開発では、明確な成果物がある場合は請負契約が向いています。

しかし、SES契約のようにエンジニアの技術力を提供するのがメインなら、柔軟に対応しやすい準委任契約が一般的といえます。

委任契約との違い

委任契約は、法律行為を委託する場合に使われます。

例えば、弁護士や税理士に、契約書の作成や訴訟手続きを任せるケースが代表例です。

一方、準委任契約は法律行為ではなく、技術的な作業や事務作業などを委託する際に締結されます。

SES契約はシステム開発や運用といった法律行為以外の業務を行うため、準委任契約が該当します。

委任契約と準委任契約は、いずれも成果物の完成責任を負わない点で共通していますが、扱う業務の種類が異なるのが大きなポイントです。

契約内容を正しく理解するためにも、その違いを押さえておくことが大切です。以下に違いをまとめています。

比較項目準委任契約請負契約委任契約
法律行為を扱う?
成果物の完成責任がある?
SESで一般的か?
契約不適合責任が発生する?
柔軟に対応しやすい?

SESのメリットとデメリット

SES企業が多い理由としてメリットとデメリットを理解しておくと良いです。

SESを利用するメリット

企業にとってSESを利用する大きなメリットは、必要なタイミングで必要なスキルを持ったエンジニアを確保できることです。

自社でエンジニアを採用・育成する場合に比べて手間やコストを抑えられ、プロジェクトの規模や期間に合わせて人員を柔軟に調整できます。

また、多様な技術や専門知識を持つエンジニアにアクセスしやすいため、開発効率や品質の向上、短納期への対応もしやすくなります。

さらに、エンジニアの自主性が比較的尊重されるため、高い専門性を活かしてプロジェクトを進めることが可能です。

SESを利用するデメリット

一方で、SESにはいくつかのデメリットもあります。

まず、成果物の完成責任が曖昧になりやすいため、開発の進行や品質が顧客企業の管理能力に左右されがちです。

エンジニアのスキルや経験が均一でない場合、期待どおりの成果を得られないリスクもあります。

さらに、悪質なSES企業と契約してしまうと、エンジニアが十分にサポートされず、プロジェクトが停滞する可能性があります。

また、派遣契約に比べるとエンジニアの帰属意識が低く、長期案件ではモチベーション管理が課題となることもあります。

エンジニアにとってのメリット

エンジニアにとって、SES契約は多様なプロジェクトに携わる機会を得られる点が大きな魅力です。

自社所属では担当できないような業界や規模の案件に参画できるため、幅広いスキルや経験を積むことができます。

また、SES企業によっては研修制度や資格取得支援が充実しており、キャリアアップに向けたサポートも期待できます。

加えて、SESは成果物の完成責任を負わない分、自主性や裁量が比較的大きく、新しい技術への挑戦もしやすい傾向にあります。

スキルが高まれば高報酬の案件を担当できる可能性もあり、エンジニアの成長と収入アップを目指しやすい働き方といえるでしょう。

あわせて読みたい
【SESの闇】新卒でSESはやめとけ?理由とメリット・優良企業の見分け方を解説
【SESの闇】新卒でSESはやめとけ?理由とメリット・優良企業の見分け方を解説

優良SES企業を見極めるポイント

SESというサービスや契約自体は仕組みとして素晴らしいのですが、悪用する企業も多いのが難点です。なので、優良企業に入ることがマストになります。

元請け企業との直取引が多い

元請け企業と直接取引しているSES企業は、中間マージンが少なくエンジニアへの還元率が高い点が魅力です。

そうした企業ではプロジェクトの詳細な情報や技術的な要件を直接共有できるため、専門性を活かした仕事に携わりやすくなります。

また、元請け企業との信頼関係があるほど、長期での案件参画が期待できるため、安定したキャリア形成にもつながります。

一方で、下請けや孫請け案件ばかりの企業は、還元率が低いだけでなく、プロジェクトの実態が見えにくいことも多いです。

したがって、SES企業を選ぶ際には、元請けとの直取引の比率や取引実績を事前にしっかり確認することが大切です。

あわせて読みたい
【就活生必見】IT業界の多重下請け構造でわかる失敗しないIT就活
【就活生必見】IT業界の多重下請け構造でわかる失敗しないIT就活

求人サイトで探すと超危険

求人サイトには多くのSES企業が掲載されていますが、悪質な企業も混在しているため注意が必要です。

求人票だけでは企業の内部事情が分からず、魅力的な条件に見えても実際は使い捨てのように扱われる可能性もあります。

特に未経験者や経験の浅いエンジニアは、甘い言葉に惑わされやすいので要注意です。

求人サイトを使う場合は、企業の口コミや評判をしっかり調べ、複数の会社と比較検討することが大切です。

また、企業のホームページやSNSで社内の雰囲気や制度をチェックするのもおすすめです。安易に求人サイト情報を信じると、後悔するリスクが高まるので慎重に進めましょう。

あわせて読みたい
【就活生必見】新卒でIT業界はやめとけ?就活と転職の違いと失敗しない方法
【就活生必見】新卒でIT業界はやめとけ?就活と転職の違いと失敗しない方法

面接で業務内容の詳細を聞く

SES企業を選ぶ際は、面接で具体的な業務内容をしっかり確認するのがポイントです。

「どんなプロジェクトに参画するのか」「使う技術やツールは何か」「開発体制やチーム構成は?」など、遠慮せずに聞きましょう。

曖昧な回答しかもらえない場合は、その企業が本当にエンジニアを大切にしているか疑問です。

また、残業の有無や福利厚生、研修制度、キャリアパスといった労働条件についても積極的に質問し、将来的な成長が望める環境かどうかを見極めましょう。

面接は、企業とエンジニアがお互いをチェックする場です。疑問点を残さず、納得してから入社を決めることが大切です。

あわせて読みたい
【2025年最新版】新卒向けIT就活エージェントおすすめ比較ランキング完全ガイド
【2025年最新版】新卒向けIT就活エージェントおすすめ比較ランキング完全ガイド

SESとその他の契約形態

SES企業のほかにSIer企業と自社開発企業があります。それらの企業との違いも押さえておきましょう。

SIer(システムインテグレーター)との違い

SIerは、顧客の要望に基づき、システムの企画から開発、運用・保守までを一括して請け負う企業です。プロジェクト全体を管理し、完成責任を負う点が特徴といえます。

一方、SESはエンジニアの技術力や労働力を提供し、成果物の完成責任は負いません。

SIerは大規模案件を自社や協力会社のチームで進めることが多く、SESは顧客先での技術支援をメインに行います。

SIerがプロジェクトの統括者として全体をリードするのに対し、SESは特定分野の専門性を活かして部分的に貢献する立場です。

自身のキャリアを考えるうえでは、プロジェクト全体を管理したいのか、特定技術を深めたいのかを見極めるとよいでしょう。

あわせて読みたい
【就活生向け】SIerとは?仕事内容、種類、企業例を徹底解説
【就活生向け】SIerとは?仕事内容、種類、企業例を徹底解説

自社開発との違い

自社開発は、自社が使用するシステムやサービスを内製化するスタイルで、開発から運用・保守、ユーザーへのフィードバック対応まで継続的に携わることができます。

自社の技術スタックを深く習得し、同じプロダクトを長期的に育てられるのが魅力です。

一方、SESは顧客先のプロジェクトに参画するため、より多彩な技術や業界経験を得やすいです。

その反面、案件や契約期間によって業務内容が変わるため、安定性や帰属意識は自社開発ほど高くない場合もあります。

自分が専門性を極めたいのか、幅広いスキルを身につけたいのかを考え、キャリアプランに合った働き方を選ぶことが大切です。

あわせて読みたい
【就活生向け】自社開発企業とは?メリットとデメリット受託開発の違い、難易度を解説
【就活生向け】自社開発企業とは?メリットとデメリット受託開発の違い、難易度を解説

新卒にSESはおすすめである

結論をいえば、新卒は優良企業のSESがおすすめです。というのも、今後の仕事における世界線はスキルが「あるか」「ないか」で大きく人生を左右することになります。

新卒の優良企業は大手SESが最適

大手SES企業は、たくさんのプロジェクトを抱えているので、新卒エンジニアでも幅広い分野や規模の案件を経験しやすいです。

開発から運用までさまざまな工程に触れられ、スキルアップがスピーディーに進みます。

また、大手企業は研修制度やキャリアパスが整っていることが多く、安心して成長できる環境が整備されています。

さらに、給与水準や福利厚生も安定している場合が多いので、初めて社会に出る新卒にとって安心材料になります。

ただし、大手といっても企業ごとに特色や雰囲気が異なるため、評判や社内の制度をしっかり確認してから選ぶのがおすすめです。

SIer企業は実務経験が積みにくい

SIer企業は、大規模システムの企画や要件定義、設計などの上流工程を担うケースが多いです。

そのため、新卒エンジニアに割り当てられる業務はプロジェクト全体のごく一部になりやすく、実践的な開発経験を積むまでに時間がかかることがあります。

また、大規模案件ゆえにプロジェクト期間が長期化しがちで、新しい技術に挑戦する機会も限られる傾向があります。

上流工程を極めたいという目標があれば魅力的ですが、まずは幅広い実務をこなしながらスキルを磨きたい新卒エンジニアにとっては、成長スピードが物足りなく感じる可能性もあります。

ほかの選択肢とも比較しながら、自分の理想とするキャリアに合った環境を見極めることが大切です。

IT就活大学では「IT業界への就職を目指す就活生」を対象に
キャリア選択に役立つ情報を発信しています。

無料でみれるコンテンツのみを配信していますので、
就活生がIT業界の就職で迷わないように拡散をお願いします。
IT就活解説記事
IT就活のいろはを解説!

View More

ABOUT ME
IT就活大学
IT就活大学
IT就活で落単しないために
キャリアを学べるWebサイト
IT就活のWebマーケティング領域を支援してきました。

よくあるプログラミングスクールをはじめたら「月収100万円」みたいな嘘のマーケティング活動をしている会社に嫌気が指す思いでいたので、当ブログを設立。

未来を担う学生が、大人に食い物にされないように、「IT就活における社会の真理」をお伝えするブログです。
記事URLをコピーしました