文系出身でAIエンジニアになれるのか?AI人材との違いを解説!
最近はAIが活発化してきて、将来はAIに関わる仕事をしたいと思っている方も多いのではないでしょうか?
しかし、現実「AIに関わる仕事って何をするのか」を理解している人は多くありません。
画像生成ができたり、動画が作れたり、文章まとめてくれたりといったことぐらいしか認識しないままAIエンジニアになりたいという人はめちゃくちゃ多いです。
そのぐらいの認識であれば、AIエンジニアはやめておいた方が良いです。
本記事では、文系出身者がAIに関わる仕事としてエンジニアを選択することができるのか?はたまた別の道があるのか分かりやすく解説します。
文系学生でAIエンジニアを目指すのは厳しい
結論からいえば、文系学生がAIエンジニアになることは極めて難しいというのが現状です。その理由は以下の通りです。
- AIエンジニアは専門的な知識が必要
- AI開発で有名な研究室は東大の松尾研究所
AIエンジニアは専門的な知識が必要
AIエンジニアになるには、高度な数学やプログラミングスキル、機械学習や深層学習といった専門的な知識が必要とされます。
文系出身者にとって、これらの知識を短期間で習得するのは容易ではありません。
特に、数学やプログラミングの基礎知識が不足している場合は、克服すべきハードルが高いと言えます。
現在のAIは簡単に言ってしまえば、膨大なデータを扱って学習と教育を行って子供を育てて行くような作業です。その中に、複雑な数学も含まれおり、トップクラスの理系出身者が関与しています。
文系で学ぶこととは性質が全く異なるのです。
AI開発で有名な研究室は東大の松尾研究所
AI開発で有名な研究室といえば、東京大学の松尾研究室が挙げられます。
松尾研究室は、深層学習や自然言語処理などの分野で世界トップレベルの研究成果を収めており、多くの優秀なAIエンジニアを輩出しています。
松尾研究室では、学生だけでなく、社会人向けのプログラムも提供しており、AIに関する最新の知識や技術を学ぶことができます。
少なくとも旧帝大の理系分野においてトップクラスの成績を収めている人達が中心となっているのが、現在のAIの実態です。
まず、一般的な学生では難しい内容となっています。
AI開発は文系出身の学生には極めて難しいジャンルだにゃ。
AIエンジニアとAI人材は大きく異なる
そもそもの話に戻りますが、AI人材と巷で騒いでいますが、「AIエンジニア」と「AI人材」という言葉には大きな認識違いがあります。
AIエンジニアはAIの開発者
AIエンジニアは、AIシステムやソフトウェアを開発する専門家です。
プログラミングスキルや機械学習の知識を駆使して、AIモデルを設計・構築し、データ分析や予測を行うためのシステムを開発します。
基本的に、AIを根幹から作って行くようなエンジニアを指し、「機械学習」「データサイエンス」「ディープラーニング」といった知識が必要です。
AIエンジニアは、高度な専門知識と技術力が必要とされるため、理系出身者が多くを占めています。
大学で専門的に学ぶべきことをスルーしてしまっている文系学生に入り口が少なくなるのは当然のことです。
文理選択の時点で、時すでに遅しだにゃ!
AI人材はAIの扱いに長けた者
一方、AI人材は、AI技術を活用してビジネス課題を解決する能力を持つ人材です。
AIエンジニアが開発したAIシステムを理解し、ビジネスの文脈で活用するための知識やスキルを持った人材のことを指します。
AI人材は、必ずしもプログラミングスキルや機械学習の知識を深く理解している必要はありません。
むしろ、ビジネスドメインに関する知識や、AI技術をビジネスに適用するための思考力、コミュニケーション能力などが重要となります。
文系出身者は、これらの能力を活かしてAI人材として活躍することができます。
こっちなら目指せるにゃ!誤認している人が多すぎにゃ!
文系がIT業界に行くならAI人材を目指せ!
文系学生は、AIエンジニアになるのは難しいがAI人材のなれることは分かったと思います。そこで文系学生はAI人材は目指した方が良いです。
プログラミングはいつかAIが代替する
AI技術の進歩は目覚ましく、将来的にはプログラミング作業の多くが自動化される可能性があります。今すぐではないですが、十数年単位で恐らく起こります。
つまり、プログラミングスキルだけでは、将来的な競争力を維持することが難しくなる可能性があるというわけです。
一方、AI技術を活用してビジネス課題を解決する能力は、今後も需要が高まると予想されます。
文系出身者がIT業界で活躍するためには、AI人材として、AI技術をビジネスに活用する能力を身につけることが重要です。
上流工程で考える力が大事になる
AI人材は、AI技術を活用してビジネス課題を解決するための戦略を立案したり、AIシステムの導入計画を策定したりする役割を担います。
そのため、プログラミングスキルだけでなく、ビジネスドメインに関する知識や、問題解決能力、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力など、幅広いスキルが求められます。
特に顧客の要望を引き出して言語がする能力がかなり重要です。今のうちに文章力は磨いておいた方が良いですよね。
このように、文系出身者は、AIプロジェクトの上流工程で活躍することができます。
文系学生に求められるAI人材としての役割
では、文系学生がAI人材を目指すうえで重要になるスキルをもう少し深掘りしていきましょう。具体的には以下の3つです。
- コミュニケーション能力を活かした折衝
- 難しい内容を言語化する能力
- ビジネス視点でのコンサルティング
コミュニケーション能力を活かした折衝
AI技術は、専門性の高い技術であり、開発者とビジネス担当者間で意思疎通が難しい場合があります。
文系出身者は、コミュニケーション能力を活かして、開発者とビジネス担当者間の橋渡し役を担うことができます。
AIプロジェクトの成功には、開発者とビジネス担当者間の連携が不可欠です。
文系出身者は、両者の立場を理解し、円滑なコミュニケーションを促進することで、プロジェクトの成功に貢献することができます。
難しい内容を言語化する能力
AI技術は、高度な数学や統計学に基づいており、専門知識がない人にとって理解するのが難しい場合があります。
文系出身者は、難しい内容を分かりやすく説明する能力を活かして、AI技術をビジネス担当者に理解させ、活用を促進することができます。
AI技術をビジネスに導入するためには、ビジネス担当者の理解と協力が不可欠です。
文系出身者は、AI技術の専門知識を分かりやすく説明することで、ビジネス担当者の理解と協力を得ることができます。
ビジネス視点でのコンサルティング
文系出身者は、ビジネスに関する知識や経験を活かして、AI技術をビジネスに適用するためのコンサルティングを行うことができます。
AI技術は、様々なビジネス課題を解決する可能性を秘めていますが、適切な課題設定や導入方法が重要となります。
はっきり言ってしまうと、何でもできるが故に目的を見失いやすくなっているのがAIという領域です。
文系出身者は、ビジネス視点でAI技術を評価し、最適な活用方法を提案することができます。
今すぐではなく、長期スパンで考えていくのにゃ!
文系学生はまずはエンジニアからスタート!
文系出身者がAI人材として活躍するためには、まずはエンジニアとしての基礎を固めることが重要です。
プログラミングスキルやデータ分析スキルを習得することで、AI技術の理解を深め、AIエンジニアとの連携をスムーズに行うことができます。
つまり、最初に時間がかかるシステムにおける専門性を高めていくのが重要です。
エンジニアとしての経験を積むことで、AI技術の開発プロセスや課題を理解することができます。これらの経験は、AI人材として活躍するために不可欠です。
AIをシステムに組み込みための実装方法や指示文としてのプロンプト設定、APIとの連携方法など実際にシステム開発で何ができるのかを理解するのがファーストキャリアとして重要です。
文系出身者は、エンジニアとしての基礎を固めた上で、AI人材としてのキャリアを築くことを目指しましょう。