就活中のSNS管理法|見られることを前提に備えるべきポイント
近年、急速に普及して生活に欠かせなくなったSNS。
あなたは日常でSNSを利用していますか?
20代のSNSの利用率はなんと約90%以上の人が利用しているというデータがあるほど、現代人にとってはなくてはならないコミュニケーションツールです
こんな背景から、就活中の学生のSNSを企業がチェックすることは、もはや珍しいことではありません。
特に、最近では「バイトテロ」なんて呼ばれる企業のブランド価値を毀損する事件も頻繁に起こっているためリスク回避のためにも確認しています。
本記事では、どのようなSNSの使い方に注意すべきか、どのような投稿が不利になるかを解説します。内定取り消しを避けるための対策方法も詳しく紹介します。
企業がSNSをチェックする理由
まずは、就活において企業がSNSをチェックする理由について詳しく見ていきましょう。
企業がSNSを確認する背景
企業は応募者の人物像を把握するためにSNSをチェックしています。
SNSをチェックすることで、「企業文化に合った人材か」「トラブルを起こさない人材か」を判断する材料として活用しています。
さらにSNSを見ることで、企業は応募者のスキルや経験だけでなく、その人の価値観や考え方、コミュニケーション能力なども判別することが可能です。
例えば、バイトの悪口をSNSに投稿している人は、採用したら同じように企業の悪口を言うに違いないと判断します。
これは、普段時間を守らない人が信用されないのと同じ原理ですよね。
このように企業は、SNSを通じて応募者の個性や人間性を理解し、自社の求める人物像と合致するかどうかを見極めようとしています。
いまやSNSはビジネスツールの1つにゃ。自社の商品やサービスのエゴサーチは当たり前のようにしているしにゃ~。
SNSチェックがもたらすメリット
SNSをチェックすることで、企業は応募者のコミュニケーションスキルや、社会的なマナーを確認できます。
例えば、応募者がSNS上でどのような言葉遣いをしているのか、他者への配慮があるのか、などを判断することができます。
また、応募者が積極的に情報発信しているのか、興味のある分野や活動内容なども確認可能です。
これらの情報から、応募者のコミュニケーション能力や社会適応能力、主体性などを評価することができます。
SNSでの行動が良い人は当然、安心感を持って採用できるにゃ。
就活で見られやすいSNSの種類
SNSをチェックしていると言っても、企業側も全てをチェックするのは難しいため、確認するSNSは絞っているケースが大半です。
X(旧Twitter)
X(Twitter)は拡散力が高く、短文での情報発信が多いため、企業は応募者の即時的な反応や意見を確認しやすいです。
Xは、リアルタイムでの情報共有や意見交換に適したプラットフォームです。
応募者が「どのような情報に関心を持っているのか」「どのような意見を持っているのか」などをXの投稿から把握することができます。
また、応募者が積極的に情報発信しているのか、コミュニケーション能力や情報収集能力なども評価できます。
Xは20代の利用率が80%を超えているので、見るよにゃ~。
写真や動画を中心とした投稿を行うInstagramも確認されることが多いです。ビジュアルコンテンツから生活スタイルや価値観が伺えます。
Instagramは、写真や動画を通じて個人の生活スタイルや価値観を表現するプラットフォームです。
企業は、応募者の趣味や嗜好、ライフスタイルなどをInstagramの投稿から把握することができます。また、応募者がどのような美的センスを持っているのか、写真や動画編集スキルなども評価できます。
Instagramの利用者数は約70%にゃ。このうち55%が女性というデータもあるにゃ!
Facebookは実名での利用者で、過去の投稿内容も簡単に遡ることができるため、詳細な人物像を掴むのに利用されます。
Facebookは、友人や家族とのつながりを重視するプラットフォームです。
企業は、応募者の友人関係や家族構成、過去の活動内容などをFacebookの投稿から把握することができます。ただ、若い年代の利用者数は少ないです。
とはいえ、InstagramやThreadsの投稿が連携投稿できるので、知らないとそのまま投稿しちゃっているケースがあるため、見られています。
Facebookの20代利用者数は30%未満にゃ。個人のプレスリリースのような使い方をしている人が多いにゃ。
SNSによる内定取り消しのリスク
SNSは上手く利用すれば、就活でプラスの評価を得られます。しかし、普段の利用方法がよくないと最悪の場合、内定取り消しになるケースもあるのです。
ここから「ダメ絶対!NG投稿内容」を確認してください。
企業が嫌がる投稿内容
企業の悪口を書くような投稿は、内定取り消しのリスクが高まります。
また、他社を褒めちぎる投稿も同様です。企業は、自社のことを悪く言うような投稿や、競合他社を過度に褒めるような投稿を嫌います。
彼女や彼氏の写真を見せて、「めっちゃブスやん!」とか「めっちゃ可愛いじゃん。紹介して。」とか言われたら嫌ですよね。
このように、応募者が企業に対してネガティブな感情を持っていると判断される恐れがあり、内定取り消しにつながる場合があります。
仕事の基本はコミュニケーションだにゃ。嫌がることはしない!
過度な飲酒や喫煙の投稿
学生らしからぬ過度な飲酒や喫煙の投稿は、企業が嫌がる典型的な投稿です。
これらの投稿はそもそもする必要がありません。若いうちは、「無茶している自分がカッコイイ」と勘違いしやすいですが、社会一般では受け入れられないので注意してください。
企業は、応募者が社会人としての自覚を持ち、責任感があることを期待しています。
過度な飲酒や喫煙の投稿は、応募者が社会人としての常識や倫理観を欠いていると判断される可能性があり、内定取り消しにつながる可能性があります。
企業の口コミに、「学生のノリが強い」みたいなことが書かれていることがあるけど、これはまさに良くないことを示しているにゃ。
トラブルに巻き込まれた内容
過去にトラブルや問題を起こした内容が投稿されている場合、内定に悪影響を及ぼします。
先にも述べましたが、「応募者がトラブルを起こすような人物ではないことを確認したい」と考えています。
過去のトラブルや問題に関する投稿は、応募者が問題解決能力や責任感に欠けていると判断される可能性があり、内定取り消しにつながる可能性があります。
デジタルタトゥーというやつだにゃ~。投稿は第三者目線を持って行うことが大切だにゃ!
就活でSNSで悪い印象を与えないための方法
普段からSNSを適切に利用できていれば問題はありませんが、そうではない場合は、対策を打つ必要があります。
とはいえ、あまり好ましい方法ではないので、日常的に細心の注意を払うことをおすすめします。
アカウントを鍵にする
閲覧を制限するために、アカウントを鍵にすることが有効です。検索から直接見られるリスクは減らせます。
企業側は、あなたのSNSアカウントを特定しにくくなり、内定取り消しのリスクを軽減することができます。
とはいえ、鍵垢で「ボロクソ言っていた」などがバレるケースも少なくなく、100%安全とは言い切れません。
やはり、その場しのぎの方法はリスクが高いので、日常的に注意するのが良いでしょう。
嘘ついて後から怒られるのと同じ原理だにゃ~。笑
怪しい投稿は削除する
過去の投稿を見直し、企業に悪印象を与えるような内容は削除してください。
過去の投稿の中には、企業に悪印象を与えたり、内定取り消しの原因となる可能性のあるものが存在するかもしれません。
過去の投稿を見直し、問題のある投稿は削除するようにしましょう。
ただ、SNSの中には削除できるものとできないものがあるため、こちらも日常的に注意するのがやはり無難です。
SNSに周囲が不快になる投稿はやめた方がいいってことだにゃ~。
就活におけるSNSの上手な活用法
SNSはしっかりと利用すれば、就活でプラスに働かせることも可能です。就活で有利になるSNSの立ち回りについて見ていきましょう。
プラスの印象を与える投稿とは?
SNSを通じてボランティア活動や、学術的な取り組みをシェアすることで、プラスの印象を与えることができます。
企業は、社会貢献や自己成長に意欲的な人材を求めています。
善い行いはSNSでシェアすることで、自分の良い価値観をアピールすることができます。
わざとらしいと友達に嫌われる可能性があるけど、そういう人はただの僻みだから気にする必要はないにゃ。
自己PRの場として活用する
SNSを通じて、自分のスキルや意欲をアピールすることで、自己PRの場として効果的に活用できます。
例えば、ブログやポートフォリオサイトで自分の作品や活動内容を公開したり、Xで専門分野の情報を発信したりすることで、能力をアピールすることができます。
副業やフリーランスとして働くことになると、仕事を取るためにPRの重要性は増していきます。
就活は仕事を取るための活動と言っても差し支えありません。上手に利用することをおすすめします。
みんなと同じことをしてても差がつかないので、SNSは差をつけるためのツールと捉えるといいかもにゃ~!
就活とSNSを通じてメタ認知能力を高めよう!
就活は一人前の社会人になるための一歩として、非常に重要な経験となります。
SNSは誰かを誹謗中傷したり、自殺に追い込んでしまったりといったことが起こる場所です。
ネットニュースやテレビなどでは、「若年層のトラブル」を取り扱われがちですが、実は誹謗中傷を引き起こしているのは「40代~50代」の人のほうが多いというデータがあります。
多くは誹謗中傷と自覚しないまま、正義感の赴くままに投稿しているというのが実態です。
年齢を重ねると「自分が正しい」と認識して、他人を非難しやすくなってしまうことを物語っている良い例です。
ここには「メタ認知」という、能力が関わっています。簡単に言えば、第三者視点で自分を評価し、冷静に物事を考える能力のことです。
メタ認知能力には「メタ認知的知識」と「メタ認知的技術」の2つのスキルが存在します。
- メタ認知的知識:自分の長所・短所を理解して、認知の偏りを知ること
- メタ認知的技能:自分の状態を評価して、行動や知識の適切性を疑うこと
就活でSNSを利用するということは、年齢を重ねて変化しにくくなる前にメタ認知能力を磨くチャンスです。
「他者からどうみえるのか」といった評価を踏まえて、自己分析に活かしてみてください。
「友達に聞くのは恥ずかしい」「周囲には聞ける人がいない」といった悩みをお持ちの方は、就活支援サービスの利用がおすすめです。