IT職種一覧|29の職種・役割と就活生の選び方
IT業界の仕事を調べると、SE、デザイナー、営業、コンサルタントなど、多くの職種名が出てきます。
職種を選ぶときに大切なのは、名前よりも「何をする仕事なのか」を知ることです。
同じIT企業の中にも、システムをつくる仕事、顧客へ提案する仕事、社員や利用者を支える仕事があります。
自分に合う候補を見つけるために、仕事内容と応募先の募集条件を結び付けて見ていきましょう。
本記事では、IT業界を目指す就活生に向けて、29の職種・役割を8分野に整理して紹介します。主な仕事と募集で確かめたい点を比べ、自分に合う職種を選ぶ手順を解説します。
IT職種の一覧と分類の見方
職種は本人が担当する仕事を表し、業種は企業が行う事業の種類を表します。
IT業界という同じ領域で働いていても、開発と営業では担当する仕事が違い、同じ職種名でも会社によって業務の範囲が変わります。
本記事では、29の職種・役割を、仕事内容の近さから8分野に整理しました。
この8分野は比較しやすくするための編集上のまとめ方で、公的な分類やITの仕事すべてを示すものではありません。

| 分野 | 職種・役割 | 主な仕事 | 募集で確かめる点 |
|---|---|---|---|
| 開発・運用 | システムエンジニア(SE) | 要望を整理し、システムを設計・開発する | 担当工程・開発対象 |
| 開発・運用 | プログラマ(PG) | プログラムの実装・テスト・修正を行う | 開発言語・実装と設計の分担 |
| 開発・運用 | テストエンジニア | テストを設計・実施し、品質を確認する | 計画・実施・自動化の担当範囲 |
| 開発・運用 | インフラエンジニア | ネットワークなどの基盤を設計・構築・運用する | 扱う基盤・初期業務・勤務体制 |
| 開発・運用 | ゲームエンジニア | ゲームの機能や動きをプログラムで実現する | 制作物・担当機能・使用技術 |
| データ | データエンジニア | データを集め、整備・連携する仕組みをつくる | データ基盤・処理・品質の担当範囲 |
| データ | データサイエンティスト | データを分析し、業務課題の解決を支援する | 課題・分析内容・必要な学習経験 |
| 企業運営 | 営業事務 | 見積・受発注・顧客連絡で営業を支える | 顧客対応・書類・管理システム |
| 企業運営 | 人事・総務 | 採用・労務や、働く環境の整備を担う | 人事と総務の分担・配属 |
| 企業運営 | 経理・財務 | 取引を記録し、会計や資金を管理する | 経理と財務の分担・必要知識 |
| 企業運営 | 法務 | 契約の確認や法律問題への対応を支援する | 扱う契約・資格条件・教育制度 |
| 営業 | BtoB(企業向け)セールス | 企業の課題に合うIT製品・サービスを提案する | 商材・提案相手・導入後の担当 |
| 営業 | BtoC(個人向け)セールス | 個人の利用目的に合う製品・サービスを案内する | 販売方法・利用者・説明する条件 |
| コンサルティング | ITコンサルタント | IT戦略や導入計画の課題を整理し、助言する | 担当テーマ・初期業務・応募条件 |
| コンサルティング | Webコンサルタント | Webサイトなどの課題を分析し、改善を支援する | 提案と制作・運用の担当範囲 |
| コンサルティング | 事業戦略コンサルタント | 特定の事業の戦略や成長施策を支援する | 支援する事業・調査と実行支援 |
| コンサルティング | 経営戦略コンサルタント | 会社全体の方向性や経営課題の解決を支援する | 扱う経営課題・担当チーム |
| デザイン | グラフィックデザイナー | ロゴや広告などの視覚表現をつくる | 制作物・選考課題・使用ツール |
| デザイン | Webデザイナー | Webサイトの情報配置や見た目を設計する | 企画・デザイン・実装の分担 |
| デザイン | UI・UXデザイナー | 利用体験と、使いやすい画面・操作を設計する | 調査・設計・検証の担当範囲 |
| デザイン | モーショングラフィックデザイナー | 文字や図形に動きをつけ、映像で伝える | 制作対象・作品・使用ツール |
| マーケティング | 経営・事業戦略マーケター | 市場や顧客を調べ、事業・販売の方針を考える | 戦略立案・調査・実行の担当範囲 |
| マーケティング | デジタル・Webマーケター | Web施策を企画・実行し、結果から改善する | 担当媒体・施策・効果の見方 |
| マーケティング | 広報・ブランディング | 社内外へ情報を発信し、信頼形成を支える | 発信相手・媒体・他部署との分担 |
| マーケティング | Web広告(宣伝)マーケター | Web広告を計画・運用し、効果を確かめる | 広告媒体・予算管理・制作との分担 |
| 利用者支援 | ヘルプデスク | ITの問い合わせを受け、調査・解決を支援する | 対象者・技術範囲・引継ぎ先 |
| 利用者支援 | テクニカルサポート | 技術的な問い合わせの原因調査・解決を支援する | 対象製品・調査範囲・学習支援 |
| 利用者支援 | サービスデスク | ITサービスの問い合わせを受け、対応をつなぐ | 受付対象・記録・引継ぎの運用 |
| 利用者支援 | コールセンター | 電話などで利用者の相談や問い合わせに対応する | 問い合わせ内容・対応手段・勤務体制 |
表の29項目には、職種名のほか、顧客の区分や部門・機能の呼び名も含みます。
仕事の範囲は重なるため、29種類が互いに独立していると考えず、関心のある担当業務を探す一覧として活用してください。
以降では表と同じ順に仕事内容を見ていきます。
仕事内容は厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」や、IPAのデジタルスキル標準などの職務情報を参考に整理しています。
エンジニア職を候補にしていて、仕事内容や求人の違いを整理しにくい場合は、ITエンジニア専門の就活支援サービスへ相談する方法もあります。
プログラミング経験のある27卒・28卒で、ITエンジニアを目指している方は、レバテックルーキーで無料の就活相談を利用する方法もあります。事務・営業・デザインなど、この記事のすべての職種を扱うという案内ではありません。
システムを開発・運用する職種
同じシステムに関わる仕事でも、要望を整理する、プログラムを書く、品質を確かめる、基盤をつくるなど、主な担当が異なります。
ここでは、システムエンジニア(SE)、プログラマ(PG)、テストエンジニア、インフラエンジニア、ゲームエンジニアの順で見ていきます。
会社によって一人が複数の役割を担うため、職種名と担当範囲をセットで確認しましょう。
- システムエンジニア(SE)
- プログラマ(PG)
- テストエンジニア
- インフラエンジニア
- ゲームエンジニア
システムエンジニア(SE)
システムエンジニア(SE)は、顧客や利用者の要望を整理し、システムの設計・開発に関わる仕事です。
必要な機能や使い方を関係者とすり合わせ、開発する内容を具体化していきます。
顧客の担当者、プログラマ、テストや運用の担当者と連携するため、技術だけでなく、相手の話を整理して伝えることも大切です。
SEが実装やテストまで担当する会社もあり、職種名だけで「設計だけの仕事」とは判断できません。
募集要項では、どのようなシステムをつくるのか、入社後にどの工程へ関わるのか、顧客との打ち合わせをいつから担当するのかを確認しましょう。
仕事内容を考える例
受発注システムをつくる場合、「誰が注文を入力するか」「在庫をいつ確認するか」といった業務の流れを整理し、必要な機能を設計します。
プログラマ(PG)
プログラマ(PG)は、仕様や設計をもとにプログラムを書き、動作を確かめながら修正する仕事です。
コードを書くだけでなく、不具合の原因を調べたり、既存のプログラムを直したりすることも業務に含まれます。
SEやほかの開発者と仕様を確認し、テスト担当者から届いた結果も踏まえて、必要な動作を実現していきます。
設計を担当する範囲やSEとの分担は会社によって違うため、PGを一律にSEの下位職と考える必要はありません。
応募前には、使う言語や開発対象、学習経験の扱い、制作物の提出が必要かを確認し、募集に合う準備を進めましょう。
テストエンジニア
テストエンジニアは、システムが必要な条件を満たすかを確かめるため、テストを考え、実施する仕事です。
確認する項目や条件を整理し、結果を記録して、不具合があれば開発者へ伝えます。
利用者の操作や異常な入力も想定するため、「画面を順番に押す作業」だけで仕事内容を捉えないことが大切です。
テスター、QA、テストエンジニアの呼び方や分担は企業ごとに異なり、開発者が兼任する場合もあります。
募集では、用意された手順の実施が中心なのか、テストの計画・設計や自動化にも関わるのかを聞くと、担当する仕事を具体的に比較できます。
テスト項目の例
会員登録の画面なら、正しい入力で登録できるかに加え、必須項目を空欄にしたときに適切な案内が出るか、といった条件を分けて確認します。
インフラエンジニア
インフラエンジニアは、システムを動かす土台となるネットワークやサーバーなどを設計・構築・運用する仕事です。
クラウドを含む基盤の設定や管理、障害が起きたときの調査・対応など、担当する領域と工程には幅があります。
開発者や運用担当者と、必要な性能、接続の仕組み、安定して使うための条件をすり合わせます。
入社後の仕事が監視から始まるとは限らず、同じ「インフラエンジニア」の募集でも配属先によって業務が変わります。
応募時には、ネットワーク・サーバー・クラウドのどれを扱うのか、最初に任される業務、夜間対応やシフト勤務の有無を確認しましょう。
ゲームエンジニア
ゲームエンジニアは、ゲームの機能や動きをプログラムで実現する仕事です。
企画の内容をもとに動作をつくり、不具合を調べて直すなど、ゲームを遊べる形にしていきます。
企画、画像、音などを担当するメンバーと連携しますが、一人のエンジニアが制作のすべてを担当するとは限りません。
扱う機器やゲームの種類、担当する機能によって使う技術が変わるため、特定の言語や開発ツールを全社共通の応募条件にはできません。
募集ごとに、必要な学習経験、ゲームなどの制作物、選考課題を確認し、自分がつくったものと工夫した点を説明できるように準備しましょう。
データを整備・分析する職種
データに関わる仕事は、使える状態をつくる仕事と、データから課題を分析する仕事を分けると理解しやすくなります。
データエンジニアとデータサイエンティストは連携する役割であり、上下関係や決まった昇進の順番を表すものではありません。

- データエンジニア
- データサイエンティスト
データエンジニア
データエンジニアは、データを集め、整え、必要な場所で使えるようにする仕組みをつくる仕事です。
収集・加工・蓄積・連携の仕組みや、データを継続して使うための品質に関わります。
データを使う分析担当者や業務担当者と、どのデータを、どの形で、いつ利用したいのかを確認します。
分析から結論を出すことだけが目的ではなく、分析やサービスで使える状態を支える点が、この役割の中心です。
募集では、データ基盤の開発と運用のどちらを担当するのか、扱うデータや必要な知識、入社までに求める学習経験を確認しましょう。
担当の違いを考える例
複数の店舗の売上データを集め、項目名や形式をそろえて毎日利用できるようにする仕事は、データを使う土台づくりに当たります。
データサイエンティスト
データサイエンティストは、データの分析やモデルを使い、事業や業務の課題解決を支援する仕事です。
何を明らかにしたいのかを整理し、データを分析したうえで、結果とその限界を関係者へ伝えます。
マーケティングだけでなく、製品や業務の改善にも関わるため、「広告の数字を見る職種」と範囲を狭めないようにしましょう。
データエンジニアとは連携する役割ですが、どちらかが一律に上位という関係ではなく、データアナリストとの名称や業務の境界にも企業差があります。
応募前には、扱う課題、分析手法、学習・研究経験の条件を読み、自分の分析について目的、方法、結果を説明できるかを確かめましょう。
分析の仕事を考える例
商品の需要を知りたい場合、過去の販売データなどから傾向を調べ、どの条件で予測がずれやすいかも含めて、担当部署が判断できるように伝えます。
企業運営を支える職種
IT企業にも、営業活動、人材、会計、契約などを支える仕事があります。
営業事務、人事・総務、経理・財務、法務の順で、主な業務と募集で確かめたい点を見ていきます。
ほかの業界にもある職種ですが、どんな事業を支えるかによって扱う情報や手続きが変わるため、企業の事業内容も合わせて調べましょう。
- 営業事務
- 人事・総務
- 経理・財務
- 法務
営業事務
営業事務は、書類作成や受発注の管理、顧客との連絡を通じて営業活動を支える仕事です。
見積書や請求書などの情報をそろえ、営業担当者や関係部署と、内容や期限を確認しながら進めます。
製品やサービスの契約内容を正確に扱うため、入力の正しさだけでなく、不明点を確認して行き違いを防ぐことも大切です。
募集では、社内の事務処理と顧客対応の割合、担当する書類、使用する管理システムを確認すると、日々の仕事を想像しやすくなります。
人事・総務
人事・総務は、人材に関わる業務や、社員が働く環境の整備を担う仕事としてまとめています。
人事は採用や労務などに関わり、総務は文書・備品の管理や社内の環境整備などを担当します。
社員や各部署、応募者など、業務に応じて関わる相手が変わるため、確認事項を整理して調整する場面があります。
二つの部署が分かれる会社もあるので、一つの職種で必ずすべてを兼務するとは考えず、募集部署と配属予定の業務を確かめましょう。
業務を分けて見る例
採用面接の日程を調整する仕事と、オフィスの備品や設備を管理する仕事では、関わる相手や手続きが異なります。
経理・財務
経理・財務は、会社のお金の動きを正確に捉え、事業の運営を支える仕事です。
経理では日々の取引の記録や会計処理、決算などを扱い、財務では資金の管理や計画などを扱います。
社内の営業や各部署と数字・書類を確認しながら進めるため、計算だけでなく、取引の内容を理解することも必要です。
担当範囲は会社ごとに異なるので、募集が経理なのか財務なのか、最初の担当業務、簿記などの知識を必須・歓迎のどちらとしているかを確認しましょう。
法務
法務は、契約の確認や法律上の問題への対応を通じて、企業の活動を支える仕事です。
事業部門から相談を受け、契約の内容やリスクを整理し、必要に応じて外部の専門家とも連携します。
IT企業でも、提供するサービスや取引の内容によって、確認する契約や問題は変わります。
法律に関わる仕事という理由だけで必要な資格を一律に決めず、応募資格、求める知識、配属後の教育制度を募集ごとに確かめましょう。
製品・サービスを提案する営業職
営業職は、顧客が何を必要としているかを聞き、製品・サービスの利用につなげる仕事です。
ここではBtoB(企業向け)セールス、BtoC(個人向け)セールスの順に、顧客の違いから仕事内容を整理します。
扱う製品や販売方法も確認すると、同じ営業職の中にある違いが見えてきます。
- BtoB(企業向け)セールス
- BtoC(個人向け)セールス
BtoB(企業向け)セールス
BtoB(企業向け)セールスは、企業の課題や要望を聞き、IT製品・サービスを提案する営業の仕事です。
顧客が何を改善したいのかを整理し、社内の技術担当者とも相談しながら、導入の内容や条件を詰めていきます。
提案先の担当者だけでなく、利用する部署や決裁する人など、関係者に合わせて説明する場面もあります。
商材を売るまでと導入後で担当が分かれる場合もあるため、何を提案するのか、新規開拓か既存顧客対応か、契約後の役割まで確認しましょう。
提案の例
情報共有に困っている会社へサービスを提案するなら、機能の説明だけでなく、現在の業務や利用人数を聞き、その会社でどう使えるかを整理します。
BtoC(個人向け)セールス
BtoC(個人向け)セールスは、個人の利用目的に合わせて、IT製品・サービスを案内する営業の仕事です。
相手が何に困っているのかを聞き、機能や料金、利用条件を分かりやすく伝えます。
BtoBとBtoCは顧客の区分なので、二つだけで営業の仕事内容や働き方のすべてが決まるわけではありません。
店舗、電話、オンラインなどの販売方法や、契約手続き・利用後の相談をどこまで担当するかを確認しましょう。
案内の例
通信サービスなら、使い方を聞いたうえでプランや料金を説明し、利用条件を理解して選べるように支援します。

営業職は経験しておいて損をしないにゃ!
課題解決を支援するコンサルタント職
コンサルタント職は、顧客の課題を調べ、改善や意思決定を支援する仕事です。
IT、Web、事業戦略、経営戦略の順で、主に何を対象にするかを整理します。
名称や担当範囲には重なりがあるため、四つが明確に分かれた職種とは限らず、実際の案件や配属先を確認することが大切です。
- ITコンサルタント
- Webコンサルタント
- 事業戦略コンサルタント
- 経営戦略コンサルタント
ITコンサルタント
ITコンサルタントは、企業のIT戦略や業務上の課題を整理し、改善や導入の方向性を提案する仕事です。
顧客の現在の業務やシステムを把握し、何を変える必要があるのか、どのように進めるのかを検討します。
顧客の事業部門や情報システム部門、開発を担う関係者などと、目標や実現方法をすり合わせます。
新卒採用でコンサルタントを募集する企業もあるため、エンジニア経験を積む経路だけに限定せず、応募先の条件で判断しましょう。
募集では、IT戦略、業務改善、システム導入などの担当テーマと、入社後の初期業務や教育制度を確認することが大切です。
Webコンサルタント
Webコンサルタントは、Webサイトやオンラインサービスの状況を分析し、課題の発見と改善を支援する仕事です。
訪問者の行動やサイトの目的を確認し、情報の届け方や利用の流れに改善できる点がないかを考えます。
顧客の担当者に提案するだけでなく、制作やマーケティングの担当者と協力する場面もあります。
企業によって職名と担当の分け方が違うため、調査・提案が中心なのか、制作や施策の運用まで担当するのかを確認しましょう。
公式の担当者紹介に見る仕事
トランスコスモスのWebコンサルタント紹介では、現状を可視化し、問題点や改善点を見つける仕事を説明しています。これは同社の担当者の例で、すべての企業の職務や応募条件を示すものではありません。

Webコンサルタントは募集が多めだけど、実務ができないマーケターが生まれる原因になっているにゃ!
事業戦略コンサルタント
事業戦略コンサルタントは、個別の事業の課題を調べ、戦略や成長に向けた施策を支援する役割です。
市場や顧客、事業の状況を調査し、どこに課題があるのか、どのような選択肢があるのかを整理します。
顧客の事業責任者や現場の担当者と情報を確認し、分析した内容を提案や実行計画につなげます。
「事業戦略」という名前が事業部長と同じ職位を意味するわけではなく、経営戦略コンサルタントと担当範囲が重なることもあります。
募集では、支援する事業や案件の例、調査・分析と実行支援の分担、入社時に求める知識を確認しましょう。
経営戦略コンサルタント
経営戦略コンサルタントは、会社全体の方向性や経営課題について、分析と提案を行う役割です。
事業の組み合わせ、組織や業務の見直しなど、会社全体に関わるテーマを扱う場合があります。
経営層を含む関係者から情報を集め、複数の選択肢や判断材料を整理するため、チームで調査・分析を進めます。
事業戦略と経営戦略の名称は会社や案件によって重なるので、明確に分かれた職種と決めつけず、実際の業務を見比べましょう。
応募前には、どんな経営課題を扱うチームか、入社後に何を担当するか、配属の決め方を確認すると、名前だけでは分からない違いが見えてきます。
表現と利用体験を設計するデザイナー職
デザイナー職は、情報をどう伝え、製品やサービスをどう使ってもらうかを考え、形にする仕事です。
グラフィック、Web、UI・UX、モーショングラフィックの順で、扱う対象と仕事の違いを見ていきます。
学部名だけで応募の可能性を決めず、企業が求める作品や選考課題、知識・経験の条件を確認しましょう。
- グラフィックデザイナー
- Webデザイナー
- UI・UXデザイナー
- モーショングラフィックデザイナー
グラフィックデザイナー
グラフィックデザイナーは、ロゴや広告など、伝えたい内容を視覚的な表現にする仕事です。
目的や届けたい相手に合わせて、色、文字、画像、配置などを考え、デザインを制作します。
依頼者や企画・広告の担当者と、何を伝えるか、どこで使うかを確認しながら形にしていきます。
応募時には、求める作品やポートフォリオ、選考課題、使用ツールを確認し、見た目だけでなく制作の意図も説明できるように準備しましょう。
Webデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトの目的に合わせ、情報の配置や見た目を設計・制作する仕事です。
利用者が必要な情報へたどり着けるように、画面の構成や文字・画像の見せ方を考えます。
企画担当者やエンジニアと連携し、実際のサイトで表現や動きをどう実現するかを調整します。
HTMLやCSSなどの実装を担当する範囲は会社ごとに違うため、Webデザイナーとフロントエンドエンジニアの役割を職名だけで固定しないようにしましょう。
募集では、デザイン中心なのか実装まで含むのか、応募に必要な制作物は何かを確認し、自分の作品を目的や工夫とともに示すことが大切です。
UI・UXデザイナー
UI・UXデザイナーは、デジタルサービスの利用体験と、使いやすい画面や操作を設計する仕事です。
UIは利用者と製品・サービスの接点、UXは利用を通じた体験を指し、見た目だけで仕事を捉えることはできません。
利用者の状況を調べ、試作や検証を通じて、必要なことを無理なく行える流れを考えます。
企画担当者やエンジニアなどと協力し、Webサイトやアプリのほか、専用の機器を対象にする場合もあります。
募集では、調査、画面設計、試作、検証のどこを担当するかを確かめ、制作物にも「どんな課題をどう考えたか」を添えて説明しましょう。
利用体験を考える例
予約サービスなら、ボタンの色だけでなく、希望日時を探し、必要事項を入力し、予約完了を確かめるまでの流れも検討します。
モーショングラフィックデザイナー
モーショングラフィックデザイナーは、文字や図形などに動きをつけ、映像で情報を伝える仕事です。
動きの順番や速さ、画面の切り替わりなどを考え、伝えたい内容を視覚的に表現します。
企画や映像制作の担当者、依頼者と、伝える内容や使う場面を確認しながら制作を進めます。
使用するソフトは制作環境によって変わるため、募集が求める作品の種類、制作ツール、選考課題を確認し、担当した範囲が分かる作品を用意しましょう。

デザイナーはマーケターやクライアントの支持のもとプロジェクトが進められることが多いにゃ!
認知・販売を支えるマーケティング職
マーケティングに関わる仕事は、市場や顧客を知ることから、情報発信、施策の実行と改善まで広がっています。
ここでは経営・事業戦略、デジタル・Web、広報・ブランディング、Web広告の順に、主に担う仕事で整理します。
同じ部署が複数の役割を担う場合もあるので、募集の名称と実務の範囲を一緒に見ていきましょう。
- 経営・事業戦略マーケター
- デジタル・Webマーケター
- 広報・ブランディング
- Web広告(宣伝)マーケター
経営・事業戦略マーケター
経営・事業戦略マーケターは、本記事では市場や顧客を調べ、事業・製品・サービスの方針や販売戦略を考える担当を指します。
調査や分析をもとに、誰にどのような価値を届けるかを整理し、施策の計画や実行につなげます。
事業責任者、製品の企画担当者、営業などと情報を共有し、方針と現場の動きを合わせていきます。
統一した公的な職種名ではないため、募集で使う名称よりも、戦略立案・市場調査・施策実行のどこを担当するかに注目しましょう。
検討する問いの例
新しいサービスを企画するなら、どの顧客のどんな困りごとに応えるのか、どの方法で価値を伝えて届けるのかを整理します。

マーケティング職の中でもより経営に近い職種だにゃ!
デジタル・Webマーケター
デジタル・Webマーケターは、Webサイトなどのデジタル媒体を使い、顧客へ情報を届ける施策と改善を行う仕事です。
市場や訪問者のニーズを調べ、施策を実行した後は、目的に合う結果が得られたかを確かめます。
制作、営業、広告などの担当者と連携し、情報の内容や届け方を調整していきます。
Web広告の運用と仕事が重なることもあるため、募集では担当する媒体や施策、制作と分析の分担、成果をどう確かめるかを確認しましょう。
広報・ブランディング
広報・ブランディングは、社内外への情報発信を通じて、企業やサービスへの理解と信頼を支える仕事です。
企業の活動について伝える内容を整理し、報道機関などへの対応や、社内外の関係者とのコミュニケーションを担います。
正確な情報を届けるため、経営層や事業部門などと事実や表現を確認することも重要です。
広報と広告は関係する仕事ですが同じものではないため、募集では発信する相手・媒体、ブランドに関わる業務の範囲、他部署との分担を確かめましょう。
Web広告(宣伝)マーケター
Web広告(宣伝)マーケターは、Web広告を計画・運用し、結果を確かめながら改善する仕事です。
届けたい相手や目的に合わせて広告を考え、配信後は反応や費用を確認して、内容や設定の改善につなげます。
広告の制作担当者や顧客、事業の担当者と、何を成果として見るかを共有することも大切です。
広告を出せば必ず売上が伸びるわけではないので、募集では担当媒体、予算管理の範囲、制作と運用の分担、効果を確かめる方法を確認しましょう。
利用者を支援するサポート職
サポート職は、利用者の状況を聞き、困りごとの解決や必要な案内につなげる仕事です。
ヘルプデスク、テクニカルサポート、サービスデスク、コールセンターの順で、主な役割を整理します。
企業やサービスによって呼び方と分担が重なるため、職名だけで技術の深さや仕事の価値を判断しないようにしましょう。
- ヘルプデスク
- テクニカルサポート
- サービスデスク
- コールセンター
ヘルプデスク
ヘルプデスクは、IT製品やシステムの問い合わせを受け、調査や対応を通じて利用を支援する仕事です。
操作方法の案内に加え、状況の確認、設定、障害の調査などを担当する場合もあり、初歩的な質問への回答だけとは限りません。
社内の社員や顧客から状況を聞き取り、必要に応じて開発・運用などの担当者へつなぎます。
募集では、誰を支援するのか、どの製品や技術を扱うのか、自分で解決する範囲と専門担当者へ引き継ぐ範囲を確かめましょう。
問い合わせ対応の例
「システムへ接続できない」という相談なら、いつから、誰に、どんな画面が出るかを確認し、調査や適切な担当者への引き継ぎに必要な情報を整理します。

転職市場ではスキルのないエンジニア志望者にさせる職種の1つだにゃ。
テクニカルサポート
テクニカルサポートは、製品やサービスについての技術的な問い合わせを調べ、解決を支援する仕事です。
利用環境や起きている現象を把握し、原因や対応方法を調査して、利用者へ分かりやすく伝えます。
開発者などと連携して対応を進めることもありますが、ヘルプデスクとの境界は会社ごとに異なります。
職種名だけで経験者向けと決めつけず、対象製品、入社時の知識・経験の条件、調査で担当する範囲、教育制度を確認しましょう。
公式の職務紹介に見る仕事
日本マイクロソフトの職務紹介では、電話やメールによる技術支援を説明しています。サポートする製品や求める条件は、応募する企業の募集で個別に確認します。

エンジニアだったけど「むり~」ってなった人がやることが多いにゃ。
サービスデスク
サービスデスクは、ITサービスの利用者からの問い合わせを受け、必要な対応につなぐ窓口の役割です。
問い合わせの内容を把握し、適切な部署への引き継ぎや、対応結果の記録・管理を行います。
利用者と専門担当者の間で情報をつなぐため、解決までの状況が分かるように整理することが大切です。
サービス全体の品質を一人ですべて管理する職位とは限らないので、受付対象、対応記録の管理、ほかの担当者との分担を確認しましょう。
コールセンター
コールセンターは、主に電話を通じて顧客と応対する部門や機能の呼び名で、ここではそこで働く担当者の役割を取り上げます。
IT製品・サービスを扱う窓口では、問い合わせの内容を聞き取り、必要な案内や担当部署への取り次ぎを行います。
相手の状況を確かめ、回答した内容を記録することも、次の対応や情報共有につながります。
募集では、技術的な相談か契約・手続きの案内か、電話以外の対応手段も含むか、受付時間やシフト、教育制度を確認しましょう。
【IT業界の職種一覧】難易度とおすすめ度
以下に、IT業界の職種を「大分類」「職種」「就活難易度」「おすすめ度」でまとめました。
| 大分類 | 職種 | 就活難易度 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| エンジニア | システムエンジニア(SE) | ||
| エンジニア | プログラマ(PG) | ||
| エンジニア | テストエンジニア | ||
| エンジニア | インフラエンジニア | ||
| データ | データエンジニア | ||
| エンジニア | ゲームエンジニア | ||
| 事務 | 営業事務 | ||
| 事務 | 人事・総務 | ||
| 事務 | 経理・財務 | ||
| 事務 | 法務 | ||
| セールス(営業) | BtoBセールス | ||
| セールス(営業) | BtoCセールス | ||
| コンサルタント | ITコンサルタント | ||
| コンサルタント | Webコンサルタント | ||
| コンサルタント | 事業戦略コンサルタント | ||
| コンサルタント | 経営戦略コンサルタント | ||
| デザイナー | グラフィックデザイナー | ||
| デザイナー | Webデザイナー | ||
| デザイナー | UI・UXデザイナー | ||
| デザイナー | モーショングラフィックデザイナー | ||
| マーケティング | 経営・事業戦略マーケター | ||
| マーケティング | デジタル・Webマーケター | ||
| マーケティング | 広報・ブランディング | ||
| マーケティング | Web広告マーケター | ||
| データ | データサイエンティスト | ||
| カスタマーサポート | ヘルプデスク | ||
| カスタマーサポート | テクニカルサポート | ||
| カスタマーサポート | サービスデスク | ||
| カスタマーサポート | コールセンター |
※就活難易度は「学歴」「求人数」「専門性」の3つのジャンルから実際の内定獲得の難しさで決めています。
※おすすめ度は「将来性」「専門性」「年収」「ワークライフバランス」「提供価値」「独断と偏見」で判定しています。
IT業界の職種は「エンジニア職」がおすすめ
結論になりますが、IT業界へ進むのであれば「エンジニア職がおすすめ」です。というのも社会的な需要と他のキャリアの接合性を考えると最も選択肢を広げやすい仕事だからです。
その理由について詳しく解説します。

市場価値が高くて年収を上げやすい
IT業界はエンジニアの需要が非常に高く、スキルを持ったエンジニアは高収入を期待できます。
特に、AIやクラウドコンピューティング、セキュリティなどの専門性の高い分野や、最新技術を習得したエンジニアは企業からも積極的に採用され、高い報酬が見込まれます。
エンジニアのスキルは他職種に比べて明確に評価されるため、スキルアップに応じて収入が増えるケースが多いのもメリットです。
専門的な技術を持つエンジニアは転職市場でも高く評価され、収入面での安定と向上が期待できます。

エンジニアは将来性にも年収にも期待できる仕事だにゃ。
IT社会においてシステム理解は強み
現代のIT社会では、システムやIT技術の理解が業務効率を左右する重要なポイントです。
エンジニアとしてシステムの開発や運用に関わることで、技術に関する深い知識を得られるだけでなく、システム全体の仕組みやプロセスの流れを理解する力が身につきます。
こうしたスキルは、他職種に転職したり、異なる部署と連携したりする際にも大いに役立ちます。さらに、システムやデータを扱う部門では、エンジニアリングの知識があることで問題解決が迅速に行えるため、チームの中で重宝される存在になります。
ITリテラシーが高まることにより、職場での信頼も得やすく、将来的に多様なキャリアに活かせる強みとなるでしょう。

エンジニアの経験は、ITコンサルタントやデータサイエンティストの仕事にも活かせるにゃ。
他職種とスキルの掛け合わせが可能
エンジニアの技術は、マーケティングや営業などの他職種と組み合わせることで、より幅広い業務に応用が可能です。
例えば、マーケティングではデータ分析やWebサイトの運用・改善にエンジニアのスキルが必要です。
他にも営業では顧客向けシステムの提案や構築に技術的な知識が求められます。
こうしたスキルの掛け合わせにより、エンジニアは他部門でも活躍できるチャンスが広がります。また、プログラミングを通じて効率的に業務を改善する提案ができるため、各部署との連携がスムーズになり、企業全体の生産性向上にも貢献できます。
技術とビジネスの両方を理解することで、将来はプロジェクトマネージャーやITコンサルタントなど、より広範な役職を目指すことも可能です。
エンジニアは専門職になるため、身近な人や総合型のエージェントに聞いてもあまり意味がありません。そのため、IT業界専門の就活支援サービスを利用することをおすすめします。
プログラミング経験のある27卒・28卒でITエンジニアを目指す方は、レバテックルーキーで、学習経験を活かせる求人や選考対策を相談してみてください。



