【IT就活】IT業界は変化が激しい?理由と未来を見据えた将来性の高いキャリア戦略
「IT業界は変化が激しいから大変だよ」という話を聞く方も多いのではないでしょうか?
ですが、実際の所はすべてのジャンルで変化が激しいわけではありません。まあ、当然ですよね。
従来の技術を扱っていた人からすると、激しいように見えますが、これからIT業界に入る人にはスタンダードだったりもするんです。
まず、この前提を理解したうえで、変化が激しいと言われる理由とそうでもない分野について理解していきましょう。
本記事では、IT業界を目指す就活生を対象に、変化に対応する方法や今後のトレンド、比較的安定した職種とキャリアプランを解説します。
IT業界が変化が激しい5つの理由
まずは、IT業界の変化が激しいと言われる理由を5つ見ていきます。
- 技術が思考の一歩先に進んでいる
- IT技術の民主化が進んでいる
- ベンチャー企業にチャンスがある
- 社会がデジタル化している
- レガシーシステムの刷新が急務
技術が思考の一歩先に進んでいる
IT業界は、常に新しい技術が生まれ、既存の技術が進化し続けるダイナミックな世界です。
技術革新のスピードは目覚ましく、私たちの想像をはるかに超えるペースで進んでいます。そのため、IT業界で働く人々は、常に最新の技術を学び、変化に適応していくことが求められます。
例えば、かつてはSFの世界でしか考えられなかった人工知能(AI)は、今では私たちの生活に欠かせない存在となっています。
AIは、医療、金融、製造など、あらゆる分野で活用され、私たちの仕事や生活を大きく変えつつあります。
このように、IT業界では、技術が常に進化し、私たちの思考を先取りしていくため、変化への対応が不可欠なのです。
IT技術の民主化が進んでいる
かつては、高度な専門知識や技術が必要だったIT技術は、近年では誰でも簡単に利用できるようになっています。
クラウドコンピューティングやオープンソースソフトウェアの普及により、IT技術へのアクセスが容易になり、誰でもアイデアを実現できる環境が整ってきました。
IT技術の民主化は、新たなビジネスやサービスを生み出し、IT業界の競争を激化させています。
従来のIT企業だけでなく、スタートアップ企業や個人でも、革新的なサービスや製品を開発し、市場に参入できるようになりました。
そのため、常に新しい企業が登場し、既存の企業も生き残りをかけた競争を強いられています。
ベンチャー企業にチャンスがある
IT技術の民主化と相まって、ベンチャー企業が台頭し、既存のIT業界の勢力図を塗り替えています。
ベンチャー企業は、既存の企業にはない柔軟性とスピード感を持って、新しい技術やサービスを開発し、市場に投入しています。
例えば、UberやAirbnbなどの企業は、既存のタクシー業界やホテル業界に革命を起こし、新たな市場を創造しました。
このようにベンチャー企業は、従来のIT業界では考えられなかった斬新なアイデアやビジネスモデルで、既存の企業に挑戦しています。
ベンチャー企業は、IT業界に新たな風を吹き込み、変化を加速させているのも大きな要因です。
社会がデジタル化している
社会全体がデジタル化し、IT技術が私たちの生活のあらゆる場面に浸透しています。
スマートフォンやインターネットの普及により、私たちはいつでもどこでも情報にアクセスできるようになり、コミュニケーションや情報収集の方法も大きく変化しました。
eコマースやオンラインサービスの利用が拡大し、私たちの消費行動もデジタル化、IoT(InternetofThings)やAIの普及により、ますます便利で快適になっていきます。
社会のデジタル化は、IT業界の成長を促進し、新たなビジネスチャンスを生み出しています。しかし同時に、デジタル化に伴う課題も存在します。
プライバシー保護やセキュリティ対策、デジタル格差など、解決すべき課題は多いです。
レガシーシステムの刷新が急務
多くの企業では、長年使い続けられてきたレガシーシステムが抱える問題が深刻化しています。
レガシーシステムは、セキュリティ対策が脆弱であったり、最新の技術に対応できないなど、様々な問題を抱えています。そのため、多くの企業がレガシーシステムの刷新が必要です。
レガシーシステムの刷新は、大きなコストと時間が必要となるため、容易ではありませんが、業務効率の向上やコスト削減、セキュリティ強化など、様々なメリットが期待できます。
IT業界では、レガシーシステムの刷新を支援するサービスや技術が開発され、企業のデジタル化を支援しています。
長年使われてきた古いシステムで、新しい技術への対応が難しく、維持管理にコストがかかる情報システムのこと。
IT業界の特徴と将来性について
IT業界の変化が激しい原因は、実は軍需産業が大きく関わっています。IT技術の歴史的な背景から追っていきます。
IT技術は軍事研究が最先端
IT技術は、軍事研究から生まれた技術が数多く存在します。
軍事研究では、最先端の技術が求められるため、IT技術の開発も戦争に利用するために開発されていきました。
例えば、インターネットの起源は、アメリカ国防総省が開発したARPANETに遡ります。また、GPSやAIなどの技術も、軍事研究から生まれた技術です。
軍事研究では、高度な技術開発だけでなく、実用化のための厳しいテストも行われるため、IT技術の信頼性も高まります。
このように発展してきたIT技術が、民主化されたものがIT技術の根幹です。
予想を遥かに超える進歩
IT技術は、私たちの想像をはるかに超えるスピードで進歩しています。
かつては、コンピューターは大型で高価なものであり、限られた人しか利用できませんでした。
しかし、現在は技術の方が先に進歩していて予想を遥かに超えています。
従来のIT技術は目的があって作られていましたが、現在はIT技術の方が進んで後追いで利用法を模索しているのが実情です。
例えば、5GやAIなどの最新技術は技術の方が先行しており、利用法が後から模索されていると言ったらわかりやすいですね。
IT技術の進歩は、私たちの生活を豊かにすると同時に、倫理的観点や法整備など、新たな課題も生まれています。
技術はあるため将来性が高い
IT業界は、常に新しい技術が生まれ、進化し続けるため、将来性が高いと言えます。
AI、IoT、ビッグデータ、クラウドコンピューティングなど、様々な技術が発展しており、これらの技術は、私たちの生活を大きく変え、新たなビジネスチャンスを生み出しています。
IT業界では、これらの技術を駆使して、社会の課題を解決したり、新たな価値を創造したりする仕事が求められます。それがエンジニアの役割です。
そのため、IT業界は、今後も成長を続け、多くの仕事を生み出すと考えられます。
変化に強いポジション取りが重要
このように、技術が先行して利用方が見つかっていない領域では、どうしても変化が激しくなってしまいます。なので、安定を求める人はポジション取りが重要です。
ITインフラなら安定性が高い
ITインフラは、システムの基盤となる部分であり、常に安定した運用が必要です。
そのため、ITインフラエンジニアは、安定した仕事に就きやすいと言えます。また、ITインフラは、様々なシステムやサービスの基盤となるため、IT業界全体で需要の高い分野です。
スマホ決済などを利用するケースはかなり増えていますが、ITインフラがなかったら使えなくなってしまいます。
そのため、ITインフラエンジニアは、将来性のある安定性の高い仕事に就くことができます。
AIの代替えが少ない上流に進む
AIの進化により、一部の仕事は自動化される可能性があります。
しかし、AIでは代替できない仕事もあります。
例えば、システム設計や開発、顧客とのコミュニケーションなど、高度な専門知識やコミュニケーション能力が必要な仕事は、AIでは代替できません。
これらの仕事は、IT業界の上流工程と呼ばれる分野であり、安定した需要が見込まれます。
そのため、IT業界で長く活躍したいのであれば、上流工程を目指すと良いでしょう。
【就活生必見】変化に強いIT業界のキャリア戦略
IT業界は変化が激しい業界ですが、安定的にキャリアを形成できる方法もあるので紹介します。
インフラエンジニアを選択する
IT業界で変化に強いキャリアを築きたい就活生にとって、インフラエンジニアはおすすめの選択肢です。
インフラエンジニアは、システムの基盤となる部分の設計、構築、運用、保守を行う仕事です。
安定した需要があり、将来性も高いことから、長く安定して働きたい就活生に適しています。
また、インフラエンジニアは、様々なシステムやサービスの基盤を支えるため、幅広い知識や経験を積むことができます。
就活でSES企業に入り経験を積む
SES企業は、システムエンジニアやプログラマーなどのITエンジニアを、顧客企業に派遣する会社です。
SES企業では、様々な企業で様々なプロジェクトに携わることができるため、短期間で多くの経験を積むことができます。
これは就活生にとって、自分の適性や興味を見つける良い機会となります。
また、SES企業では、顧客企業の様々なシステムやサービスに触れることができるため、幅広い知識や経験を積むことができます。
転職でSIer企業にキャリアアップ
SIer企業は、システムの設計、開発、導入、運用など、システムに関する様々なサービスを提供する会社です。
SES企業で経験を積んだ後、SIer企業に転職することで、より専門性の高い仕事に就くことができます。
SIer企業では、大規模なシステム開発や導入などに携わることができるため、高いスキルや知識を身につけることができます。
また、SIer企業では、顧客企業との直接的なやり取りも多く、コミュニケーション能力を磨くことが可能です。
上流の経験を経て社内SEへ転職
SIer企業で上流工程の経験を積んだ後、社内SEに転職することも一つの選択肢です。
社内SEは、自社のシステムの設計、開発、運用、保守を行う仕事です。
社内SEは、自社の業務に精通しているため、自社のシステムを効率的に運用することができます。また、社内SEは、自社の業務改善にも貢献することができます。
社内SEは、安定した仕事であり、将来性も高いことから安定して働きたい人におすすめです。
IT技術の進歩で見える明るい未来
IT業界は変化が激しいジャンルがありますが、変化が激しいということはそれだけ成長性があるということです。
AIの進歩で簡単な業務は自動化
AIは、人間の知能を模倣し、様々なタスクを自動化することができます。
例えば、AIは顧客対応やデータ分析、翻訳などの業務を自動化などです。
AIの活用により、私たちは、より創造的な仕事に集中できるようになり、より豊かな生活を送ることができるようになります。
クラウドサービスでWeb上で完結
クラウドサービスは、インターネットを通じて、ソフトウェアやデータ、ストレージなどを提供するサービスです。
クラウドサービスを利用することで、私たちは、高価なソフトウェアやハードウェアを購入する必要がなくなり、必要な時に必要なサービスを利用することができます。
クラウドサービスは、私たちの生活をより便利で効率的にするだけでなく、ビジネスの成長を促進する役割も担っています。
Iotでいつでもどこでもつながる
IoT(InternetofThings)は、様々なモノがインターネットに接続されることで、私たちの生活をより便利で快適にする技術です。
例えば、IoTを活用することで、家電や自動車、医療機器などを遠隔操作したり、センサーで収集したデータを分析したりすることができます。
IoTは、私たちの生活をより便利で快適にするだけでなく、社会の課題を解決する役割も担っています。
このように、技術が進歩することによって社会にもたらす恩恵は非常に大きいです。
IT業界で明るい未来を築けるのは、これからの若い世代にかかっています。