【新卒・就活生】IT業界の職種とは?全7分類29種類の仕事内容と難易度一覧
現在の就活生の約3割が最終的にIT業界に進んでいます。
ですが、漠然と将来性がありそうだからという理由で目指していませんか?
IT業界を選択するのは間違いではありませんが、キャリアは業界で決まるわけではありません。
「手に職を付けたい」「スキルを身につけたい」というのは、結局のところ職種(何をするのか)に宿るのです。
あなたが本当に選択すべきは何の仕事をするのかを研究することです。
本記事では、就活生を対象に「IT業界に存在する代表的な職種」を網羅的に解説します。あなたが選択しようとしている業界にどんな仕事があるのかすべてわかります。
【就活生必見】IT業界の職種大分類
まずは、IT業界にどんな仕事があるのか大分類からみていきましょう。大切なのは全体像を掴んでから詳細に移っていく、「抽象⇒具体」への理解です。
エンジニア職種
エンジニア職は、IT業界で最も注目される職種の一つで、システム開発、運用、ネットワーク構築、セキュリティ管理など幅広い業務を担います。
職種には、Webエンジニア、アプリケーションエンジニア、ネットワークエンジニア、データベースエンジニアなど多様で、技術力や専門知識が求められます。
各分野のスキル習得は難易度が高いですが、高い市場価値と専門性を持つことでキャリアが安定し、成長の機会も豊富です。
IT業界の根幹を支えている職種となるため、最も募集枠が多く「IT業界に進む=エンジニア職」と紐づけてしまって構いません。
事務職種
IT企業に欠かせないバックオフィス業務を担う事務職には、経理、人事、総務、法務などのポジションがあります。
例えば、経理では財務管理、人事では採用活動のサポートが求められるほか、事務職としてもPCスキルやデータ管理の能力が重要視されます。
業務の効率化や従業員満足度の向上に貢献する、縁の下の力持ちです。
社内のサポートに特化しているものを本サイトでは事務職と定義します。社外のサポートに関しては後述する「カスタマーサポート」に分類をしています。
会社の基本機能として職種になるので業界にこだわる必要はないにゃ!
セールス(営業)系職種
IT業界の営業職は、企業や個人に対しITサービスや製品を提案し、販売する役割を担います。
クライアントの課題やニーズを理解し、最適なソリューションを提案するスキルが求められ、コミュニケーション能力やプレゼン力も重要です。
IT商材は製品理解と技術的知識が必要で、企業の成長に直結する重要なポジションです。
成約数に応じたインセンティブも魅力の一つとなっています。IT業界は営業職が弱い傾向にあるため、非常にねらい目です。
こちらも基本機能として職種なので業界にこだわる必要はないにゃ!
コンサルタント職種
ITコンサルタントは、企業の課題をIT技術で解決する専門職です。
業務改善やシステム導入の提案を行い、企業の成長を支援します。
具体的には、現状分析、課題抽出、解決策の提示といったプロセスを踏み、コミュニケーション力、分析力、問題解決能力が必須です。
事業戦略にも関与するため、多くのスキルを習得し、プロフェッショナルとしての成長が期待されます。
各職種のスキルセット×営業スキルが必要となるため、キャリアアップの道として考えるのがおすすめです。
コンサルタントは机上の空論ばかりの傾向が多く、現場経験があることが条件になりつつあるにゃ!
デザイナー職種
デザイナーは、WebサイトやアプリケーションのUI/UXデザインを担当し、使いやすさとビジュアルの両立を目指します。
ユーザーが直感的に操作できるデザインを提供するために、ユーザー視点での考察とトレンド理解が求められます。
HTMLやCSSの知識があると、エンジニアとの連携が円滑になり、デザインの実装面でも貢献できます。
基本的にはWebやシステム上でのデザインをすることが多くなっていますが、広告などのデザインを担当するケースもあります。
デザイナーは実力主義で美大とか出てない限り、おすすめできないにゃ!
マーケティング職種
IT業界におけるマーケティング職は、サービスや製品の認知度向上や顧客獲得に向けた戦略を立て、実行する役割を担います。
SEO対策やデジタル広告、データ分析を駆使し、効率的なプロモーション活動を行います。
また、SNS運用やコンテンツ制作にも関与することが多く、顧客の反応を基に戦略を練り直す柔軟な対応が必要です。
マーケターには「デザイン理解」「システム理解」「ビジネス理解」「データ理解」など総合的なスキルが求められるため、高学歴(早慶・国立)しか採用されない傾向があります。
常に答えがない状態で仮説を実証していく能力が必要です。
多職種でスキルを磨いて、自分で実績を作って転職するのがおすすめにゃ!
カスタマーサポート職種
カスタマーサポートは、ITサービスや製品に関する顧客からの問い合わせやトラブルに対応する職種です。
顧客と直接関わりながら、問題を迅速かつ丁寧に解決することが求められます。
顧客対応力や課題解決力のほか、基本的なITスキルがあるとさらに役立ちます。
サービス改善にも繋がる重要な役割を担い、顧客満足度の向上に貢献します。近年の分業化が進んだ社会でスキルがない人に仕事してもらうための仕組みとして誕生しています。
需要はあるけど、新卒で目指す必要はないにゃ!
【IT業界】エンジニア職の分類
ざっくり職種について解説してきましたが、ここからは各職種の解像度を高めていきます。まずは、IT業界の根幹を支えているエンジニア職を解説します。
システムエンジニア(SE)
システムエンジニア(SE)は、顧客や関係者とコミュニケーションを図りながら、システムの設計・開発・運用・保守を一貫して行う職種です。
基本的に開発職における上流工程のエンジニアの総称として使われる言葉です。
顧客のニーズを的確に把握し、業務プロセスに最適なシステムを提案し構築することが求められます。
SEは要件定義や設計といった上流工程に携わることが多く、技術的な知識だけでなく、論理的な思考力や高いコミュニケーションスキルも必要です。
さらに、プロジェクト全体を俯瞰する力が重要視されるため、SEとしての経験を積むとプロジェクトマネージャー(PM)やITコンサルタントへのキャリアパスも開かれます。
プログラマ(PG)
プログラマ(PG)は、システムエンジニアが設計したシステム仕様書に基づき、プログラミング言語を使って実際にソフトウェアを開発します。
基本的に開発職における下流工程のエンジニアの総称として使われる言葉です。
主にコーディングやデバッグを行い、システムが期待通りに動作することを確認します。
プログラマには、Java、Python、C++などのプログラミング言語に精通することが求められ、エラーやバグに対しても論理的に問題を解決する能力が必要です。
新卒でSEとして配属された場合は、プログラマとして一定の期間働くことになります。
テストエンジニア
テストエンジニアは、開発されたシステムが仕様通りに動作するかを確認し、品質を保証するための職種です。
基本的に開発職におけるテスト工程のエンジニアの総称として使われる言葉です。
具体的には、テストケースの設計・実行、バグの発見・報告などを行い、開発したシステムの安定性と安全性を確保します。
システムに潜む不具合を見逃さない高い分析力と注意力が求められ、テストの結果を開発チームやクライアントに報告するためのコミュニケーション能力も重要です。
最近では、自動化テストのスキルも重視されており、テスト自動化エンジニアとしてのキャリアパスも広がっています。
テストエンジニアはプログラマやシステムエンジニアが兼任して行うことも少なくありません。
混同される言葉としてテスターが挙げられますが、テストエンジニアはテスト計画から作成しますが、テスターはテスト計画書に従って作業を行います。
インフラエンジニア
インフラエンジニアは、システムが安全かつ安定して稼働するための基盤となるネットワーク、サーバー、セキュリティなどのインフラ環境を構築・運用・保守する専門職です。
基本的にITインフラに関わるエンジニアの総称として使われている言葉です。
社内システムやクラウドサービスのインフラ設計に関わり、サーバー管理、ネットワーク設定、セキュリティ対策、障害対応などを行います。
キャリア序盤ではインフラならびにシステムの監視・運用を行います。
そのため、システムエンジニアとして働き始めたけど、実はインフラ領域をやっていたなんてことも起こりやすいです。
クラウドコンピューティングやサイバーセキュリティといった高度な知識も求められ、特にクラウドエンジニアやセキュリティエンジニアとしてのキャリアパスが注目されています。
データエンジニア
データエンジニアは、企業が収集した膨大なデータを整理・加工し、ビジネスに役立つ情報を抽出する役割を担います。
データの分析や統計処理、データベースの設計・管理、さらにはビッグデータや機械学習の分野に関するスキルが必要です。
データを活用して経営判断や戦略策定に貢献するため、PythonやSQLなどのプログラミングスキルと、データ分析ツールの操作に精通していることが求められます。
特に、データサイエンティストやデータアナリストとしてのキャリアアップを視野に入れることが多い職種です。
一般的に大学で情報系や理系で研究などをしていた人がなる職種のため、ITエンジニアって何?というレベルの方が目指せる仕事ではありません。
AIエンジニアなどもデータエンジニアの延長線上に存在します。
ゲームエンジニア
ゲームエンジニアは、ゲームソフトの企画・設計・開発・デバッグを担当するエンジニアです。
ゲーム開発では、グラフィックス、サウンド、ユーザーインターフェースなどの要素を組み合わせてゲームの世界観を創り上げ、スムーズな操作性を実現することが求められます。
C++やUnity、Unreal Engineなどの技術に精通し、さらに創造力やチームとの協調性も不可欠です。
また、VRやARといった最新技術を活用した開発が進む中、技術のトレンドを理解することでキャリアアップに繋がる可能性があります。
あなたの周りにもゲームは身近にあると思いますが、実はかなり業界の中でも先端技術が使われており、経験がない人が目指せる職種ではありません。
【IT業界】事務職の分類
IT業界の事務職は、エンジニアや営業などの業務をサポートする役割を担います。事務処理能力、コミュニケーション能力、事務系のソフト操作スキルなどが求められます。
とはいえ、基本的な会社機能としての職業となるためIT業界に固執する必要はありません。
営業事務
営業事務は、営業チームのサポートとして、見積書・契約書の作成、請求書発行、受発注管理、顧客情報の管理などを担当します。
営業活動がスムーズに行われるよう、資料作成や顧客との連絡調整、営業データの管理も行い、営業チームが戦略的に動ける環境を支援します。
IT業界では、CRM(顧客関係管理)やSFA(営業支援システム)を活用するケースも多く、システム操作やデータの正確な入力が求められます。
営業担当者とのコミュニケーションを密にし、効率的なバックオフィスの運営が不可欠です。
人事・総務
人事・総務は、会社全体の人材管理や労務管理、福利厚生の手続き、社内イベントの企画・運営、オフィス環境の整備を行うポジションです。
採用活動では、応募者管理や面接スケジュールの調整を行い、IT業界のトレンドに応じて必要なスキルや適性を見極めます。
総務業務では備品管理や文書作成も担当し、社内の快適な業務環境を維持します。
IT業界では多様な働き方を取り入れている企業も多く、在宅勤務対応やリモートワーク用ツールの導入サポートも含まれることがあります。
経理・財務
経理・財務は、企業の資金管理や会計処理を担当し、日々の入出金管理、経費精算、売上データの処理、決算業務、税務申告など幅広い業務をこなします。
正確さと迅速さが求められる職種で、会計ソフトやExcelなどを使用してデータを管理し、財務状況を分析する役割も担います。
IT業界特有の経理として、ライセンス費用の管理や、クラウドサービス利用に関する費用の計上などもあり、ITの知識があると業務の理解が深まります。
また、キャッシュフローを把握し、企業の安定運営に貢献することが求められます。
法務
法務は、企業活動が法律や契約に基づいて適正に行われるよう、契約書の作成や管理、法的リスクの評価・管理、コンプライアンス対応を担当します。
IT業界では、契約に関わることが多く、特に顧客やベンダーとの契約、ライセンスや知的財産権の管理が重要です。
また、個人情報保護やセキュリティ関連の規制が厳しいため、法的なチェックやルール策定も業務範囲に含まれます。
リスクを最小限にしつつ事業活動を支援するため、関連法規や契約に関する知識が必要です。
【IT業界】セールス(営業)職の分類
営業職はかなりシンプルで「BtoB(企業向け)」に商品・サービスを売るか、「BtoC(個人向け)」に商品・サービスを売るかのどちらかです。
営業職としてキャリアを積みたい場合は、「無形商材(ものではなくサービス)」を売る仕事の方が将来的なキャリアの幅が広くなります。
BtoB(企業向け)セールス
BtoBセールスは、企業顧客に向けてITサービスや製品を提案・販売する職種です。
具体的には、クラウドソリューション、ソフトウェア、セキュリティシステム、ネットワークインフラなど、企業の業務効率化や業績向上に寄与する製品・サービスを提供します。
顧客の業界特性や経営課題を理解し、最適なソリューションを提案する高度な営業スキルが求められ、複雑なニーズを引き出すヒアリング能力や、カスタマイズ提案のためのIT知識も重要です。
また、契約締結や導入後のフォローアップを通じて、長期的な信頼関係を築くことが求められるため、高いコミュニケーション力とプレゼンテーション力が必須です。
企業との信頼関係構築が成果に直結するため、戦略的なアプローチが欠かせません。
BtoC(個人向け)セールス
BtoCセールスは、個人顧客に向けてIT製品やサービスを販売する職種で、消費者のニーズを的確に把握し、分かりやすく説明する力が求められます。
具体的には、スマートフォンやパソコン、アプリ、インターネットサービス、クラウドストレージなど、個人が利用するIT製品やサービスを提供します。
消費者は製品やサービスの詳細や利便性を理解しきれないことが多いため、丁寧で分かりやすい説明が重要です。
特に、新機能や技術が複雑な場合、専門用語をかみ砕き、利用メリットを伝えることで、購入意欲を高める必要があります。
最近ではネット決済が一般的になりつつあるため、営業職は介入せずWebマーケティングのみで完結することも少なくありません。
営業職は経験しておいて損をしないにゃ!
【IT業界】コンサルタント職の分類
最近人気な職種としてコンサルタント職が挙げられますが、基本的には「営業職×専門職」のスキルセットが必要となっています。
IT業界に進みたい場合は、いきなりコンサルタント職を目指すのではなく、現場を知ってからがおすすめです。
ITコンサルタント
ITコンサルタントは、企業が持つIT関連の課題を解決し、業務効率の向上や事業のデジタル化を支援する役割を担います。
具体的な業務内容として、IT戦略の策定、システム導入支援、ITインフラの最適化、データ管理の改善などが含まれます。
企業の現状を分析し、課題解決のための最適なソリューションを提供するため、高度なIT知識とビジネス理解が必要です。また、顧客の要望に合わせてシステムやインフラを構築するため、プロジェクトマネジメントやコミュニケーションスキルも重要です。
基本的にはエンジニア経験を積んだ人が次のキャリアを選択するケースが大半です。
ITコンサルタントは多岐にわたる業界知識が求められ、デジタル変革を推進するキーパーソンとして企業に貢献します。
Webコンサルタント
Webコンサルタントは、企業のWebサイトやオンラインサービスの改善、デジタルマーケティング戦略の策定を支援する役割を担います。
Webマーケティング、SEO(検索エンジン最適化)、アクセス解析、コンテンツ戦略などの知識が必要で、サイト訪問者の動向を分析し、コンバージョン率向上を目指した改善策を提案します。
Web上での集客力やブランド力を向上させるため、ユーザーエクスペリエンス(UX)の最適化も重要なポイントです。
デジタル技術やトレンドの変化が早いため、常に新しい知識を学び続ける姿勢が必要です。
Webコンサルタントは募集が多めだけど、実務ができないマーケターが生まれる原因になっているにゃ!
事業戦略コンサルタント
事業戦略コンサルタントは、企業の成長戦略や新規事業の開発、M&A(企業の合併・買収)支援などを通じて、事業拡大を図る役割を担います。
現状分析から課題を見つけ出し、成長機会や競争優位性を構築するための戦略を策定します。
市場調査やデータ分析を通じて、将来の事業展望を描き、具体的な行動計画を提案するスキルが求められます。
特にIT業界では、デジタルトランスフォーメーション(DX)や新技術の導入を視野に入れた戦略が重要であり、高いビジネス知識と分析力、問題解決能力が必要です。
事業戦略コンサルタントは企業の成長エンジンとして重要な役割を果たします。
事業戦略コンサルタントは企業の事業部長クラスの人材で、マーケティング・データサイエンティスト・営業・人事などの複合的スキルが必要です。
経営戦略コンサルタント
経営戦略コンサルタントは、企業全体の方向性を決めるための経営戦略を策定し、組織改革や人事戦略、経営基盤の強化を支援する役割を担います。
経営トップ層に対して、長期的なビジョンの構築や経営目標達成のための施策を提案し、企業全体の競争力を高める支援を行います。
具体的には、組織構造の見直しや、リーダーシップ強化のためのトレーニング、企業文化の改革などが含まれます。
経営の知識に加え、経営陣との信頼関係を築くためのリーダーシップや高いコミュニケーション能力が不可欠です。
経営戦略コンサルタントは、事業戦略コンサルタントとほぼ同義で扱われるケースが多いですが、見渡せる範囲が会社全体と言えるぐらい広範囲のスキルセットが必要です。
【IT業界】デザイナー職の分類
IT業界の職種の中で最もおすすめできない職種を挙げるとしたら私はデザイナーを推挙します。
理由としては、シンプルに「求人がない」ことと「採用軸が即戦力である」ことの2つです。デザイナー職を目指す場合は、美大に通わないと極めて厳しいのが現状です。
グラフィックデザイナー
グラフィックデザイナーは、ポスター、パンフレット、ロゴ、広告などの視覚的デザインを作成し、企業や製品のブランディングを担います。
顧客の意図やビジョンを理解し、色彩、レイアウト、フォントなどを用いて効果的なデザインを生み出します。
広告や企業のイメージを視覚的に伝えるため、IllustratorやPhotoshopといったデザインソフトのスキルは必須です。
また、マーケティング知識や消費者心理の理解も重要で、デザインの役割が広がる中で、商品やサービスの魅力を視覚的に伝える力が求められます。
デザインセンスとクリエイティブな視点を活かして、視覚からインパクトを与えることがグラフィックデザイナーの使命です。
Webデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトやアプリのデザイン、レイアウト、簡単なコーディングなどを担当します。
視覚的なデザインスキルに加え、HTMLやCSSといった基本的なWeb技術の理解も必要です。
企業のブランドイメージを考慮しながら、ユーザーの視点に立って情報が整理され、直感的に操作できるレイアウトを設計します。
Webデザイナーとフロントエンドエンジニアは混同されることが多いですが、Webデザイナーは「デザインスキル+フロントエンドのスキル」、フロントエンドエンジニアは「バックエンドのスキル+フロントエンドのスキル」が必要です。
※フロントエンド言語(CSS・HTML・Javascript)、バックエンド言語(Java・Javascript・PHP・Pythonなど)
UI・UXデザイナー
UI・UXデザイナーは、ユーザーインターフェース(UI)とユーザーエクスペリエンス(UX)のデザインに特化し、ユーザーにとって使いやすく快適な体験の提供を目的としています。
Webデザイナーの中の専門職に近い立ち位置です。
UIデザインは見た目のデザイン、UXデザインは使用感や利便性を追求し、ユーザーの動線を考えたデザインを行います。
デザインツールに加え、プロトタイピングやユーザビリティテストのスキルが求められ、ユーザーのニーズを満たすデザインを提供します。
アプリケーションやWebサービスの開発において、デザイナーがユーザーの行動を予測し、スムーズで魅力的なユーザー体験を提供することがUI・UXデザイナーの役割です。
- UIとは、ユーザが直接触ることができる画面部分の使いやすさのことを指す
- UXとは、ユーザが製品やサイトを通じたトータル的な使いやすさのことを指す
モーショングラフィックデザイナー
モーショングラフィックデザイナーは、動画やアニメーションを通じて動的なビジュアルコンテンツを作成し、ブランドや製品のメッセージを視覚的に伝える役割を担います。
After EffectsやCinema 4Dなどの動画編集・アニメーション制作ソフトのスキルが必要で、動きやエフェクトによって視覚的に訴求力の高いコンテンツを生み出します。
特に、SNSやYouTubeといったデジタルプラットフォーム向けの短い動画や広告が多く、視聴者に短時間で印象を残すためのデザインセンスと創造力が重要です。
広告やプロモーションビデオ、アニメーションコンテンツなどの制作を通じて、動きのあるデザインで視覚効果を高めることがモーショングラフィックデザイナーの役割です。
デザイナーはマーケターやクライアントの支持のもとプロジェクトが進められることが多いにゃ!
【IT業界】マーケティング職の分類
マーケティング職はIT業界に依存する仕事ではありません。ただ、Web業界に関しては少し特殊な傾向があります。
経営・事業戦略マーケター
経営・事業戦略マーケターは、企業全体のマーケティング戦略を立案し、成長に向けた施策を主導する役割です。
市場調査、競合分析、顧客分析を行い、企業の経営戦略に基づいたマーケティング施策を展開します。
例えば、製品のターゲット層を明確にし、競合と差別化するポジショニングを設定するなど、事業の方向性に大きく影響します。
組織全体を視野に入れて、予算の管理や売上目標の設定も担当し、マーケティング戦略の実行と結果分析を通じて企業の成長を促進します。
データドリブンの意思決定が求められるため、ビジネス分析力やプロジェクトマネジメントスキルも重要です。
マーケティング職の中でもより経営に近い職種だにゃ!
デジタル・Webマーケター
デジタル・Webマーケターは、Webサイト、SNS、ブログ、メールマーケティングなどデジタルチャネルを活用したマーケティング活動を行う職種です。
SEO(検索エンジン最適化)、SEM(検索エンジンマーケティング)、SNS、コンテンツマーケティングなどの知識が求められます。
デジタル環境での集客を行い、見込み顧客を増やす施策を実施し、サイト流入数やコンバージョン率の向上を目指します。分析ツール(Google Analytics等)を用いたデータ分析を通じ、成果を測定し、施策の改善をすることが大切です。
オンラインでの消費者行動の理解が必要で、Webマーケティングの知識と最新トレンドへの適応力が欠かせません。
広報・ブランディング
広報・ブランディング担当者は、企業のイメージ戦略や認知度向上のための広報活動を行い、ブランド価値を高める役割を担います。
メディアとのリレーション構築やプレスリリースの作成、記者会見やイベントの企画・運営を行い、企業の認知度向上と好意的なブランドイメージの形成に貢献します。
広報活動の範囲は広く、社内外のステークホルダーに対する情報発信も担当します。
企業ブランドに対する信頼と好感度を高めるため、危機管理(リスクマネジメント)やプロモーション戦略の構築も重要です。
社内外のコミュニケーションを調整し、企業のポジティブなイメージを守る役割を担います。
Web広告(宣伝)マーケター
Web広告マーケターは、リスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告、動画広告などのWeb広告を企画し、実行・効果測定を担当します。
ターゲットに対して適切な広告を届けるため、広告のクリエイティブやキーワード設定、入札戦略を最適化し、クリック率やコンバージョン率の向上を目指します。
Google AdsやFacebook Adsといった広告運用プラットフォームを駆使し、費用対効果(ROI)を高めるための施策を継続的に実施。
広告効果のデータ分析と予算管理、ターゲットのニーズを満たすクリエイティブ作成も重要で、最新のデジタル広告トレンドへの対応力が求められます。
データサイエンティスト(アナリスト)
データサイエンティスト(アナリスト)は、企業が保有する膨大なデータを分析し、経営やマーケティングの意思決定に役立つ情報を抽出する役割を担います。
統計学、データ分析手法、機械学習アルゴリズムの知識が求められ、PythonやR、SQLなどを使ってデータの可視化や分析を行います。
ビジネスの課題解決に直結する分析を行うため、顧客の購買行動のパターンや傾向を読み取り、売上や顧客満足度向上のための戦略を提供します。
データからの洞察をもとに、マーケティング施策の効果予測や成果測定も行い、結果に基づいてPDCAサイクルを回していくことが求められます。
【IT業界】カスタマーサポート職の分類
職種の大分類でもお話しましたが、新卒という場面においてカスタマーサポート職を目指すのは非常にもったいないのでおすすめできません。
インターンの参加や入社後、カスタマーサポートの仕事をさせるのはブラック企業である可能性が高いので事前に覚えておきましょう。
ヘルプデスク
ヘルプデスクは、ITサービスや製品に関するユーザーからの基本的な問い合わせに対応する職種です。
主な業務としては、操作方法の説明や簡単なトラブルシューティング、システムやソフトウェアの利用方法など、初歩的な技術サポートを提供します。
特に初心者ユーザーや日常の使用に関する質問が多く、分かりやすく説明するコミュニケーション能力が必要です。
ヘルプデスクは、顧客にとって最初のサポート窓口となるため、丁寧で迅速な対応が求められ、基本的なITリテラシーとサポート経験が役立ちます。
対応内容は記録され、トレンドや再発防止策を見極めるために利用されます。
転職市場ではスキルのないエンジニア志望者にさせる職種の1つだにゃ。
テクニカルサポート
テクニカルサポートは、ヘルプデスクでは対応が難しい専門的な技術的サポートを提供する職種です。
具体的には、システムのトラブルシューティングや設定変更、ソフトウェアやハードウェアのインストール、ネットワーク構成の調整など高度なサポートが含まれます。
顧客のシステム環境に合わせた解決策を提供するため、専門知識と実務経験が必要とされます。
問題の原因分析や技術的な解決法を提供し、技術者やエンジニアと連携することも多いため、柔軟な対応力と高度な問題解決スキルが求められます。顧客の満足度向上に貢献する重要な役割です。
エンジニアだったけど「むり~」ってなった人がやることが多いにゃ。
サービスデスク
サービスデスクは、ITサービスに関する総合的な問い合わせ対応を行う職種で、ユーザーからの質問やトラブルの解決、情報提供まで幅広く対応します。
ヘルプデスクやテクニカルサポートの役割も包含しており、サービス全体の品質を管理する役割です。
単なる問題解決にとどまらず、問い合わせの内容を記録・分析し、継続的な改善に活かします。
顧客満足度の向上が重要視されるため、迅速かつ丁寧な対応と、顧客ニーズを理解したサポートが求められます。
また、他部門やパートナー企業と連携し、複雑な問題にも対応するための調整能力も重要です。
コールセンター
コールセンターは、電話やメール、チャットなどを通じて、ITサービスや製品に関する問い合わせ対応を行う部門です。
多くの問い合わせに迅速に対応するため、製品知識に加え、効率的な応答が必要とされます。
顧客の質問に答えるだけでなく、問題を解決に導くためのコミュニケーション能力と柔軟性が求められます。
また、問い合わせの記録を通じて問題の傾向を分析し、サービス改善にも貢献。クレーム対応や状況把握力も必要で、顧客満足度の向上と継続的なサービス品質の改善を目指します。
【IT業界の職種一覧】難易度とおすすめ度
以下に、IT業界の職種を「大分類」「職種」「就活難易度」「おすすめ度」でまとめました。
大分類 | 職種 | 就活難易度 | おすすめ度 |
---|---|---|---|
エンジニア | システムエンジニア(SE) | ||
エンジニア | プログラマ(PG) | ||
エンジニア | テストエンジニア | ||
エンジニア | インフラエンジニア | ||
エンジニア | データエンジニア | ||
エンジニア | ゲームエンジニア | ||
事務 | 営業事務 | ||
事務 | 人事・総務 | ||
事務 | 経理・財務 | ||
事務 | 法務 | ||
セールス(営業) | BtoBセールス | ||
セールス(営業) | BtoCセールス | ||
コンサルタント | ITコンサルタント | ||
コンサルタント | Webコンサルタント | ||
コンサルタント | 事業戦略コンサルタント | ||
コンサルタント | 経営戦略コンサルタント | ||
デザイナー | グラフィックデザイナー | ||
デザイナー | Webデザイナー | ||
デザイナー | UI・UXデザイナー | ||
デザイナー | モーショングラフィックデザイナー | ||
マーケティング | 経営・事業戦略マーケター | ||
マーケティング | デジタル・Webマーケター | ||
マーケティング | 広報・ブランディング | ||
マーケティング | Web広告マーケター | ||
マーケティング | データサイエンティスト | ||
カスタマーサポート | ヘルプデスク | ||
カスタマーサポート | テクニカルサポート | ||
カスタマーサポート | サービスデスク | ||
カスタマーサポート | コールセンター |
※就活難易度は「学歴」「求人数」「専門性」の3つのジャンルから実際の内定獲得の難しさで決めています。
※おすすめ度は「将来性」「専門性」「年収」「ワークライフバランス」「提供価値」「独断と偏見」で判定しています。
IT業界の職種は「エンジニア職」がおすすめ
結論になりますが、IT業界へ進むのであれば「エンジニア職がおすすめ」です。というのも社会的な需要と他のキャリアの接合性を考えると最も選択肢を広げやすい仕事だからです。
その理由について詳しく解説します。
市場価値が高くて年収を上げやすい
IT業界はエンジニアの需要が非常に高く、スキルを持ったエンジニアは高収入を期待できます。
特に、AIやクラウドコンピューティング、セキュリティなどの専門性の高い分野や、最新技術を習得したエンジニアは企業からも積極的に採用され、高い報酬が見込まれます。
エンジニアのスキルは他職種に比べて明確に評価されるため、スキルアップに応じて収入が増えるケースが多いのもメリットです。
専門的な技術を持つエンジニアは転職市場でも高く評価され、収入面での安定と向上が期待できます。
エンジニアは将来性・年収ともに安定して高いにゃ。
IT社会においてシステム理解は強み
現代のIT社会では、システムやIT技術の理解が業務効率を左右する重要なポイントです。
エンジニアとしてシステムの開発や運用に関わることで、技術に関する深い知識を得られるだけでなく、システム全体の仕組みやプロセスの流れを理解する力が身につきます。
こうしたスキルは、他職種に転職したり、異なる部署と連携したりする際にも大いに役立ちます。さらに、システムやデータを扱う部門では、エンジニアリングの知識があることで問題解決が迅速に行えるため、チームの中で重宝される存在になります。
ITリテラシーが高まることにより、職場での信頼も得やすく、将来的に多様なキャリアに活かせる強みとなるでしょう。
エンジニアを経由しないとなれない職種としてITコンサルタントやデータサイエンティストが挙げられるにゃ。
他職種とスキルの掛け合わせが可能
エンジニアの技術は、マーケティングや営業などの他職種と組み合わせることで、より幅広い業務に応用が可能です。
例えば、マーケティングではデータ分析やWebサイトの運用・改善にエンジニアのスキルが必要です。
他にも営業では顧客向けシステムの提案や構築に技術的な知識が求められます。
こうしたスキルの掛け合わせにより、エンジニアは他部門でも活躍できるチャンスが広がります。また、プログラミングを通じて効率的に業務を改善する提案ができるため、各部署との連携がスムーズになり、企業全体の生産性向上にも貢献できます。
技術とビジネスの両方を理解することで、将来はプロジェクトマネージャーやITコンサルタントなど、より広範な役職を目指すことも可能です。
エンジニアは専門職になるため、身近な人や総合型のエージェントに聞いてもあまり意味がありません。そのため、IT業界専門の就活支援サービスを利用することをおすすめします。
以下の記事で詳しく解説しているので合わせてチェックしておきましょう。