【就活生必見】新卒でIT業界はやめとけ?就活と転職の違いと失敗しない方法
IT業界を検討しているものの「IT業界はやめとけ」といった悪い噂を聞くケースは多いですよね。なので、進んでいいのか悩んでしまいます。
結論から言ってしまうと、IT業界は新卒生の就活でおすすめです。
しかし、全員にそれが当てはまるかと言ったらそういうわけではありません。
なので、良い話と悪い話の両方を知って、正しくIT業界への就活を進められるように就活の考え方と巷にあふれる転職の話との違いをわかりやすく紹介します。
本記事では、IT業界を目指す就活生を対象にIT業界はやめとくべきなのか?おすすめなのか?悪い情報を正しく理解して就活で失敗しない方法を伝授します。
新卒でIT業界に行くのはお得である!
はじめに理解しなくてはいけないのは、就活と転職ではIT業界の見かたが大きく違うということです。世の中に溢れる悪い情報の大半は転職者によるものとなっています。
結論をいえば、就活においてIT業界はおすすめであり、転職で進むよりお得であるというのが事実です。その理由を3つ解説します。
転職では難しい開発職に進める
IT業界は、新卒を積極的に受け入れる傾向が強い業界です。
特に、開発職は専門的な技術や経験が求められるため、転職で開発職に挑戦することは難しいです。
しかし、新卒の場合は、企業側も未経験者を育成する意欲が高く、研修やサポート体制が整っているため、未経験でも開発職に就くチャンスがあります。
また、教育がしっかりと行われるため、転職やキャリアアップを図る際にも年収が大きく上がりやすいのが特長です。
将来的にエンジニアとして成長し、開発者としてキャリアを築いていきたいと考えている人にとって、新卒でIT業界に入ることは非常に大きなメリットとなります。
開発職に進むなら新卒じゃないと難しいからチャンスだにゃ!
1社目から優良企業が狙える
新卒採用の魅力の一つは、1社目から大手企業や優良企業への就職が狙える点です。
IT業界の大手企業や優良企業は、積極的に新卒採用で、次世代の人材育成に力を入れています。
新卒で入社すれば、経験がなくても優良企業でのキャリアをスタートできるチャンスがあります。
通常、転職市場では、即戦力が求められるため、未経験者や経験の浅い人が大手企業に転職するのは難しいことが多いです。
しかし、新卒の時期には経験に依存せず、将来性やポテンシャルを重視して採用が行われるため、自分の希望する企業や職種に挑戦できる可能性が高くなります。
キャリアの初期段階から高待遇や成長機会の多い環境での勤務が実現しやすくなります。
転職に比べて研修制度が充実
転職の場合は座学などをやらないOJT研修が一般的で、事実上研修がないことが少なくありません。
しかし、新卒の場合はOFF-JT研修・OJT研修共に制度が非常に充実しています。
OJT(On-the-Job Training)
- 職場で実際の業務を通じて行う教育・訓練
- 先輩社員や上司から直接指導を受けながら、実践的なスキルを身につける
OFF-JT(Off-the-Job Training)
- 職場外で行われる研修や講義を通じて行う教育・訓練
- セミナーや研修プログラム、講習会などを通じて理論や専門知識を学ぶ
新卒採用の場合、新人を育成するための体系的なプログラムが整備されており、基礎的なスキルから高度な技術まで幅広い教育が行われることが一般的です。
一方、転職では即戦力が求められることが多く、運よく未経験で入れたとしても研修制度があるのは限られた企業です。
新卒からIT業界に行くのは、転職と比較して大きなメリットが盛りだくさんです。
IT業界がやめとけと言われる理由5選
新卒が転職に比べて非常に有利だということが分かったと思いますが、IT業界の影の部分もしっかりと見ておきましょう。
ただ、ここで「IT業界がやめとけ」といわれる例は転職で入って企業選びで失敗しているケースが大半であることを理解しておいてください。
- 人手不足で長時間労働が常態化
- 多重下請け構造の下層は成長が難しい
- 給与が労働に見合わない
- 下流工程はAIに代替される可能性がある
- IT業界はジョブ型雇用が進んでいる
人手不足で長時間労働が常態化
IT業界は、新技術の導入や急速な変化により常に人手不足が続いており、長時間労働が当たり前の環境が少なくありません。
開発現場は、納期が迫ると徹夜作業や休日出勤が増え、体力面や精神面への負担が大きいです。
長時間労働による疲労の蓄積やワークライフバランスの欠如がIT業界で働くデメリットとされています。特にベンチャー企業ではこの傾向が顕著に見られます。
とはいえ、上記の内容は一部の企業の問題で全体的には改善されつつあります。
厚生労働省の調査によると約3年間の間で、月の平均残業時間は3時間も減少しています。
一般的に平均残業時間が20時間を下回ると優良企業とされるため、IT業界は残業が少ない業界と言えます。
多重下請け構造の下層は成長が難しい
IT業界では多重下請け構造が一般的で、下請け企業の立場は弱く、低価格での受注や厳しい納期の要求に応える必要があります。
階層構造の下に行けばいくほど、単調な仕事になる傾向が強く、エンジニアとしての成長が厳しくなるという側面があります。
最新技術に触れるチャンスが限られるため、キャリア形成が難しくなり、将来の成長に不安を感じることが少なくありません。
先にも述べたように未経験から転職で入る場合はどうしても下層からしか入ることができないため、新卒からしっかりと優良企業ラインを狙っていけば問題ありません。
給与が労働に見合わない
IT業界には高収入のイメージがありますが、特に下請けや中小企業では、実際の労働に対して給与が低いケースも多く見られます。
残業代が支払われない、昇給や賞与が期待できないといった不満を抱える社員も少なくありません。これもまたベンチャー企業や零細企業によくある話です。
過酷な労働環境に対して報酬が見合わないため、長期的に働く上で給与面での不満が課題となることがあります。
これもまた多重下請け構造による弊害となるため、優良企業に入れば解決します。
結局、入る企業次第なんだにゃ~。新卒は年収提示も高いからチャンスにゃ!
下流工程はAIに代替される可能性がある
IT業界ではAIの進化が進んでおり、特に下流工程の単純作業はAIによって自動化される可能性があります。
データ入力や単体テスト、コーディングといった作業は、今後AIに代替されることで、人材の需要が減少する懸念があります。
将来的なキャリアを考える上で、AIに代替されない高度なスキルを身につけることが重要になってきます。
転職者の場合は、下流の部分から入って段階的にキャリアアップしていくのが大半のため、こういった不安要素が上がってきやすいです。
しかし、新卒の場合は、上流と下流の両方を視野に入れた教育が行われるため、この不安を払拭できます。
IT業界はジョブ型雇用が進んでいる
IT業界ではジョブ型雇用化が進んでおり、個人のスキルや成果に基づいて給与や待遇が決まる傾向が強まっています。
年功序列型の雇用制度が少なくなり、自らのスキルを常に向上させないと、給与や待遇が停滞するリスクがあります。
すでに社会に出ている転職者はジョブ型雇用に慣れていないことも多く、不満が出やすいです。
しかし、これからジョブ型雇用の傾向は更に顕著になっていくため、手に職を付けられる働き方は重要になります。
これからを生きていく新卒の方は従来の働き方ではなく、新しい働き方を考えて職業のポジションを考える必要があります。
ネガティブに考えずに受け入れて柔軟な対処が重要にゃ!
就活生がIT業界を目指す5つのメリット
ネガティブな話をしてきましたが、実際問題、就活でIT業界を目指すメリットは非常に大きいです。
- ITスキルは市場価値が高い
- デジタルネイティブ世代である
- IT業界は世代交代が見込まれている
- 転職で年収アップをしやすい
- キャリアチェンジもしやすい
ITスキルは市場価値が高い
ITスキルは、今後も多くの産業で必要とされ続ける市場価値の高いスキルです。
IT技術は、業界を問わずデジタル化が進む中で需要が増えており、ITスキルを身につければ、転職やキャリアアップの選択肢が大きく広がります。
IT業界で経験を積むことで、さらなるキャリアの可能性が増し、将来的にはフリーランスとして独立したり、海外で活躍することも可能になります。
こうした幅広いキャリア展開が期待できる点が、IT業界で働く大きなメリットです。
デジタルネイティブ世代である
現代の就活生は、インターネットやスマートフォンに幼少期から触れて育ってきたデジタルネイティブ世代です。
こうした世代にとって、IT業界は日常的に親しんでいる技術や環境の中で働くことができるため、自然に仕事へ適応できる利点があります。
デジタル技術に抵抗がないこの世代は、IT業界の技術革新にも対応しやすく、働きやすいと感じられるでしょう。
また、技術を活用する力を持っていることから、スムーズにキャリアを積むことができます。
IT業界は世代交代が見込まれている
IT業界では、エンジニアや技術者の高齢化が進んでおり、今後は世代交代が見込まれています。
新卒でIT業界に入ると、若い世代として重要な役割を担い、リーダーシップポジションに就くチャンスが広がるでしょう。
また、技術の進化に伴って新しいスキルが求められるため、若手が中心となって業界をリードしていくことが期待されます。
こうした環境の中で、自身のキャリアパスを築きやすく、成長する機会に恵まれるのがIT業界の魅力です。
転職で年収アップをしやすい
IT業界は転職市場が非常に活発であり、スキルを磨けば転職によって年収アップを実現しやすい業界です。
特に、AIやクラウド技術、セキュリティといった最新技術を習得しているエンジニアは、需要が高く、高収入のポジションを得ることが可能です。
また、転職することで、より好条件の企業へ移ることができ、キャリアアップのスピードが早いことも特徴です。
自身のスキルを市場価値に反映させやすい環境が、IT業界での魅力です。
キャリアチェンジもしやすい
IT業界は幅広い分野をカバーしており、職種間でのキャリアチェンジがしやすい業界です。
例えば、プログラマーからシステムエンジニア、システムエンジニアからITコンサルタントといった異なる職種への移行が可能です。
また、新しい技術やトレンドが次々と登場するため、その変化に合わせて自分のキャリアを柔軟に設計することができます。
IT業界は、スキルを活かして多様なキャリアを選べる点が大きなメリットです。
IT業界に向いている人の5つの特徴
IT業界の良い部分と悪い部分を見てきましたが、大半は周辺の環境によるものです。とはいえ、感じ方は人それぞれのため、向いている人の特長を挙げておきます。
- 新しい技術に興味を持てる
- 論理的思考力が高い
- 計画性と忍耐力が高い
- コミュニケーション能力が高い
- チームマネジメントが得意
新しい技術に興味を持てる
IT業界は技術革新が早く、常に新しい技術が登場します。新しい技術に対して興味を持てる人にとって、IT業界は向いています。
IT技術に対する好奇心が強く、新しいスキルや知識を習得することが好きな人であれば、変化が激しい業界でも活躍できるでしょう。
また、最新技術をキャッチアップし、それを業務に応用する柔軟性も重要な特性です。
論理的思考力が高い
IT業界では、システム設計やプログラム開発などにおいて、論理的思考力が必要不可欠です。
複雑な問題を解決する際には、段階的に物事を分析し、論理的に進めていく力が求められます。
論理的に物事を整理して考えられる人や、問題に直面した際に冷静に解決策を見つけることが得意な人は、IT業界に適しています。
計画性と忍耐力が高い
IT業界では、プロジェクトの計画や進行管理が重要です。
特にシステム開発は長期的なプロジェクトになることが多く、途中で様々な困難に直面することもあります。
そのため、計画的に物事を進め、期限を守りながら粘り強く取り組む忍耐力がある人は、IT業界で活躍できるでしょう。
コミュニケーション能力が高い
IT業界では、チームでの共同作業が多く、コミュニケーション能力は不可欠です。
システム開発においては、顧客の要望を正確に理解したり、チームメンバーとの連携を図ったりする必要があります。
コミュニケーション能力が高い人は、プロジェクトを円滑に進めるための重要な役割を果たすことができ、チーム全体のパフォーマンス向上に貢献できるでしょう。
特に、複雑な技術的内容を分かりやすく説明できる力が求められます。
チームマネジメントが得意
IT業界では、複数人でプロジェクトを進行させることが一般的であり、チームマネジメント能力が重要です。
プロジェクトの進行を管理し、チームメンバーをまとめ、目標達成に向けて導くリーダーシップが求められます。
チームマネジメントが得意で、メンバー間の調整や問題解決に積極的に取り組める人は、プロジェクトマネージャーやリーダーとしての素質があり、IT業界で成功する可能性が高いです。
IT業界に向いていない人の3つの特徴
向いている人の特長については紹介しましたが、こういう人は難しいという人の特長も紹介しておきます。
- 自分で情報を調べられない
- 受け身の姿勢で勉強しない
- コミュニケーションが苦手
自分で情報を調べられない
IT業界は、常に新しい技術やツールが登場し、技術の進化が非常に早い業界です。
そのため、自分で情報を調べ、学習する力が不可欠です。
業務中に分からないことや技術の変化に対応するために、自ら情報を集めて問題を解決できる姿勢が求められます。
もし自分で情報を調べることが苦手で、人に頼ってしまうことが多い場合、IT業界での成長が難しくなり、業務で苦労することが増えるでしょう。
受け身の姿勢で勉強しない
IT業界では、技術革新が日々進んでおり、新しいスキルを習得し続けることが重要です。
そのため、受け身の姿勢でただ指示されたことだけを行う人や、自分から進んで学ぼうとしない人は、スキルアップが難しく、業界内での成長が停滞する可能性があります。
IT業界で成功するためには、自ら積極的に学習し、常に新しい技術に対してチャレンジする意欲が必要です。
コミュニケーションが苦手
IT業界では、チームでプロジェクトを進めることが多く、顧客や他の部署との連携も頻繁に行われます。
そのため、円滑なコミュニケーション能力が重要です。
コミュニケーションが苦手で、自分の意見を伝えたり、他者との調整が苦手な場合、プロジェクトの進行に支障をきたすことがあります。
IT業界では、技術だけでなく、人とのやり取りも重要な要素となるため、コミュニケーションが苦手な人には厳しい環境になるかもしれません。
IT就活は企業選びの失敗が命取り!
IT業界は、企業によって労働環境や待遇が大きく異なるため、企業選びが非常に重要です。
特に、新卒でIT業界に入る際には、長期的なキャリアプランを考慮して慎重に企業を選ばないと、後々後悔することになりかねません。
また、成長機会が少ない企業に入ると、最新技術に触れる機会やスキルアップのチャンスが限られ、将来的なキャリア形成に悪影響を与えることもあります。
企業選びを誤ると、スキルや経験を積めないだけでなく、モチベーションも低下し、転職が難しくなることも少なくありません。
そのため、企業のビジネスモデルや社風、働き方、キャリアサポート体制を十分に調査し、自分のキャリアプランに合った企業を選ぶことが成功の鍵となります。
短期的な条件だけでなく、長期的な視点で成長できる環境かどうかをしっかり見極めることが、IT就活では命取りにならないためのポイントです。
IT業界への就活を成功させるポイント
IT業界は就活生にとって非常に魅力的な仕事ですが、企業選びが大きなリスクになることが分かったと思います。
ブラック企業に入らないように就活を成功させる3つのポイントを伝授します。
IT業界の職種と働き方を理解する
IT業界には、プログラマー、システムエンジニア、Webデザイナー、ネットワークエンジニアなど、さまざまな職種が存在します。
それぞれの職種で求められるスキルや業務内容が異なるため、事前にどの職種が自分に合っているのかをしっかりと理解しておくことが重要です。
IT業界は働き方の柔軟性が高く、リモートワークやフレックスタイム制などを導入している企業も多いです。
そのため、自分のライフスタイルや働き方の希望と、企業の制度や文化が一致しているかを確認することが大切です。
IT業界のキャリアパスを理解する
IT業界には多様なキャリアパスが用意されており、どのようなキャリアを築くのか事前に理解しておくことが成功のポイントです。
例えば、プログラマーとして経験を積んだ後にシステムエンジニアやプロジェクトマネージャーにキャリアアップする道や、専門性を追求し、技術的なスペシャリストを目指すキャリアもあります。
自分の興味やスキルに合ったキャリアパスを想定し、長期的な視点でキャリアプランを立てることが大切です。
キャリアの理解が、企業選びやスキル習得の目標が明確になり、就活の成功につながります。
IT専門の就活エージェントを利用する
IT業界への就職活動では、専門的な知識や業界の情報が重要になります。
そのため、IT専門の就活エージェントを活用することで、効率的に企業探しや面接対策が可能性です。
IT専門の就活エージェントは、業界の最新情報や企業の内部事情に精通しているため、応募者のスキルや希望に合った企業を紹介してくれるだけでなく、エントリーシートの書き方や面接対策までサポートしてくれます。
また、エージェントからのフィードバックを受けることで、自分の強みや改善点が明確になり、より自信を持って就職活動を進められます。
情報収集や準備に不安がある場合、エージェントの活用は非常に効果的です。