文系からIT業界はやばい?挑戦と現実、就活方法を解説
文系からIT業界を目指す人は意外にもかなり多いです。事実、文系出身の就活生の人気は1位を博すほどです。
実際に、私の知人も早稲田の文系学部からエンジニアになっています。
しかし、文系出身者がIT業界に挑戦する際、多くの不安や課題に直面することが多いのももう1つの側面として存在します。
そんなIT業界ですが、何も知らない状態で就活をすると、ヤバいことになるかもしれません。
本記事では、文系からIT業界に挑戦するとやばいのか?現実と対策方法について詳しく解説します。
【結論】IT就活に文系がやばいことはない
結論からいえば、文系がIT業界に入るのがやばいということはありません。
むしろ、文理差はそこまで存在しないと言っても良いです。
とはいえ、思考の違いがあるため、文系が入ってから苦痛ということはないことはありませんが、基本的に「日本はなぜか文系優位の社会」です。
実際に、IT企業に占める理系以外の割合は6割を超えています。
このことが何を示しているのか?というと、ITエンジニアは理系の仕事ではないということです。イメージ的に理系の印象がありますが、職場ベースでも文理の割合は半々です。
なんなら、文系と理系の両方を統合したスキルが重要視されています。
文系不利みたいなのは迷信だにゃ。ちょっと年取った人や頭が固い人は結構吹聴しているケースがあるだけなんだにゃ~。
文系がIT業界に挑戦!不安と現実
文系出身者がIT業界を目指す際に、よくある不安を現実ベースで回答していきます。
知識やスキルの不足が不安材料
文系出身者がIT業界に飛び込む際、多くの人が知識やスキルの不足を不安材料としています。
しかし、短期間で基礎的な知識を身に付ける方法があるため、大きくギャップになることは少ないです。
例えば、オンライン学習サービスやプログラミングスクールを活用することで、効率的にスキルを習得できます。
また、企業によっては新卒向けに研修制度を用意している場合もあります。積極的に情報収集を行い、自分に合った学習方法を見つければ大きく不利になることはありません。
働き方のイメージに苦労する可能性
IT業界はプロジェクトベースで動くことが多いため、働き方が大きく異なります。
従来の企業のように、決められた時間に出勤して定時に退勤するといったスタイルとは異なる場合も多いです。
また、納期に追われる場面も多く、残業や休日出勤が発生することも少なくありません
リモートワークを想定していたのに、実際は出社が大半を占めていて、案件ごとに出勤先が違うといったこと。IT業界は残業が少ないと聞いていたのに、実際はかなり残業が発生してしまうなんてこともあります。
就活の際には、あくまで企業ごとで違う働き方についてしっかりと確認することが重要です。
コミュニケーション能力はプラスに生かせる
文系出身者の強みであるコミュニケーション能力は、IT業界においても非常に重要です。
プロジェクト管理やクライアントとのやり取り、チームメンバーとの連携など、様々な場面でコミュニケーション能力が求められます。
文系出身者は、論理的な思考力や表現力に長けているため、技術的な専門知識を持つエンジニアとの橋渡し役として活躍できる可能性があります。
また、顧客のニーズを理解し、的確な提案を行うことも重要です。
文系出身者は、顧客視点に立った提案やコミュニケーションが得意な傾向があるため、顧客満足度向上に貢献できる可能性が高いです。
意外にも文系が活躍するのがIT業界の良いところだにゃ!
文系就活者がIT業界で成功するために必要なスキル
文系就活生がIT業界で成功するためには、「スキル」がカギになります。
実際に、大学受験では文系と理系では偏差値5~10違うなんて言われることもあるぐらいなので、ここはカバーが必要です。
プログラミングの基礎知識を身に付ける
プログラミングの基礎を学ぶことで、開発プロセスや技術的な議論にも参加しやすくなります。
PythonやJavaは初心者におすすめです。Webアプリケーション開発やデータ分析など、幅広い分野で活用できます。
オンライン学習サービスやプログラミングスクールを利用すれば、独学でも十分に学ぶことが可能です。また、実際にコードを書いてみることで、より理解が深まります。
簡単なプログラムを作成したり、オープンソースプロジェクトに参加したりすることで、実践的なスキルを習得できるので、まずはやってみるというところからスタートしましょう。
全く必要ないというわけではないけど、インフラエンジニアだったらプログラミング言語はいらないにゃ!
資格取得が意外にも重要
IT業界は基本的に「ハードスキル」がメインの仕事です。
※ハードスキルとは、学習や教育によって体系化されたスキルのこと。
つまり、その人の知識や技術力などは資格を見て判断するケースは少なくありません。
そのため、資格取得の学習は必須となります。文系の資格でいえば、司法試験や中小企業診断士などがありますが、これらよりは簡単なのであまり身構える必要はありません。
資格取得などは、コツコツと勉強はしておいた方が良いですね。
プロジェクト管理のスキルを身に付ける
プロジェクト管理のスキルは、特に文系出身者にとって大きな武器となります。
タスクの管理やスケジューリング、進捗状況の確認など、プロジェクトを円滑に進めるための基本的なスキルは早めに身に付けてください
プロジェクト管理ツールや手法を学ぶことで、効率的にプロジェクトを進めることができます。また、チームメンバーとのコミュニケーションを円滑に行い、プロジェクトを成功に導くためのリーダーシップも重要です。
文系出身者は、コミュニケーション能力や問題解決能力を生かして、プロジェクトを成功に導く役割を担うことができます。
IT業界で活躍する文系出身者の特徴
次に、文系出身で活躍する人の特長を見ていきましょう。
積極的に知識を吸収する姿勢
IT業界で成功している人は、積極的に知識を吸収し続ける姿勢を持っています。
常に新しい技術や知識を学び続けることで、変化の激しいIT業界に対応することができます。
また、積極的に情報収集を行い、様々な人と交流することで、視野を広げることができます。新たな発見やチャンスを積極的に取りに行ってください。
問題解決能力が高い
IT業界では問題解決能力が非常に重要です。開発中に発生するバグや予期せぬトラブルに対処するためには、論理的な思考力と問題解決能力が必要です。
文系出身者の中には、論理的に問題を解決する能力が高い人も多く、理系と遜色ない人は活躍しやすいです。また、顧客からの要望や課題に対して、適切な解決策を提案することも重要です。
文系出身者は、顧客のニーズを理解し、コミュニケーション能力を活かすことで活躍できます。
柔軟性が高い
文系出身者は、多様なバックグラウンドや視点を持つため、柔軟性が高い特徴があります。
これはプロジェクトの進行やチーム作業において大きな強みとなります。
IT業界では、常に新しい技術やアイデアが登場するため、柔軟に対応できることが重要です。また、チームメンバーとの意見交換や議論を通して、新しい視点を得たり、より良いアイデアを生み出したりすることができます。
文系出身者は、異なる視点や意見を取り入れることで、プロジェクトをより良い方向に進めることができます。
文系は文系の強みを活かせば問題ないにゃ!AIとかも積極的に取り入れていくと良いにゃ~。
文系からIT業界に挑戦するためのステップ
文系就活生がIT業界に挑戦するうえで、おさえておきたいポイントを見ていきましょう。
基本的なIT知識を学ぶ
まずは基礎的なIT知識を学ぶのが優先です。
基本的な用語や概念を理解することで、IT業界の仕事内容や技術的な議論を理解しやすくなります。
よくあるのが、ぶっちゃけ調べたけどよくわからないというケースです。なので、これは分かりやすく目標を立ててしまいます。
IT業界の入門としておすすめなのが、ITパスポートの取得です。ITパスポートは早い人で1週間、ゆっくり進めて1カ月ほどで取れる資格です。
IT業界を知るのに効果的な資格なので、まずは資格を取ってしまいましょう。
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プログラミングの実践演習をする
実際にプログラミングを行うことで、より深く理解することができます。小さなプロジェクトから始めて、徐々にスキルを向上させるのがポイントです。
オンライン学習サービスやプログラミングスクールでは、実践的な課題や演習を通して、プログラミングスキルを習得できます。また、個人でアプリ開発に挑戦したりすることで、実践的な経験を積むことができます。
よくわからない場合は、プログラミングスクールを利用してください。
業界のイベントやコミュニティに参加する
業界のイベントやコミュニティに参加することで、最新の情報や有益な人脈を得ることができます。
技術カンファレンスや勉強会に参加することで、業界の専門家から直接情報を得たり、他のエンジニアと交流したりすることができます。また、オンラインコミュニティやSNSを通して、情報交換や意見交換を行うことも有効です。
積極的に業界の人脈を築くことで、就活やキャリアアップで役立ちます。
レバテックルーキーなどは、定期的に相談会などを実施しているので、利用するのも1つの手です。
開発エンジニアを目指すなら就活がチャンス!
開発系のエンジニア(Webエンジニアやシステムエンジニアなど)を目指している場合は、就活のうちに狙うようにしてください。
というのも、現在の開発系のエンジニアの転職は「実務経験」があるに近いレベルでスキルがなければ難しい状況です。
なので、数年経ってから開発系のエンジニアになるのは、相当学歴が高くないと入れません。
就活でもそのまま当てはまりますが、まだ「新卒カード」のおかげで入りやすいです。
「正直、開発でもインフラでもお金が稼げれば何でもいいよ~。」という人なら私はインフラエンジニアを押します。
しかし、絶対に開発に行きたいと確固たる信念を持っている場合は、就活で何としてでも開発系のエンジニアで入社して下さい。
じゃないと、「時すでに遅し状態」になるので、念を押しておきます。