【就活生必見】ソフトウェア業界とIT業界の特徴と違いをわかりやすく解説
IT業界の分類の中には、ソフトウェア業界がありますが、「IT業界のどういう役割なの?」というのが本音なのではないでしょうか?
結論をいえば、IT業界を無理やり作るもので区分したのがソフトウェア業界です。
基本的には、PC上で動くソフトを開発している会社と考えるとわかりやすいと思います。
そんな、ソフトウェア業界ですが、実際のところ「目指せる業界なのか」「行って良い業界なのか」などを詳しく紐解いていこうというのが今回の主題です。
本記事では、就活生を対象に、IT業界とソフトウェア業界の違いや各業界の特徴を詳しく解説していきます。ソフトウェア業界がおすすめな学生も紹介します。
ソフトウェア業界とは?
ソフトウェア業界はIT業界に属する業界の1つです。
まずは、ソフトウェア業界とは何なのか?について詳しく見ていきましょう。
ソフトウェア業界の役割
ソフトウェア業界は、コンピュータ上で動作するソフトウェアの開発、販売、保守、運用を担う重要な業界です。
私たちの生活やビジネスに不可欠なシステムやアプリケーションを提供し、日常生活から産業まで幅広い分野に影響を与えています。
スマートフォンアプリやWebサービス、ゲーム、オフィスソフト、会計ソフト、さらには医療システムまで、ソフトウェア業界で開発されています。
この業界は、技術革新が激しく、常に新しい技術やトレンドに対応しながら、社会のニーズに合わせたソリューションを提供し続けています。
ソフトウェア業界は、現代社会におけるデジタル化を推進する根幹的な役割を担っています。
主なソフトウェアの種類
ソフトウェアは、その用途や機能によって様々な種類に分類されます。代表的なソフトウェアの種類としては、以下のようなものがあります。
種類 | 説明 |
---|---|
システムソフトウェア | コンピュータのハードウェアを制御し、他のソフトウェアが動作するための基盤となるソフトウェア。オペレーティングシステム(OS)、デバイスドライバなどが含まれる。 |
アプリケーションソフトウェア | 特定の用途のために開発されたソフトウェア。ワードプロセッサ、スプレッドシート、ブラウザ、ゲーム、会計ソフトなどが含まれる。 |
ミドルウェア | システムソフトウェアとアプリケーションソフトウェアの仲介役を果たすソフトウェア。データベース管理システム(DBMS)、Webサーバー、アプリケーションサーバーなどが含まれる。 |
組み込みソフトウェア | 特定の機器に組み込まれて動作するソフトウェア。家電製品、自動車、スマートフォン、産業用ロボットなどに搭載される。 |
以下画像のエンジニア職種がそれぞれ対応しています。
職種の分類自体は、IT業界の中で共通とも言えますね。
ソフトウェア業界の主要企業
ソフトウェア業界には、世界的に有名な企業から、スタートアップ企業まで、様々な規模の企業が存在します。
代表的なソフトウェア企業としては、以下のような企業があります。
企業名 | 説明 |
---|---|
マイクロソフト | Windows、Office、Azureなどのソフトウェアを開発・販売する世界的な企業。 |
アップル | macOS、iOS、iPhone、iPadなどのソフトウェアとハードウェアを開発・販売する企業。 |
グーグル | Android、Google Chrome、Gmail、Google検索などのソフトウェアとサービスを提供する企業。 |
アマゾン | Amazon Web Services(AWS)、Amazon Primeなどのサービスを提供する企業。 |
フェイスブック | Facebook、Instagram、WhatsAppなどのソーシャルメディアサービスを提供する企業。 |
LINE | LINEなどのコミュニケーションアプリを提供する企業。 |
サイバーエージェント | アメーバブログ、AbemaTVなどのサービスを提供する企業。 |
楽天 | 楽天市場、楽天銀行などのサービスを提供する企業。 |
ヤフー | Yahoo! JAPAN、Yahoo! ニュースなどのサービスを提供する企業。 |
ソフトウェア業界とIT業界の違い
ソフトウェア業界はなんとなくイメージができたと思いますが、IT業界との違いは何でしょうか?詳しく見ていきます。
IT業界とソフトウェア業界のビジネスモデルの違い
ソフトウェア業界とIT業界は、どちらもコンピュータ技術を扱うものの、ビジネスモデルに大きな違いがあります。
ソフトウェア業界は、主にソフトウェアの開発、販売、保守、運用を中心としたビジネスです。
ソフトウェア製品を作り出し、ライセンスを販売したり、クラウドサービスとして提供したりするのが主な収益源です。
一方、IT業界は、ソフトウェアに加えて、ハードウェア、ネットワーク、セキュリティ、さらにはシステムインテグレーションやコンサルティングサービスなど、より広範な技術領域をカバーしています。
IT業界では、システム構築や運用支援などのサービス提供型ビジネスが多い傾向があります。
IT業界の1部門ということだにゃ!
IT業界とソフトウェア業界の市場規模の違い
ソフトウェア業界は、IT業界全体の中でも特に市場規模が大きく、急速に成長している分野です。IT業界の構成比は以下のようになっています。
IT業界の名目GDPが約51兆円であるのに対して、ソフトウェア業界は約16兆円となってIT業界の約30%を占めています。
ソフトウェアは、ほぼすべての産業で活用されており、ビジネスや日常生活においても欠かせない存在です。そのため、今後もソフトウェア市場は拡大し続けると予想されています。
特にクラウドソリューションやSaaS(Software as a Service)の普及によって、さらに市場規模が広がっています。
IT業界の3分の1を占めるほどの巨大市場がソフトウェア業界です。
IT業界とソフトウェア業界のエンジニアスキルの違い
ソフトウェア業界とIT業界では、求められるエンジニアのスキルにも明確な違いがあります。
ソフトウェア業界では、プログラミングスキルやアルゴリズム、データ構造など、ソフトウェア開発に関する高度な技術が重要視されます。
一方、IT業界では、ネットワークやセキュリティ、データベース、サーバー管理など、インフラやシステム運用に関するスキルのほかに、アプリケーションやシステムの設計・開発がメイン業務であるため、コードを書く能力やシステム設計能力など幅広く求められます。
わかりやすくまとめると、ソフトウェア業界のエンジニアはIT業界の中でも高度な開発スキルが必要ということです。
まあ、IT業界の一部だしにゃ~。高度なスキルがポイントだにゃ!
ソフトウェア業界のエンジニア
では、ソフトウェア業界に所属するエンジニアについて詳しく見ていきます。
システムエンジニア(SE)
システムエンジニアは、企業や組織の業務システムを設計、開発、運用するエンジニアです。
業務システムとは、企業の業務プロセスを支えるシステムであり、システムエンジニアは、顧客の業務要件を分析し、最適なシステムを設計します。
必要なスキルとして、プログラミング、システム設計、ネットワーク、データベースに関する知識が挙げられます。
システムエンジニアは、要件定義からシステム構築、運用・保守までを一貫して担当することが多く、プロジェクトマネジメントスキルも重要です。
また、顧客とのコミュニケーション能力や問題解決能力も必要とされ、技術だけでなくビジネス理解も求められる職種です。
アプリケーションエンジニア
アプリケーションエンジニアは、スマートフォンアプリやWebサービス、ゲームなど、私たちが日常的に利用するアプリケーションソフトウェアの開発を担当するエンジニアです。
主な業務は、ユーザーが利用する画面や機能を設計・実装することで、プログラミングスキルやUI/UXデザイン、データベース設計などの知識が求められます。
アプリケーションエンジニアは、ユーザーにとって使いやすく、効率的に動作するアプリケーションを開発するため、ユーザー目線での設計能力が重要です。
また、開発だけでなく、リリース後の運用や保守も行い、問題の修正や機能追加に対応することも求められます。
組み込みエンジニア
組み込みエンジニアは、機械や電子機器に組み込まれたソフトウェアの開発を担当するエンジニアです。
家電、自動車、医療機器など、幅広い製品に搭載されているソフトウェアを設計・実装します。
主な業務は、ハードウェアの制御や最適化のためのプログラム開発で、C言語やアセンブリなど、ハードウェアに近いレベルのプログラミングスキルが求められます。
また、リアルタイム性やメモリ管理など、限られたリソースで効率的に動作する設計能力も重要です。
組み込みエンジニアは、製品の動作を支える要となる役割を担い、機械の理解も必要なため、理系で工学系の学生におすすめの職種です。
ソフトウェア業界は情報学部生におすすめ
ソフトウェア業界の職種は分かったと思いますが、他の業界に比べて就活においても技術力が求められる傾向が強いです。
そのため、情報系の学部生や情報系の専門学生に有利な業界です。
高度な開発技術と知識が必要
ソフトウェア業界では、高度な開発技術と専門知識が欠かせません。
特に、プログラミング、アルゴリズム、データ構造、ソフトウェア工学といった分野の知識は、ソフトウェアの設計・開発において基本となるスキルです。
ソフトウェア業界は、情報学部で習得した知識をそのまま実務に活かせる環境であり、情報学部出身者が持つ理論的な基盤と技術力は、業界内でも高く評価されます。
そのため、情報学部生は、ソフトウェア業界で活躍するための大きなアドバンテージを持っていると言えます。
最近だとスキルのある専門学生を積極採用している企業もあるにゃ!
情報学部学生におすすめの就活エージェント
ソフトウェア業界への就職を考えている情報学部生には、IT専門の就活エージェントの利用がおすすめです。
今回は「情報専門学生」と「情報学部生」の2軸で紹介します。
情報専門学校のIT就活はユニゾンキャリア
情報専門学生に強いIT就活エージェントはユニゾンキャリアです。
情報専門学校は2年制の学校が多く、就活をスタートする時期が20歳と非常に若いため、手厚いサポートがある就活エージェントがおすすめです。
ユニゾンキャリアの公式ホームページを除くと、専門学校出身の就活体験談が載っており、実績が充分にあります。
また、Googleの口コミの評価も非常に高く、「★4.8」という数字が付いていることからサポート体制の充実さが伺えます。
情報専門学校だけでなく、就活に不安を感じている情報学部生にもおすすめのIT就活エージェントです。
情報学部生のIT就活はレバテックルーキー
情報学部生におすすめの就活エージェントはレバテックルーキーです。
レバテックルーキーはITエンジニア専門の就活エージェントの中で最大手となっており、セミナーや合同説明会など多くの情報発信を行っています。
そのため、情報学部生が自分で情報を取得しながら就活を進めていくのにうってつけな就活エージェントです。
ただ、多くの学生を対応していることから、高学歴を優先する傾向があるのがデメリットです。
とはいえ、業界最大手になるので、レバテックルーキーに登録しておいて損はありません。