IT専門就活エージェントを利用する
IT企業分析
PR

【就活生向け】SIerとは?仕事内容、種類、企業例を徹底解説

【就活生向け】SIerとは?仕事内容、種類、企業例を徹底解説
tennis0709closs@gmail.com
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

SIer(システムインテグレーター)は、企業のITシステムを支える重要な役割を担っています。

学生の就活ではなぜかSIerが人気です。

言ってしまえば、名前だけが一人歩きしているような状態です。

しかし、SIerには大きな落とし穴も存在するため、みんなが目指しているからという理由で選択するのはおすすめしません。

本記事では、SIerの基本的な知識から、仕事内容、種類、企業例、そして将来性までを詳しく解説します。

事前に読みたい
【新卒・就活生】IT業界の企業とは?企業ランキングに意味なし!企業の種類とポイント解説
【新卒・就活生】IT業界の企業とは?企業ランキングに意味なし!企業の種類とポイント解説
【PR】IT業界専門のおすすめ就活サービス
ユニゾンキャリア
おすすめ度:
特徴
内定獲得を狙うなら圧倒的なサポートのユニゾンキャリアがおすすめ!
レバテックルーキー
おすすめ度:
特徴
高学歴&情報収集に最適。業界最大手の安心感はレバテックルーキー!
エンジニア就活
おすすめ度:
特徴
インターン参加からスカウトサービスまでエンジニア就活ならトータルサポート!

SIer(システムインテグレーター)とは?

まずはSIerとは何なのか?について見ていきます。

SIerの定義とシステム開発の位置づけ

SIer(システムインテグレーター)とは、企業が抱える業務課題を解決するため、情報システムの企画から設計、開発、運用、保守までを一貫して担う事業者を指します。

クライアントの要望にあわせて最適なシステムを構築し、導入後もサポートするのが特徴です。

システム開発の場面では、プロジェクト全体を管理し、各工程を統括する重要な役割です。

技術力はもちろん、顧客の業務フローやニーズを正しく理解し、最適なソリューションを提案することが求められます。

SIerは、組織や業務プロセスの最適化を視野に入れつつ、システムを通じて企業の課題を解決する中核的存在といえます。

SIerとSESの違いとは?

SIerとSESはいずれもシステム開発に関わりますが、その担い方に大きな差があります。

SIerは顧客企業からプロジェクト全体を受託し、要件定義や設計からテスト、運用まで一貫して取り仕切ります。

一方、SESは技術者を顧客先に派遣し、顧客企業の指示やプロジェクト方針に沿って業務を行います。

したがって、プロジェクトの最終的な責任や管理はSIerが負うのに対し、SESでは顧客企業が主体となるのが大きな違いです。

簡単にいえば、SIerは「丸ごと請け負う」、SESは「必要なスキルを提供する」という形態で、プロジェクト全体を担当するか、部分的な技術サポートを行うかがポイントです。

あわせて読みたい
【就活生向け】SESとは?契約形態、メリット・デメリット、企業の見分け方を解説
【就活生向け】SESとは?契約形態、メリット・デメリット、企業の見分け方を解説

SIerの歴史と変遷

SIerの歴史は、1960年代の大型コンピュータ導入期に始まります。

当時は企業がシステム構築のノウハウを持たなかったため、メーカー系の情報システム部門が代わりに開発や運用を請け負いました。

その後、1970年代になると独立系のSIerが登場し、専門的なシステム開発を担う市場が形成されます。

1980年代にはコンピュータの普及拡大に伴い、企業のIT需要が爆発的に増え、SIerの役割もさらに重要になりました。

1990年代以降はインターネットやクラウドの台頭に合わせて事業領域が多様化し、AIやビッグデータなど新技術への対応が必須となっています。

SIerの主な仕事内容

SIer企業に入社するとどのような仕事をするのでしょうか?仕事内容を知らずに入社するのは愚の骨頂なのでしっかりと押さえておきましょう。

システム開発における各フェーズでの業務

システム開発では、要件定義から始まり、設計、開発、テスト、運用・保守といったフェーズを順に進めていきます。

インフラ構築とシステム開発
インフラ構築とシステム開発

要件定義フェーズでは、顧客の要望を正確に把握し、必要となる機能や性能を明確にすることが重要です。

設計フェーズでは、その要件をもとに基本設計や詳細設計を行い、開発フェーズではプログラミングなどの具体的な作業を実施します。

テストフェーズでは、完成したシステムが期待通りに動作するかを検証し、最終的に運用・保守フェーズへと移行します。

SIerは、各段階で専門知識とスキルを活かし、プロジェクトの成功に貢献する役割を担います。

プロジェクトマネジメントの重要性

SIerの業務では、プロジェクトマネジメントがプロジェクト全体の成否を左右するといっても過言ではありません。

プロジェクトマネージャーは、開発の計画やスケジュール管理、コスト管理などを統括し、チーム内外の調整を行います。

突発的な課題やリスクにも柔軟に対応し、必要に応じて体制を整えることが求められます。また、品質を確保するための仕組みづくりや、進捗状況の可視化も重要です。

プロジェクトメンバー同士のコミュニケーションを円滑にし、共通の目標に向かって効率的に作業できるよう導くことで、最適な成果を達成できるようになります。

顧客とのコミュニケーション

SIerの業務では、顧客との連携を密にとることが欠かせません。

要件定義段階から、顧客の要望を細かくヒアリングし、システムへの反映方法を共有することでミスマッチを防ぎます。

開発途中やテスト段階でも、進捗や問題点をこまめに報告し、修正や追加要望に素早く対応することが重要です。

さらに、運用・保守フェーズでも、定期的な報告や改善提案を行うことで長期的な関係を築き、より良いシステム環境を維持することができます。

SIerの種類と特徴

SIerには主に4つの種類が存在します。それぞれの種類の特徴を押さえておきましょう。

SIer企業4種類
SIer企業4種類

メーカー系SIerと企業例

メーカー系SIerは、特定のハードウェアやソフトウェアメーカーを親会社に持ち、その技術や製品知識を強みにシステム開発を行います。

親会社のブランド力や販売網を活用できるため、比較的安定した事業基盤がある点が特徴です。

例えば、富士通やNEC、日立製作所などが挙げられ、ハードウェアからソフトウェアまで幅広くサポートします。

さらに、親会社の最新技術を取り入れやすい環境が整っていることから、高度なシステム開発が可能になります。

一方で、特定メーカーの製品に依存しがちな面もあり、オープン系技術への対応が課題となる場合もあります。

入社難易度は相当高めだにゃ!

ユーザー系SIerと企業例

ユーザー系SIerは、金融や通信、製造など、特定の事業会社を親会社に持ち、主にその業務システムの開発や運用を手掛ける点が特徴です。

親会社のビジネス知識を活かして効率的なシステム構築を行えるほか、安定した収益基盤が期待できます。

企業例としては、NTTデータ、野村総合研究所、三菱UFJインフォメーションテクノロジーなどが挙げられます。

親会社と継続的に連携しながらシステムを改善できる環境があるため、長期的に腰を据えて開発に取り組みたい人に向いています。

ただし、親会社の業界に特化しやすいため、幅広い分野のスキルを身につける機会は限定される場合もあります。

あわせて読みたい
【就活難易度】NTTデータ新卒採用の内定獲得|学歴、選考突破の鍵、業界内の実態
【就活難易度】NTTデータ新卒採用の内定獲得|学歴、選考突破の鍵、業界内の実態

独立系SIerと企業例

独立系SIerは、特定のメーカーや事業会社に属さず、幅広い顧客や業界に対して柔軟にシステム開発を行う点が特徴です。

企業例としては、大塚商会、SCSK、CTCなどが代表例として挙げられます。

自社の製品に縛られないぶん、多様な技術やツールを採用できるため、顧客の課題に合わせた最適なソリューションを提案できます。

その一方で、プロジェクトごとに扱う領域が異なることが多く、幅広い分野の知識習得が必要になる場合があります。

あわせて読みたい
【就活難易度】伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の内定に必要な学歴と能力
【就活難易度】伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の内定に必要な学歴と能力

外資系SIerと企業例

外資系SIerは、海外に本社を置くグローバル企業としてシステム開発を手掛ける点が特徴です。

アクセンチュアや日本アイ・ビー・エム、NTTデータ・グローバルソリューションズなどが該当し、最新の技術やノウハウを海外から取り入れやすいメリットがあります。

多国籍プロジェクトに関わる機会も多く、グローバルな視点やコミュニケーションスキルを高めたい人にとって魅力的な環境です。

ただし、成果主義やスピード感のある業務スタイルに馴染む必要があるため、高い英語力や柔軟性が求められる場合もあります。

国際的なキャリアを志向するなら、外資系SIerは大きな選択肢になるでしょう。

想像しているよりハードな環境が多いにゃ。

新卒でSIerに入るメリットとデメリット

では、SIerに入るメリットとデメリットについて見ていきます。

SIerのメリット

SIerに新卒で入社すると、多彩な業界や業種のシステム開発を経験できる点が大きなメリットです。

プロジェクトチームで仕事を進めるため、コミュニケーション力や協調性を養う機会に恵まれます。

要求定義から運用保守までの工程に関わることで、ITエンジニアとしての基礎を着実に身につけられます。

さらに、研修や教育制度が整った企業が多いことも新卒にとって魅力です。

大手SIerであれば、安定した給与や福利厚生を得やすい点も安心材料となり、キャリアをスタートするのに適した環境といえます。

SIerのデメリット

SIerの仕事は、顧客の要望に合わせてシステムを開発するため、プロジェクトの納期が厳しくなると残業が増える可能性があります。

また、エンジニアとして最新技術を絶えず学び続けることが求められるため、自己研鑽の意欲が欠かせません。

さらに、顧客とのコミュニケーションが重要になるため、技術力だけでなく対人スキルも必要です。

プロジェクトや配属先によって業務内容や環境が大きく変わるケースも多く、柔軟に対応する力が求められます。

これらの点を理解し、自分のキャリアプランと照らし合わせて検討することが大切です。

SIer業界の現状と今後の動向

SIerに入社するに将来性については押さえておきたいポイントです。現在の状況と今後の動向について見ていきましょう。

業界の最新動向と技術トレンド

SIer業界はIT業界の中でも変化が激しく、常に新しい技術に対応していく必要があります。

近年ではクラウドコンピューティングやAI、ビッグデータの活用が進み、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を後押ししています。

さらに、アジャイル開発やDevOpsなどの手法が取り入れられ、より迅速かつ柔軟なシステム開発が求められています。

これに伴い、SIerは単なる受託開発者ではなく、顧客のビジネス全体を見渡しながら最適なIT活用を提案する役割が強まっているのが特徴です。

あわせて読みたい
【IT就活】IT業界は変化が激しい?理由と未来を見据えた将来性の高いキャリア戦略
【IT就活】IT業界は変化が激しい?理由と未来を見据えた将来性の高いキャリア戦略

SIerの今後の展望と課題

今後のSIer業界は、企業のDX推進が加速する中で、システム開発だけでなく事業変革に寄与するパートナーとしての役割がさらに重要になっていくでしょう。

一方で、ITエンジニア不足や新技術への対応など、克服すべき課題も少なくありません。

常に新しい技術を学び続ける姿勢が必要なうえ、顧客の業務を深く理解し、より高度な提案力を磨くことが求められます。

また、プロジェクトの国際化やリモートワークの普及など、働き方や環境の変化にも対応しなければなりません。

こうした課題を乗り越え、顧客との強固なパートナーシップを築けるSIerこそが、今後の市場で大きく成長していくと考えられます。

SIerとして活躍するためには?

SIerに入社するためにはいくつかのポイントを抑えておく必要があります。特に「スキル」と「キャリアパス」については非常に大事になってきます。

必要なスキルと能力

SIerとして活躍するには、プログラミング言語やデータベース、ネットワークといった基本的なIT知識が欠かせません。

さらに、実際の開発現場で得られる実務経験が大きな武器となります。また、顧客の要望を的確につかみ、それをシステムに反映するためのコミュニケーション能力も重要です。

プロジェクトはチームで進めることが多いため、協調性やタスク管理スキルも求められます。

こうしたスキルのバランスを整えながら、継続的に学習と経験を積むことで、多様な案件で成果を出しやすくなり、SIerとしての価値が高まるでしょう。

キャリアパスと成長戦略

SIerのキャリアパスは、多岐にわたります。

まず、プログラマーやシステムエンジニアとして経験を積み、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーへとステップアップするのが一般的です。

一方で、特定の技術に精通したスペシャリストを目指す道や、顧客の課題を包括的に解決するITコンサルタントへの道もあります。

また、資格取得や研修制度を活用しながら専門性を深めることで、より高い付加価値を発揮できます。

自分の目標を明確にし、着実にスキルを磨き上げることが成長への近道です。

新卒はSIerがおすすめだが…

ここまでの話を聞いているとSIerは非常に良いように感じるかもしれないません。

ですが、エンジニア職は技術職であり、企業に属するというより自分のスキルを磨く意識の方が大切です。

大手はスキルが身に付かない

大手SIerに新卒で入社すると、大規模なプロジェクトに携われる反面、担当する範囲がかなり限定されることがあります。

分業化が進んでいるため、一部の工程や特定の技術しか経験できず、開発全体を俯瞰する機会は少ないかもしれません。

安定した給与や福利厚生は魅力ですが、「エンジニアとして幅広くスキルを伸ばしたい」と考える人にとっては、やや物足りなさを感じる可能性もあります。

もちろん、大手でも配属先やプロジェクト次第で学べることは多いですが、必ずしも全員が充実した開発経験を積めるわけではない点には注意が必要です。

ねらい目は中小SIerが最適

中小規模のSIerでは、プロジェクトが比較的小さい分、要件定義から運用まで一連の工程に深く関わりやすいです。

少人数体制のため、自分の役割が大きくなり、責任ある仕事を任せてもらえるチャンスも多いでしょう。

また、個人のスキルアップを重視している会社も多く、研修やOJTが手厚い場合があります。

大手ほど華やかなイメージはないかもしれませんが、「若いうちからがっつり技術を身につけたい」「幅広い業務にトライして成長したい」という新卒エンジニアには、むしろ中小SIerのほうが合っている可能性が高いです。

大手SESのほうが成長につながる

一方で、大手SES企業には複数のクライアントと多彩な案件が集まりやすいというメリットがあります。

とりわけ先端技術を用いたプロジェクトや、大規模かつ難易度の高い案件に参画できるチャンスがあるのは大手ならではです。

さらに、教育制度や研修プログラムが充実している企業も多く、実務を通じて体系的にスキルを身につけられる環境が整っています。

大手SESの場合、プロジェクトローテーションによってさまざまな分野に挑戦しやすいため、短期間で幅広い経験を積み、急成長を遂げる可能性がある点も見逃せません。

IT就活大学では「IT業界への就職を目指す就活生」を対象に
キャリア選択に役立つ情報を発信しています。

無料でみれるコンテンツのみを配信していますので、
就活生がIT業界の就職で迷わないように拡散をお願いします。
IT就活解説記事
IT就活のいろはを解説!

View More

ABOUT ME
IT就活大学
IT就活大学
IT就活で落単しないために
キャリアを学べるWebサイト
IT就活のWebマーケティング領域を支援してきました。

よくあるプログラミングスクールをはじめたら「月収100万円」みたいな嘘のマーケティング活動をしている会社に嫌気が指す思いでいたので、当ブログを設立。

未来を担う学生が、大人に食い物にされないように、「IT就活における社会の真理」をお伝えするブログです。
記事URLをコピーしました